越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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市長答弁


 それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問に順次お答えいたします。
 まず、貨物駅に対する市の認識についてのお尋ねでございますが、昭和48年に整備、開業された越谷貨物ターミナル駅は、流通業務市街地の整備に関する法律に基づき、都市計画に定められた流通業務団地に位置しております。越谷流通業務団地は、越谷貨物ターミナル駅設置に伴い、計画的に流通業務市街地として開発され、都市計画法等により流通業務施設以外の設置ができないことから、トラックターミナルや各種流通業務施設が立地するなど良好な操業環境が整っている状況でございます。
 お尋ねの越谷貨物ターミナル駅につきましては、流通業務拠点である越谷流通業務団地の主要施設であり、広域的な物流機能を担っているものと認識しております。
 次に、貨物駅の市内事業者の利用状況についてのお尋ねでございますが。平成25年度の貨物輸送実績につきましては、発送貨物が40万1,600トン、到着貨物が55万8,500トンと伺っております。輸送量は緩やかに減少傾向にありますが、県内では新座貨物ターミナル駅と並ぶ主要な鉄道貨物輸送拠点となっております。市内事業者につきましても同駅を利用しているものと思われますが、同駅の運営会社も把握していないとのことであり、市内事業者の利用の有無や実績等については確認できておりません。
 次に、貨物駅と流通・工業系業種等の土地利用についてのお尋ねでございますが。本市では、工場や倉庫等の一定集積が見られる出羽地区、荻島地区などや、一定規模以上の主要幹線道路沿線地域を候補として流通・工業系の新たな土地利用や企業誘致の推進に関する検討を進めております。埼玉県や企業等との意見交換では、本市は都心に近く、国道4号及び463号バイパスなどの幹線道路が整備され、東京外郭環状道路や東北自動車道への交通利便性がすぐれていることなどから、企業立地ニーズが非常に高い地域であると伺っておりますが、越谷貨物ターミナル駅につきましてはどのような活用の可能性があるか今後調査研究してまいります。
 次に、貨物駅を近隣自治体との協力連携の中で拠点として考えることについてのお尋ねでございますが。越谷貨物ターミナル駅は、広域的な物流施設であることから、近隣自治体の事業者も利用していることと思われますが、実情につきましては把握できていないのが現状でございます。いずれにいたしましても、越谷貨物ターミナル駅の活用可能性等につきましては、埼玉県を初め近隣自治体や関連機関等と連携しながら今後調査研究を進めてまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。
 次に、安心・安全・安定のある道路環境整備についてのお尋ねでございますが。まず、ゾーン30の取り組みにつきまして、本市では通学路を含む生活道路の安全対策の一環として、交通管理者である警察と連携して、自動車の最高速度を時速30キロメートルとする区域規制、ゾーン30を平成24年度より実施しており、平成28年度末までの5年間で8地区を計画しております。
 事業の内容といたしましては、区域内の交通規制の見直し、規制標識の設置、路面標示等を警察が実施し、市は道路外測線の新設、ドット線、「ゾーン30」の文字表示等を実施することで、歩行者及び自転車の安全な道路空間の整備に取り組んでおります。
 平成24年度はレイクタウン2丁目地区、平成25年度はレイクタウン1丁目地区を実施いたしました。今年度は、新4号国道と国道4号及び1級河川新方川に囲まれた上間久里地区と下間久里地区の2地区を実施しております。現在の進捗状況は、警察にて規制標識の設置、路面標示等の施工が完了し、11月28日付でゾーン30区域に指定されたことから、引き続き市の工事として、道路外測線約2,800メートル、「ゾーン30」の路面標示34カ所及び既存路面標示の消去約2,250メートルを平成27年1月中旬ごろまでに施工する予定でございます。また、来年度以降の指定につきましては、平成27年度は神明町、宮本町周辺の2地区を、平成28年度は千間台東、西方周辺の2地区を警察と連携を図りながら実施していく予定でございますので、ご理解賜りたいと存じます。
 次に、せんげん台駅南側の陸橋の路面改良についてのお尋ねでございますが。当該路線は、市道2級の6号線で、三野宮千間台西地区と国道4号をせんげん台駅南陸橋により横断し接続する路線であり、市指定の緊急輸送道路に位置づけられている重要な幹線道路でございます。
 本市では、市が管理する道路の維持管理を適切に実施する目的で、市内の1、2級路線とバス路線合計178路線で総延長約130キロメートルについて、平成25年度に道路ストック総点検を実施いたしました。その調査結果に基づき、早急に舗装改良の対策を講じる必要がある路線を47路線、延長約30キロメートルと定め、優先順位の検討を行い、社会資本整備総合交付金を活用し、舗装改良に取り組んでおります。事業の取り組み状況については、平成25年度に事業費約5億円で5路線、延長約5.5キロメートル、また平成26年度は事業費1億2,800万円で2路線、延長約1.4キロメートルを実施いたしました。
 当該路線につきましては、調査結果では千間台西3丁目を起点として、国道4号手前の交差点までの約800メートルの区間が舗装改良の対策を講ずる必要がある路線に該当しており、平成26年度より千間台西側から455メートルの区間を行いました。残りの区間内には、橋梁長寿命化修繕計画に基づくせんげん台駅南陸橋の工事が平成27年度に予定されていることから、陸橋本体の舗装改良と同一年度に施行することで工事に伴う交通規制や各工事の経済性を考慮し、平成27年度に実施を予定しております。
 今後につきましても安心・安全なまちづくりを念頭に、国庫補助金などの財源確保に努め、道路環境整備に取り組んでまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。


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