越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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Q3-①.質問


 3項目めに、番号制度導入に向けた取り組みについてお伺いします。番号制度についていろいろな議論がなされてきましたが、本年5月24日に行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律を初め番号関連4法案が参議院で可決成立し、5月31日に交付されました。この行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、以後は長いので、番号法と省略して呼ばせていただきますけれども、この番号法に伴う具体的な内容は、まだ定まっていない点もかなりあると聞いておりますが、番号制度の流れとしては、平成28年、2016年1月からの運用開始、その前の平成27年、2015年10月に各自に番号を通知するとされております。せんだって11月7日に全国の中核市市長が集まって開催された中核市サミットに参加をしてきましたが、その席上、中核市市長会の顧問であります、石原信雄元内閣官房副長官が、この番号制度について触れられて、平成26年度予算の中でしっかりと措置をし、取り組んでいくことが重要だという趣旨の発言をされておりました。あえて全国約1,700の自治体の中の、文字どおり中核的な自治体の市長に対して石原元内閣官房副長官が発言をされたのは、この番号制度導入が、今後の自治体業務に多大な影響を及ぼすと想像されているからだと私は考えております。
 そこで、導入に向けた取り組みについて現状と今後の見通しについてお伺いします。具体的には、自治体としてどのようなことを行うこととなっているのか。それに対しての現状と今後の取り組み内容について。また、それに伴う費用の見通しと予算措置についても、あわせてお伺いいたします。


Q4-①.質問


 4項目めとして、企業と市民団体とのマッチングの取り組みについてお伺いします。越谷市をより発展させるために必要なことを考えるに、1つには、既にある市内の企業、事業者を、さらに発展させることがあると考えます。また、1つには、新しい公共の担い手である各種団体をさらに発展させるということも考えられます。もちろんこれ以外にもいろいろあるかと思いますが、ここではこの2つに着眼して、企業と団体との交流の場を設けて双方発展させることについてお伺いいたします。
 埼玉県ではNPO法人と企業のマッチングフォーラムというものを開催しています。ことしは8月27日でしたが、NPOの企業への支援の求めや、企業の新たな社会貢献活動の形を見つけたいなどのニーズを結ぶつける場で、NPOと企業が連携し、新たな社会貢献活動を検討、推進するきっかけづくりとしています。形としては、企業とのマッチングにつながる事務提案をNPOが行う。また、NPOと企業との情報交換、名刺交換などといったことを行う内容となっております。多くの団体の悩みとして、必ずしも活動の機会や資金、活動の場などが十分ではないことがあり、企業からの支援を求めたいという希望を持っているところもあります。
 実際に会場で団体のプレゼンを幾つか見てきましたが、見て感じたのは、企業の支援を求めたい、支援する団体を見つけよう、もちろんそういった県の大もとの意図には、そういった面がありますし、そういったことを求めている団体もありますが、それだけではなくて、例えば企業側の目線では、自社に必要な事業を行っている団体を見つける、そういったところと出会うといった側面も強くあるのではないかということを感じております。具体的には、社員教育や福利厚生に生かせる事業を行っている団体を見つけて、そことタイアップするとか、そういったことを企業側としても求めているというふうに捉えました。もちろんそういった過程において、直接的にビジネスにかかわる相手先を見つける、そういったこともあろうかと思います。
 他方、団体側も支援先を見つけるというよりは、活動を拡大するための、いわば顧客開拓といった観点から、プレゼンを行っているところも多々ありました。つまり、企業側も団体側も、それぞれがさらに発展するために新たなパートナーを発見できる場として、このマッチング事業は有効であるというふうに考えております。今後の越谷の発展のためにも市で行ってはどうかと考えますが、市長のご見解をお伺いいたします。


Q5-①.質問


 最後、5項目めとして、小中学生の読書活動のさらなる推進について、これは教育長にお伺いいたします。1点目として、学校における読書の取り組みの現状についてお伺いします。越谷市では、平成21年3月に策定した越谷市子ども読書推進計画や教育振興基本計画の重点施策などによって読書活動を推進していると思いますが、その取り組み状況について何点か確認をします。
 まず、各学校では、さまざまな取り組みをしていることと思いますが、実際にどのような取り組みを行っているのか、その状況についてお伺いします。
 次に、4月23日の子ども読書の日の取り組みについてお伺いします。越谷市子ども読書推進計画の策定のもとになっている、子どもの読書活動の推進に関する法律には、「4月23日を子ども読書の日と定め、その趣旨にふさわしい事業を実施するように努めなければならない」とあります。この取り組みの状況についてお伺いします。
 また、文字・活字文化振興法では、10月27日、これは読書週間の初日ですが、これを文字・活字文化の日と定め、同じく「その趣旨にふさわしい行事が実施されるよう努めるものとする」とされています。4月23日同様、10月27日にはどのような取り組みが行われているのか、お伺いします。


Q5-②.質問


 2点目に、「読書科」の取り組みについてお伺いします。東京都江戸川区では、読書科という独自の単元を設けて区内の小中学校で取り組みをしています。7月の終わりに調査に行ってきましたが、さわりだけ紹介をすると、読書科の取り組みは、大きくは、まず2つに分かれます。まず、実際に本を読む朝読書等の活動、これは15分の読書となっておりますが、これともう一つ、読書活動というものがあり、これが3つに分かれています。3つとは、読書表現活動、学校図書館活用指導、調べ学習、これがその3つです。小学校の低学年、中学年、高学年、さらに中学校と段階ごとにレベルを上げて、さまざまな取り組みを行っております。江戸川区では、このような取り組みを行っていますが、この読書科の取り組みは、本を読むという行為のみならず、本を読んでの感想を発表するというプレゼン能力やコミュニケーション能力を高めること、また複数の情報に当たるなどして情報リテラシーを高めるといった内容も含まれています。いずれも必要な能力や資質であるといえます。この取り組みから得ることを目的としている能力や資質は、越谷の児童生徒にとっても必要な能力や資質であると考えますが、江戸川区の取り組みに対する見解、また越谷市でも行うことについての見解をお伺いいたします。


Q5-③.質問


 3点目に、読書と調べ学習についてお伺いします。江戸川区での読書科の取り組みには、先ほどご紹介したとおり調べ学習ということも含まれています。物を調べる際に、今はICT技術が進んでおりますので、それを用いた取り組みももちろん行われているわけですが、ここでは本や図鑑、資料などといった活字媒体を用いた調べ学習について、学校ではどのように行っているのかについてお伺いします。また、そのための教職員への指導方法について、どのように行っているのかもあわせてお伺いいたします。さらに、調べ学習ということで、公益財団法人図書館振興財団主催による「図書館を使った調べる学習コンクール」というものが毎年秋に開催されております。ことしも11月30日の期限で募集がされておりますけれども、実際に調べるという行為の動機づけで、コンクールへ参加をするということは非常に効果があるというふうに考えておりますが、市内の小中学校の調べる学習コンクールへの参加の状況がどのようになっているのかについてお伺いいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。


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