越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成30年9月定例議会


Q4-①.質問


 次に、4項目めとして、バス路線の維持についてお伺いします。7月より、越谷市内を走るバス路線のうち、せんげん台駅東口に乗り入れる2路線を含む3路線が運転休止となりました。主な理由は、利用客数の低迷から、民間バス事業者として採算がとれないというものですが、休止前の6月議会で複数の議員が取り上げた後も、この件について市民の方々からさまざまな意見が寄せられています。
 さて、せんげん台駅東口からのバスは、ことし1月に1路線が休止、2路線が減便となっていました。減便となりながらも路線を維持した2路線が、結果として7月に休止となったわけですが、地域への影響は決して小さくはありません。
 さて、7月に長野市の公共交通政策について調査をしてきましたので、そのことを踏まえて1点、「長野市における取り組みより」と題してお伺いいたします。長野市では、民間のバス事業者が運行している路線とは別に、地域住民の足の確保の観点から、市が補助金等を出して運行している路線が複数あります。それらは過去の経緯や運行形態によって、市バス、地域循環コミュニティーバス、乗り合いタクシー、中間山地地域のデマンド型の乗り合いタクシー、廃止路線代替バスなどに区分されています。いずれも実際の運行は、民間のバス事業者やタクシー事業者などに委託する形をとっており、市バスもありますが、これは合併前の町村が民間に委託して運行していたものを引き継いだ形で、長野市がバスを所有したり、市職員が運行したりという意味での市営バスではないとうことは先にお断りしておきます。
 今申し上げた各種運行形態のうちデマンド型の乗り合いタクシーなどにも興味が行きますが、ここでは廃止路線代替バスについて触れたいと思います。廃止路線代替バスとは、民間バス事業者により運行されていた一般乗り合いバスが廃止される際、市民の日常生活に必要な交通手段を維持するために、廃止後もそのバス路線を確保することを目的に、長野市がバス事業者に依頼して、当該廃止路線の代替バス路線として運行している路線のことです。直近では、6路線がこの形態で運行されていますが、バス事業者に対して長野市が、運行に要する経費の赤字損失分を補助金として交付しています。
 越谷では7月に3路線が休止となりましたが、採算が厳しく、民間として維持が厳しい路線に関して、今後、地域住民の足を確保する観点から、長野市のような取り組みを検討すべきと考えます。もちろん民間が撤退する意思を示したならば、無制限に引き受けるということではなく、しっかりとした手続要綱を定めてということはもちろん言うまでもありませんし、また地域の方々への理解、協力という観点も含めて、例えば維持すべき路線の利用実態や収益構造などの基準の設定、さらには当該路線の沿線住民の利用促進策、それらも含めてということになると思いますけれども、この廃止路線代替バスということの運行も含めた長野市の取り組みの事例について、市長の見解をお伺いいたします。


Q5-①.質問


 最後、5項目めに、通学区の変更について教育長にお伺いします。越谷市内には30の小学校、15の中学校があり、約2万8,000人の児童生徒が通学しています。その45の小中学校は、旧町村時代からの学校、2町8村の合併後に再配置された学校、人口が急増した時代に新設された学校などがあります。それらの学校は、少子化に伴って通学する児童生徒の数が減少している学校もあれば、その後も開発計画が進んで、少子化と言いつつ、児童生徒が増加している学校もあり、一様ではありません。
 ところで、現在大規模に開発が進められているのが、西大袋地域とレイクタウン地域です。両地域とも児童生徒の増加に対しては、学校の新設ではなく、既存の学校の通学区を変更して対応することにしています。子供は7歳の年に小学校に入学し、13歳の年に中学校に入学しますので、現在の住民基本台帳からある程度の推計は行えますが、将来的な転入、社会増についての推測は困難であるということについては理解できます。これまでも市内の小中学校の通学区について、たびたび教育委員会から学区間審議会へ諮問がなされてきた経過がありますが、次に挙げる2つの地域において、過去も含めた通学区の議論と対応、今後についてお伺いします。
 まず、1点目に、西大袋・千間台地域についてお伺いします。この地域は、西大袋土地区画整理に関連して、以前千間台中学校、大袋中学校の通学区の変更も行われていますが、直近では、千間台小学校の通学区について学区審議会に諮問されています。そこで、過去の議論と現在の対応、今後についてお伺いします。


Q5-②.質問


 2点目に、レイクタウン・川柳地域についてお伺いします。レイクタウンのまち開きの翌年、平成21年4月時点でのレイクタウンの人口は1,000人弱でしたが、10年たって、現在では約1万7,000人になっていると伺っております。これまで明正小学校の通学区を変更し、さらに今回大相模小学校の通学区を変更することとしています。もちろん関連して他の学校の通学区も変更となるわけですが、こちらも1点目同様、過去の議論と現在の対応、今後についてお伺いします。
 以上、5項目についてご答弁をよろしくお願いいたします。


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