越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成30年12月定例議会


Q5-①.質問


 5項目めに、子供・若者の市政参加についてお伺いします。せんだって、11月17日に第5回越谷市学生議会が開催されました。私も答弁議員として、2人の学生議員からの越谷市と学生とのかかわり、越谷市の広報についての質問に受け答えしました。いずれも自分たち高校生、大学生などの若者がどう市政やまちづくりにかかわれるのか、あるいは逆に市としてはどうかかわってほしいと考えているのかということが質問の根幹にありました。また、他の学生議員からも、第4次総合振興計画策定の際に若者の参加が少なかったように感じられたなど、広範多岐にわたる市政、まちづくりの課題を高校生、大学生といった若者ならではの視点で示されました。
 時期を同じくして、一般社団法人越谷青年会議所から子供の政治参画についての提言書が市長に手渡されました。この提言書は、市内の小学5年生から中学1年生、32人が参加して4月に行ったワークショップをもとにまとめられたものだと聞いておりますが、参加した子供たちが3年後の自分とまちを想像して、また11年後に自分が市長となったらどうするかなど、それぞれに上げた声をもとに3点の提言をしています。1つ目は、越谷市主導の子供まちづくり委員会を組織する。2つ目は、第5次総合振興計画に子供が参加する。3つ目は、より具体的ですが、自然環境と先端テクノロジーが調和した便利で快適なまちづくりを第5次総合振興計画の基本構想へ取り入れるというものです。
 以前から私は、子供や若者が市政に参加する取り組みを進めるべきという考えのもと、他市の具体例なども示しながらたびたび議会で提案してきました。その中の一つ、総合振興計画を市内の高校に出向いて生徒に語るということについては、自治基本条例をテーマとする形で実際に取り組んでいただいていることに感謝申し上げつつ、さらにさまざまな取り組みがなされることを期待しています。
 そこで、1点目に、総合振興計画策定の際に意見を聞くことについてお伺いします。現在の第4次総合振興計画は、平成32年度、2020年度をもって終了となります。恐らくそれに続く第5次総合振興計画がしかるべき時期に策定されると思いますが、その際に子供・若者の声を聞くということについてどのように考えているか、その見解をお伺いします。


Q5-②.質問


 2点目に、(仮称)「子ども・若者会議」についてお伺いします。以前、平成28年6月議会でも、京都府八幡市の子ども会議の実例をもとに議会で提案していますが、改めて2つの視点から取り上げたいと思います。
 1つには、学生議会でもわかるように、高校生、大学生を含めた子供・若者の視点は貴重なものであると考えますし、青年会議所の提言書に記述されている小中学生の意見は、粗削りな部分も確かにありますが、将来を見据えた意見として大切なものであると考えています。
 いま1つには、先ほど来より話をしている2040年問題、この2040年のときの社会を実際に支えるのが、今の子供・若者だということです。例えば18歳、有権者になっていない17歳の高校2年生、3つ下の14歳の中学2年生、さらに3つ下の11歳の小学5年生を例にとると、2040年のときにはそれぞれ39歳、36歳、33歳となっています。あるいは実際に越谷市役所の職員として、現場で対応している子供・若者もその中にはいるかもしれません。子ども・若者会議の姿や構成などはここでは述べませんが、参加した子供・若者が将来の有権者、納税者になっていくのはむろんのこと、場合によっては職員になり、議員になり、市長となるかもしれません。むしろ、そういった素地をつくる場として機能させていくことも念頭に置きつつ、子ども・若者会議についての市長の見解をお伺いいたします。


Q6-①.質問


 6項目めに、通学路の安全対策について教育長にお伺いします。毎日約2万7,000人の児童生徒が市内45の小中学校に通っています。安全に登下校できるよう学校や交通指導員の方、また地域の方々が見守ってくださっています。関係者の皆さんのご尽力に敬意を表したいと思います。しかし、毎日全ての児童生徒が事故なく安全に登下校ができるようにするためには、ここまでやれば十分だということは決してないのだというふうに思っています。
 そこで、今回は特に注意を要する踏切と幹線道路の横断ということについてそれぞれお伺いします。
 まず、1点目に踏切についてお伺いします。越谷市内を走る鉄道のうち、JR武蔵野線は全線が高いところを走っていますので、踏切はありません。東武スカイツリーラインを見ますと、北越谷駅以南が高架化されており、北越谷駅を過ぎると地上におります。大小合わせると、市内には9カ所に踏切があります。それらの踏切を通学路としているのが、市北部にあります北中、大袋北小、大袋東小などです。先日も自宅近くの踏切に登校時間帯に足を運び、交通指導員の方と学校の先生が協力して児童を安全に渡らせているのを確認しました。そのように安全対策をとっていることは承知した上で、改めて児童生徒への指導を含めた現状についてお伺いします。


Q6-②.質問


 2点目に、幹線道路についてお伺いします。幹線道路は市内をそれこそ縦横に走っていますので、多くの学校の通学路に幹線道路を横断する箇所があります。そこで、例としては道路幅員があり、1回の青信号では横断が難しい場所がある学校を挙げたいと思いますが、市北部では4号バイパスの桜井南小、市東南部では東埼玉道路の増林小、大相模中、大相模小、川柳小などがあります。こちらも過日、増林小や大相模小の児童が横断する場所で交通指導員の方が見守ってくださっている状況も確認しております。そのように安全に登校できるように毎日ご尽力されていることを認識した上で、こちらも踏切同様児童生徒への指導を含めた現状についてお伺いします。


Q7-①.質問


 最後、7項目めに郷土芸能の普及について、こちらも教育長にお伺いします。ここでは、1点、子供たちへの取り組みの現状についてお伺いします。越谷市内には多くの郷土芸能があります。「越谷に伝わる郷土芸能」というチラシがありますが、ここには囃し、木遣り、神楽、下間久里の獅子舞が紹介されています。これらの郷土芸能は、古くからの地域の生活習慣などを反映したものであり、その伝承は重要と考えています。それぞれ祭事や郷土芸能祭などで披露もされていますが、下間久里の獅子舞などはここ数年観光協会主催のまち歩きの中でも立ち寄るようになりましたので、徳川幕府成立以前から続くとされる伝統ある舞を目にする方もふえてきました。
 そこで、この郷土芸能について、市内の小中学生に対して学校現場ではどのように教えたり、体験させたりしているのかについてお伺いします。また、今後のさらなる普及について、教育委員会としてはどのように考えているのか、その点についてもお伺いします。
 以上、7項目に対しまして答弁をよろしくお願いします。



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