越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成29年9月定例議会


Q5-①.質問


 5項目めに、県による産業団地の造成についてお伺いします。この件に関しまして、7月に千葉県木更津市へ調査に行ってまいりましたので、それを踏まえてお伺いします。木更津市では、木更津市産業振興基本条例を制定し、平成24年4月から施行しております。この条例のもと、さらに平成26年6月に、木更津市企業誘致方針を策定しました。木更津市では、市内何カ所かで企業立地の拠点を整備しています。事業主体は、千葉県主導によるもの、また市独自によるものなどに分かれますが、バブル期以前からの造成地なども含めて、誘致が必ずしも順調に進んでいる区画ばかりではなかったため、産業振興基本条例を整備し、企業誘致方針を策定したとのことでした。調査の際、長年にわたる企業誘致の苦労や、実を結び出した直近での成果についてさまざまな角度からご教示をいただきました。そこから感じたのは、単に立地をどのようにアピールするかということだけではなく、企業が進出した後、そこで従事する社員や家族の方たちの生活がどのようなものとなるか、どのような生活が送れるかということをトータル的に発信することの重要性です。通常、企業誘致では、地元住民の新規雇用を期待する向きが強いのは確かですが、そこだけにとらわれない考え方、つまり転勤者を受け入れ、住民をふやすという発想も必要だと感じています。
 さて、現在埼玉県の企業局が越谷市内荻島地区における産業団地立地の可能性について調査を行っています。私は以前から、県内でも3カ所にしかないJRの貨物駅がこの越谷にあること、これに着眼した形での企業誘致や土地利用の促進などを提案しております。また、そういった物流拠点の魅力を近隣自治体との協力も含めて発信することの必要性も訴えております。実は、県では産業団地の造成について、越谷市だけではなく、県内の各地で検討を行っていると聞いております。仄聞するところでは、レイクタウン地区に隣接する草加市柿木地区にも県による構想があるようです。従来からの私の主張からすれば、県が行っている産業団地構想には大いに期待するところですが、一方で、県内のほかの地域、特に草加での計画と越谷市の優位性は気になるところです。
 そこで、県が進める産業団地造成についての現状と今後についてお伺いします。県では、越谷市を含めてどのような検討を行い、事業化に向けてどのような取り組みを行っているのか、市が把握している内容をお伺いします。


Q6-①.質問


 最後、6項目め、トイレの衛生改善について、これは教育長にお伺いします。学校のトイレについて、各議員から洋式化を進めるべきとの意見がたびたび出ており、教育委員会としても順次取り組んできていることは承知しております。現在学校へのクーラー設置事業が完了しつつあります。これが終わるとトイレの洋式化の動きが加速していくものと考えています。期待をしております。
 そこで、1点目に、屋内運動場のトイレの洋式化についてお伺いします。今回の質問の1項目めに、巨大地震への備えについて市長に質問しておりますが、巨大地震が発生した場合、学校の屋内運動場、体育館が避難所となることが想像されます。そういった避難所生活で問題視されるのが、避難者の健康管理です。避難所生活が長期化すると、健康を害する人が多く出ることは、災害が地震にせよ風水害にせよ、全国各地で報告されているのはご承知のことと思います。その中で、健康を害する要因の一つがトイレにあると言われています。高齢者にとって、和式トイレは足腰に負担がかかるとして、近年家庭での洋式化が進む一つの要因にもなっています。ところが、災害が発生して避難所生活を強いられた際に、避難所のトイレは和式のまま、結果として使い勝手が悪いので、なるべくトイレを我慢する。それによる健康被害や、トイレに行くことも我慢してその場所を動かない、体を動かさない、そこからくる健康被害もあると言われています。
 9月4日に越谷市内の小中学校45校一斉に取り組む学校防災の日の取り組みが初めて実施されました。私も地元の小学校に足を運び、子供たちの引き取り、引き渡しの訓練を見学させていただきました。実際の災害時に、この段階で直ちに避難所が設置されるわけではなく、施設の完全確認などが行われた後に避難所が開設されます。しかし、避難所が開設される前からも、例えば平日の昼間、学校がある時間帯に災害が発生した場合には、子供たちの引き取り、引き渡しが行われている脇で、避難場所としての学校に地域住民の方が避難をしてくるということも同時に起こり得ることだと思いますし、当然高齢者の方なども避難してくると想像されます。そういった意味からも、災害時に避難所となる学校の屋内運動場におけるトイレも、今後洋式化を進めていくべきと考えますが、現状と今後の見通しについてお伺いします。


Q6-②.質問


 2点目に、和式トイレの衛生環境の向上についてお伺いします。1点目のトイレの洋式化の話と逆行する部分はあるかもしれませんが、現状では相当数のトイレは和式のままです。今後順次洋式化が進められていくと思いますが、それでもクーラーが45校一斉に工事されるようにはいかず、和式トイレは依然として残っていくと想像されます。
 さて、トイレの洋式化という議論の中では、洋式と和式とでは衛生面で大きな違いがあることが言われてきました。トイレを清掃する際の気持ちも少なからず影響するのかもしれませんが、目には見えない菌、そういったものが洋式と和式とでは清掃した後でも違いがあるというのです。簡単に言うと、清掃が行き届かずに和式トイレでは菌が残っている。菌が繁殖をするという可能性が大きくあるということです。子供たちの間で病気が移ることはしばしばありますが、体から排せつされたものの中に菌がまじっていて、それが他の子供に移るということもあります。
 そこで、和式トイレを抗菌化する取り組みを進めてはどうかと考えます。これによって菌の飛散や繁殖を防ぐことができ、子供たちの健康管理の面からも有効だと思いますが、教育長の見解をお伺いします。以上で1回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。


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