越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

<< 前ページへ

●令和3年12月定例議会


質問(再度1回目)


 ご答弁ありがとうございました。それでは、順次それぞれ再度お伺いしていきたいと思います。
 まず、1項目めの市民・企業・団体と連携した防災力の強化についてですけれども、先ほど越谷市総合防災ガイドブック、これについては今地区別に説明会も順次始めているということで、11月、12月とそれぞれ13地区で市民の方々に、この利活用についてしっかり説明をしていくのだというようなことで取組を進めていくというふうにご答弁もありました。総合防災ガイドブック、実際こちら中を見ますといろいろなことが想定されていて、本当に地区別に細かく色分けで、いろいろ被害想定とか様々な状況を想定されたものが入っています。
 そういった中で、越谷市の土地、地盤というものが、一般的には弱いというふうに言われています。私も、越谷市はかつて海の底であった、あるいは川が大分流れていましたので、その関係で土地としては弱いのだろうなというふうに思っていますが、しかし、公益社団法人地盤工学会という団体の研究成果では、必ずしも越谷市の土地は、地盤は弱くはないのだというような研究成果も一部には出ているようです。実際のところ地面の下というのは、ボーリング調査とかなんとか積極的にやらないことには、どういう状況かというのは分かりにくいのはそのとおりで、正確にエビデンス的に地盤が弱いのか、あるいはしっかりしているのかというところは、正直なところ分かりにくいのだろうと思います。とはいえ、こちらいろいろとマップございますけれども、例えば揺れやすさマップとか、あるいは液状化危険度マップ、そういったものがあるわけなのですけれども、越谷市は多くの方ご存じのように、元荒川と古利根川が、かつては荒川、利根川として合流をして、それが江戸湾に流れていく、徳川家康が江戸に入る以前はそういう状態だったわけで、その後江戸幕府の河川改修によって、荒川は元荒川に、利根川は古利根川にというふうな形になっているわけですけれども、その過程において、現在のように元荒川、古利根川を今の流れている場所に変えていったという歴史的な経緯もあります。つまり、川の流れが変わって、今は埋め立てられて普通の土地になっていますけれども、昔川だったところというところが少なからずあって、そういったものをこの揺れやすさマップや液状化危険度マップと照らし合わせると、昔川だったところがやはり地盤的には弱いのかなというふうに受け止められます。
 その観点から、今地区別に説明会開催されているということでございますけれども、そういった昔の川の流れということを地域の方々に、もちろん地域の方々はよく知っていらっしゃる方もいると思いますが、新しく越してこられた方なんかですと、川の流れがどうであったのかということを必ずしも存じ上げない市民の方も多いわけですので、その意味から、昔の川の流れということを情報発信し、その中で地震とか水害とかの対策に市民の方々にも備えていただこうと、そういったことの普及啓発も必要ではないかと思いますが、このガイドブックの活用に当たってのそういった出前講座等において、昔の川の流れということについての情報発信、そのことについての市長の見解をお伺いしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましては、危機管理監よりご答弁を申し上げます。


危機管理監答弁


 それでは、お答えいたします。
 ご質問の昔の流れ等を情報発信することにつきましては、ハザードマップを見ていただければあれなのですけれども、一般的にもともと河川であったり沼地だったり、そういうところを人工的に改変した場所におきましては、液状化が起こりやすいところだと一般的には言われております。このような状況を踏まえた中で、河川等を含めた本市の変遷につきましては、市民の皆さんにお伝えすることによって、防災対策について進める上では大変有効だと考えております。
 このため、出張講座などにおいて河川等の変遷につきまして説明をするとともに、地震ハザードマップ、洪水ハザードマップも活用しながら、自宅や地域の危険度についても認識をしてもらえるような取組、周知啓発に努めてまいりたいと思っております。今後につきましても、総合防災ガイドブックの説明、出張講座などの機会を捉えまして、河川等の変遷の情報提供などを今後も取り組んでいきたいと考えておりますので、ご理解のほう賜りたいと存じます。以上です。


質問(再度2回目)


 実は私、今千間台東四丁目という場所に住んでいるのですが、すぐ南側は袋山というふうに地名が変わっていきます。つまり、今申し上げたような昔の荒川が流れていた場所、私の自宅が昔どうであったのか、河川敷であったのか、それとも本当に川の底であったのか、その辺のところは定かではないですけれども、大量に雨が降ったときに、集中豪雨があったときにはやはり水の流れが、その辺り低いということもあって、水がたまりやすいという状況にもあります。恐らく昔河川であったということが起因しているとも思われますし、その名残とも思えるような水路もありますので、そういうことも含めて、特定の場所というわけではありませんが、やはり河川の元の流れ、そういったところについては今後も様々な場面で情報発信をしていただければと思います。
 2点目の緊急時における応援協定については、今後も80団体まで増やしていくというような目標もあるようですので、ぜひ市として、団体あるいは企業との間で積極的に進めていただければというふうに思いますし、その中で、やはり2年に1度の懇談会といっても、なかなか全体で集まっていただくのは、今コロナ禍ということで難しい部分もあると思いますので、それとは別に、特定の団体さん、あるいは特定の企業さんとの間でいろんな災害を想定して、例えば地震のときの想定と台風とか水害等の想定とはやはり対応が異なってくる部分もあるでしょうから、様々な場面、場面を想定する中での様々な懇談、あるいは訓練、そういったことを推し進めていただければというふうに思います。それは要望とさせていただきます。
 それでは、3点目の防災士ということについて再度お伺いしたいと思います。防災士の資格を有する方、先ほどのご答弁ですと直近の数字では265名ということだということなのですけれども、この防災士の資格というのは民間の団体による認定ということもあって、実は市のほうで、具体的にどなたがその防災士の資格を持っていらっしゃるのかということを直接的には把握をしていないというか、把握はできないというようなことのようだというふうに伺っております。とはいえ、防災士という資格を有する方々について、災害が起きますとクローズアップされてきますので、市として防災士の資格を有する方々としっかりとした連携を図っていくということも必要ですし、また防災士の資格を有する方々同士の横の連携ということも必要だというふうに思っています。
 先ほどの答弁でも連携体制の構築というようなことが、検討していくのだという話ありましたけれども、具体的にそれをどのように進めていこうと考えていらっしゃるのか、現時点でのお考えをお伺いしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましても、危機管理監よりご答弁を申し上げます。


危機管理監答弁


 それでは、お答えいたします。
 防災士との連携ですけれども、現在埼玉県の自主防災組織リーダー養成指導員制度に登録いただいている防災士と連携をいたしまして、毎年自主防災組織リーダー養成講座を開催しております。また、自主防災組織の研修などにつきましても実施をさせていただいているところでございます。
 今後につきましても、引き続き県の制度を活用して防災士との連携は進めていきたいと考えております。また、NPO法人埼玉県防災士会との連携、これにつきましても防災士との連携体制の構築に向けた取組について、先進事例を参考にしながら検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほう賜りたいと存じます。以上です。


<< 前ページへ
 
 
copyright (c) 2009. kikuchi-takamitsu. All Right Reserved.