越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告


●平成28年9月定例議会


Q1-①.質問


 議長の許可をいただきましたので、さきに通告してあります5項目13点について、市長、教育長に順次にお伺いいたします。
 まず1項目めに、本庁舎整備と財政について、市長にお伺いします。本庁舎整備に関して現在、3月に策定した越谷市本庁舎建設基本計画の見直しのためのパブリックコメントがかけられています。従来の事業規模約100億円の計画を約80億円に圧縮するというものですが、本庁舎整備について昨年12月議会以降、市長の答弁が二転三転しているかと思っています。まず、昨年12月議会において、私の建設スケジュールについての質問に対して市長は、資材や人件費の高騰などのため建設時期は検討したいと答弁しております。これは、事実上の先送りであるというふうに思っております。この考えは、ことし3月の白川議員の代表質問でも変わりませんでしたが、6月議会での白川議員の改めての質問に対して、一転して予定どおり進めると変わりました。この点については歓迎をいたしておりますし、昨日も本会議中に地震が起こりまして、不安感のある市民の皆様方、そういったものの解消のためには、ぜひ進めていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 しかしながら、一旦先送りすることにした理由である財政問題が好転しているわけではありません。概算で約100億円かかるとしている本庁舎整備を約80億円に圧縮するという本庁舎整備基本計画を見直す作業に着手していますが、それでも財政上の負担は相当大きなものであると思っております。
 そこで、1点目として、総合振興計画における財政計画等と本庁舎整備についてお伺いします。本庁舎整備には巨額の費用がかかることから、まちづくりの計画の根幹である第4次総合振興計画後期基本計画にも盛り込まれていますが、後期基本計画を最終的にまとめる時期と、議会での一連の先送りという内容の答弁の時期は、ほぼ同時期となっています。そこで気になるのは、総合振興計画の中の財政計画では、本庁舎整備に関する費用をどのように見込んでいるのかということです。基本的には、普通建設事業費に該当するかと思いますが、財政計画上の普通建設事業費は平成28年度が74億2,200万円、平成29年度が82億700万円、平成30年度が57億2,200万円、平成31年度が53億500万円、平成32年度が48億600万円と見込んでいます。当初の予定どおり2020年度、平成32年度までに完成を目指すとなれば、平成30年度、平成31年度あたりから実際に予算措置が必要となってくるかと思いますが、財政計画策定に当たって本庁舎整備に係る費用をどのように積算され、見込んでおられるのかについてお伺いします。


Q1-②.質問


 2点目に、公共施設等整備基金についてお伺いします。公共施設等整備基金については、以前平成22年9月議会に、老朽化しつつある公共施設の維持管理更新に当たって、積み増し取り崩しを行っていくべきではないかと質問しました。当時の基金残高は3,000万円で、実質的に活用がなされていない状況でした。しかし、翌年の東日本大震災を経験する中で基金への積み増しが行われ出して、現在の基金残高は18億3,000万円、今議会で上程されている補正予算額を合わせれば20億5,000万円となる予定です。公共施設等整備基金は、本庁舎整備だけでなく広く公共施設を整備することを目的としていますが、現在の残高は本庁舎整備に充てるものとして考えてよいのか否か。また、本庁舎整備に充てるとするならば、今後さらに積み増しを行っていくのか否かについてお伺いします。



 
 
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