越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●令和4年6月定例議会


質問(再度1回目)


 答弁ありがとうございました。
 人口減少社会というところの部分ですけれども、私は都市縮小の時代にあっても、単に縮小するということではなくて、縮まりながらも充実させる縮充という考え方を持っています。縮小というのは、ある意味すぱっとどこかで諦めてしまえば、すぐにでもできるのかもしれませんが、縮充というのは長期的視点に立って戦略的に行わなければできないだろうというふうに思っています。
 この長期的視点というものを市民の皆さん方と共有しながら、今後のまちづくりを私としても考えていきたいというふうに思っています。
 2項目め、バス路線の利便性向上、バス停の安全対策の取組についてですが、いろいろとご答弁いただきまして、ありがとうございました。実は先日市議会のホームページに質問項目が、通告がアップされるわけですが、それを見られた県外の方から電話でご意見をいただきました。幾つかありましたけれども、今後免許証を返納される方が増えていくことが想定されています。そういった中で、いざ免許証を返納してバス乗ろうと思ったら、もう廃止されていましたと。そういったことでは困るわけです。だから、市民の皆さん方にもぜひ今のうちから利用するというような取組をご協力いただきながら、バス路線の維持ということについても考えていきたいというふうに思っていますが、またくだんのこの電話の方、そういった中で小中学生にもいろいろと意見をもらうほうがいいのではないかと、そういうご意見もいただきました。
 実際に、現状越谷市のホームページ見ますと、危険なバス停ということについての取組を行われていますが、市のホームページでは危険なバス停に関する情報提供票というものがシステムとしてつくられています。これをダウンロードして、メールなりファクスなりすることができるわけですが、こういった情報提供ということについて、そもそも情報提供ができるのだということの周知がどの程度進んでいるのかということもありますので、ここは要望にとどめますが、ぜひバス路線沿線の自治体の皆さん方にも、危険なバス停に関する情報というのをお寄せくださいというような周知を改めてしていただくとともに、バス会社とも連携して、例えばこういったものをバスの車内につり下げる、場合によったらバス会社さん、単にバス停だけではなくて、それこそバス会社に対するいろんなご意見ご要望をください、子供でも書けるような形で、バスにつり下げる、例えばそういったこともバス会社と協力しながら、バスの利便性向上、そしてまた利用者の回復、増加、そういったことにつなげるように、それはぜひご検討いただくと。これは要望にとどめますが、ぜひご検討いただきたいと思います。
 それでは3項目め、公共施設等総合管理計画について改めて質問させていただきたいと思います。こちらが平成27年3月に策定された現行の基本方針になっています。これを今回、今パブリックコメント用の資料なのですが、こちらに基本方針改訂するというふうになっています。この中の数字、先日も答弁としても全く同じものありましたが、お金が足りないからとは書いていませんけれども、私からすると、予算が1,000億円足りない、39%足りない、だから面積を39%減らすのだと、そういったことが書かれています。あわせて、以前からの計画にあるように、長寿命化、80年使っていくんだということがうたわれています。
 ところで、この基本方針の改訂版、数字をよく見ると、既に長寿命化をしますという部分で試算がなされています。答弁にありませんでしたが、長寿命化工事を行って費用が約3,665億円かかる。長寿命化しますので、それに基づくコスト削減効果が当然あるわけですが、そちらが約1,018億円と見込んでいます。その差引きとして更新費用が、先ほどご答弁にあった2647億円になるということになります。お分かりでしょうか。新しい基本方針案では、長寿命化計画、長寿命化を進めるのだということのカードを既に切った上で1,000億円、39%足りないということになります。この数字、非常に27年のときと比べると悪化をしているわけです。27年は500億円足りない、22%足りないといったのが、長寿命化工事を行いますというふうに言った上で、1,000億円、39%足りないというふうに言っているわけです。
 そこで、市長にお伺いします。40年間では1,000億円予算が足りない、39%足りないというのは相当な危機感と覚悟を持って臨む必要があるのではないかと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。


市長答弁


 ただいまの議員さんのご質問にお答えをいたします。
 まず、縮減率が上昇した理由としては、見直しに当たり将来経費を算出する際の工事単価を市で行った直近の工事等の事例を基に再度設定したことや、現在の財政状況の中で更新費用に充てられる投資的経費を見直したことというのがまず要因となっています。その上で、議員ご指摘の今後40年間で39%の縮減目標を達成するのが現実的に厳しいのではないかということでありますけれども、基本的には確かにかなり厳しい数字だというふうに思っております。その上で、持続可能な行政サービスを提供し続けるためには、施設の複合化や統廃合、PFIなどの民間活力の導入等の検討のほか、計画的に修繕、改修、更新を進めていくため、公共施設等整備基金への積み増しも必要となってくるというふうに思っております。そうしたことをしながら、何とかできる限りのことをしていきたいというのが私の思いでございます。以上です。


質問(再度2回目)


 都市機能、公共施設の再整備で重要なのは、市民との対話、合意形成をどう図っていくのかということに尽きるというふうに思っています。誰でも古くて狭くて暗い建物よりも、新しくて広くて明るい建物のほうがいいに決まっています。ついでに言えば、トイレは洋式化されて、きれいにと。それが遠くては駄目で、近くにないといけないと。それが市民の皆さん方の普通の希望、要望だというふうに思っています。
 しかし、残念ながら39%も減らさないといけないというような数字からすると、その要望を全てかなえるということはできないというふうに思っています。だからこそ丁寧な市民の皆さん方への情報発信、情報提供、その上での市民との対話、さらには合意形成、そこを重ねていくということが非常に重要だというふうに思っています。
 せんだって、昨年10月に開催された外部評価公開ヒアリングの報告書にこういったくだりがありました。これ傍聴の方の感想ですけれども、評価者の話が分かりやすかった。情報公開と併せて、行政側からも市民に寄り添う姿勢や、市が困っていることを市民にさらけ出すことが必要というのが印象に残ったし、大切に思った。これは評価者の方が、きっと担当課の方にこのようなことを言われた、その傍聴された市民の方が、そういうことは大切だなというふうに感じた。まさに今この公共施設って、そういうことなのだと思うのです。市が困っていることをさらけ出していく、その上で市民の皆さん方と一緒に考えていく、そのことが必要だというふうに私は思いますが、改めてこの点について市長の見解をお伺いいたします。


市長答弁


 ただいまのご質問にお答えいたします。
 今議員が言われたとおり、各施設についてはいろんな要望があるというふうに思っています。この計画自体は、特定の施設の複合化、統合などを示す計画ではないのですけれども、そういった何か個別の中で、1個1個丁寧に、住民の意見を聞きながらその施設をどうするのかということを決めていく必要がありまして、そこに対しては我々も慎重にやっていかなければいけないなというふうに思っております。その上で、しっかりと情報公開をして、我々もその施設一つ一つに対してどうしていくかということを、住んでいる方、利用している方に丁寧に説明を聞きながら、一つ一つ考えていきたいなというふうに思います。以上です。


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