越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●令和4年6月定例議会


質問(再度3回目)


 厳しい話ですが、市民にぜひ理解されるよう取組を進めていただきたいと思います。
 ここで公共施設に関して、要望ということで述べさせていただきたいと思いますが、市民の方から寄せられる声として、ぜひ公共施設、トイレの洋式化ということを積極的に進めてもらいたい。施設だけではなくて、屋外の公園のトイレの洋式化、それも進めていただきたいというような話があります。なかなか限られた財源で全部をというのは難しいと思うのですけれども、その点もぜひ要望として述べさせていただきますので、ご検討いただければと思います。
 また、トイレに関してですが、今議会でも提案がありましたように、男性用の個室トイレにサニタリーボックスを置くという話があります。越谷市でも前向きに取り組んでいかれるという話のようなのですが、今年の3月に八潮市議会でこの件を取り上げた私の仲間の議員からいろいろとアドバイスをいただいたのですけれども、このサニタリーボックス、単に置くだけではなくて、説明書きをぜひしっかりと、今本庁舎1階のところを見させてもらいましたが、そこには説明書きが入っているのですが、説明書きをしっかりとつける、これが肝だというふうに言われていました。さらに、今後は多言語でというような話もありましたので、ぜひ今後取組を進める過程においては、多言語での説明書き、それをぜひご検討いただければと、そのように思います。
 それでは、時間が大分超過しましたので、4項目めの学校施設の長寿命化と更新について教育長にお伺いしたいと思います。公共施設の面積の半分を占めるのが学校施設ですけれども、40年間で1,000億円の予算が足りないとすると、学校施設ではその半分、500億円足りないということになります。それで本当に大丈夫なのかという思いを強く持っておりますが、実際この直近5年間、学校施設長寿命化計画、5年間で考えていくと、500億円足りないのだとすれば、それは単純計算で60億円足りないということになりますが、本当にこの学校施設長寿命化計画というのが進められるのかどうか。進んでいない理由があるとすれば、どのような点なのかということについて改めてお伺いしたいと思います。


教育長答弁


 ただいまのご質問につきましては、学校教育部長よりお答えをいたします。


学校教育部長答弁


 それでは、お答え申し上げます。
 学校施設の長寿命化が進んでいない点についてというお尋ねでございますけれども、教育委員会としましては現在進めております3学園関係の事業、また設備等緊急改修ですとか修繕等による財政負担、また先ほどの教育長のご答弁にもありましたけれども、LED化の推進ですとか体育館のエアコン設置等、様々な案件がございます。さらに、人口の推移による施設規模の見直しですとか課題になっていることが非常に多くございます。したがいまして、現状の規模で施設を存続させる長寿命化計画にはまだ着手できていないというところでございます。ご理解賜りたいと存じます。


質問(再度4回目)


 ご答弁ありがとうございました。
 再度お伺いしたいと思いますが、なかなか厳しいのは承知をしております。一方で、築60年に近づきつつある、越ヶ谷小とか大沢小の校舎なんかは築60年に近づきつつあるわけで、それを早急に長寿命化工事に取り組んでいかなければならないというふうに思っています。
 一方、先ほど3学園構想でいろいろとお話ありました。相当ここのところでもお金がかかってきます。全てを手当てしていくだけの予算はないと思いますので、ここで改めて長寿命化計画策定はしたわけですが、さらにこれを進めていくために絞り込みをしていく必要があるのではないかと思いますが、その点について教育長の見解をお伺いしたいと思います。


教育長答弁


 ただいまのご質問につきましても、学校教育部長よりお答えをいたします。


学校教育部長答弁


 それでは、お答え申し上げます。
 様々な財政面の制約等もございますけれども、その優先度というのもやはり考えていかなくてはならないかなと考えております。その中で、現在進めておりますまずは3学園構想の実現に向けて、こちら9月の契約に向けて準備を進めているところでございますけれども、さらにやはり課題となっているところで、照明器具のLED化、こちらも行っていかなければなりません。それから、屋内運動場、エアコン整備と、こちらも財政負担ということも考えますと、この時点で検討ということも考えられます。これらを勘案するとともに、やはり人口の推移等も十分に見ていかなければならないと考えておりますので、それらを踏まえて優先度の検討、また着手の時期等について市長部局と連携を図ってまいりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。


質問(再度5回目)


 この学校施設長寿命化、取組を、計画つくったわけですね、こちらあるわけですけれども。以前平成25年に議会で吉田教育長に、文字どおり今吉田教育長とお話、言葉、単語を使わせていただきましたが、今議場を見渡しても、12年前にこの公共施設の話を初めて私が取り上げたとき、あるいは9年前に教育長にお伺いしたとき、議場の執行部の皆さん方は、市長も含めて、部長さん課長さん含めて全部入れ替わられているのです。この間ずっと議論させていただいているのが、唯一教育長だけが教育長として残っていらっしゃるので、その意味でこの学校施設、公共施設全体の問題を取り上げるときに、繰り返しになりますけれども、学校をどうするかということは非常に重要なわけです。ぜひその観点で、今後も引き続きこの長寿命化も含めた、あるいはさらには建て替えも含めたことをご検討いただければというふうに思っています。
 そういった中で、質問すると長くなりますので、幾つか意見だけ述べさせていただきますが、せんだっても質問の中で出ていた固定資産台帳、私、学校に関係するものを全部打ち出ししました。先ほども申し上げたように、学校施設における法定の減価償却期間は47年と設定されています。ですので、それを過ぎると、帳簿上は備忘価格の1円を資産として、学校があって、毎日子供たちが授業をしている場所でも資産価値としては1円というふうに取り扱うのが固定資産台帳上のルールになっています。
 これ全部見ますと、45の学校の中で本当にもう1円になっているところだらけなのです。私の母校、大袋東小も、気がつけば昨年の3月末でしょうか、1円になってまして、それだけ越谷市内の小中学校、本当に築年数で言えば老朽化が進んでいる。もちろん途中途中の修繕も行っていますから、使うという部分においては何ら問題もありませんし、以前耐震化工事も国からの予算が入って、相当前倒しで行って、その意味では安全な建物になっているわけですが、しかしこの学校施設長寿命化計画を見ると、この5年間の中で、蒲生小と蒲生二小は改築という選択をしているのですが、残り43の学校、その校舎、体育館、どういう状況かと見ると、43校のうち実に36校は何らかの校舎、体育館を長寿命化工事やっていきます、そのように長寿命化計画にはうたわれているのです。この5年間の計画の中で校舎、体育館について手を入れないという学校はたったの7校です。新方小、出羽小、花田小、城ノ上小、北中、北陽中、光陽中と、7つしかないのです。それ以外の学校は全部、この5年間で長寿命化工事を行っていくという計画になっているのですが、現状ではまだ進んでもいないということになっています。
 もう一つ懸念としてあるのは、昨年策定された学校施設長寿命化計画での単価設定が5万9,000円というふうになっているかと思います。平成27年3月に策定された公共施設等総合管理計画の基本方針の単価設定がその数字なので、そういうふうになっていますが、今回改定されようとしている基本方針案では、単価が5万9,000円から8万円に上がっています。8万円で私が計算したところ、今、先ほどご答弁にあった106億円が150億円ぐらいに膨れ上がっていくというふうに私の試算ではなっています。
 そうすると、本当に予算措置も含めて非常に厳しいと思いますので、先ほど教育長から全庁的な課題というようなこともあったかと思いますが、ぜひ市長にもどこまで財政措置が可能なのか、それは単に学校施設に対する予算措置だけではありません。先ほど公共施設、今住んでいる施設整備取り上げましたけれども、あれは全部建て替えが前提になっています。今基本方針改定案、長寿命化工事を行っていくというその数字で積算しているのですが、現状はまだ長寿命化工事というのが、学校もそうですけれども、市内のほかの公共施設も含めて、長寿命化工事に着手している例が1件もないのです。ということは、現状では全部建て替えを前提に進んでいるので、さらにお金がかかっていくということになりますから、ぜひその点については引き続きご検討いただければと思います。
 その上で、最後、すみません、時間が超過いたしましたので手短にいきたいと思いますが、6項目めの武州大沢駅の貴賓室についてぜひいろいろな、私も手元資料を当たりました。様々な資料の中で、鉄道を利用して皇太子時代の大正天皇、あるいは皇太子時代の昭和天皇がお召し列車なんかも使いながら、旧武州大沢駅に行ったというようなこともありますし、グルー駐日大使も特別列車で行ったというような記述も書物でつけております。
 今公共施設で厳しい話ししてきましたけれども、少しでも越谷市の未来が華やかで、彩りのある、そしてまた雅な空気がするような、そういうまちにしていきたいという思いもありますので、ぜひこの武州大沢駅の貴賓室、なかなか資料上は難しいようですけれども、例えば東武鉄道とか、あるいは民間の市民の方とかと協力しながら資料の発掘を行っていくということが必要だと思いますので、ぜひ改めてその資料発掘という考え方についてお伺いをしたいと思います。


教育長答弁


 ただいまのご質問にお答えをいたします。
 先ほどの答弁を申し上げましたけれども、貴賓室があったという事実は把握していますけれども、詳細な資料が残念ながら見当たりませんので、まずは資料や情報の所有者として考えられる東武鉄道に資料の有無の確認や、あるいは資料提供について相談してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。


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