越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成23年9月定例議会


Q2-①.質問


 次に、2項目めとして、(仮称)中央図書室におけるビジネス支援についてお伺いいたします。この件につきましては、長崎県諫早市における諫早市立図書館でのビジネス支援事業を調査してきましたので、それを踏まえて数点質問をいたします。
 (仮称)中央図書室は、現在整備が進んでいる越谷駅東口再開発のB街区の1に開設されるものとして、6月議会での公有財産の取得に続いて、今定例会には51号議案として越谷市市民活動支援センター設置及び管理条例の案文中にも記載されて、順次開設に向けて準備が進められているところです。この(仮称)中央図書室の事業概要について、平成23年度新規事業概要説明書を見ますと、今年度の予算は3億6,600万円、6月定例会において公有財産の取得が議会で承認されましたが、施設用床購入費のほか、設計委託料、内装設備工事費、施設用器具購入費などが計上されています。今後、建物の建設の進捗状況に合わせて内装も工事されて、蔵書も購入されて来年にはオープンするものと思われますが、この(仮称)中央図書室について、1点目、2点目は教育長に、3点目は市長に順次お伺いをいたします。
 まず1点目に、利用開始時の提供サービスについてお伺いします。来年オープン時にどのようなサービスを提供するのかについてお示しをいただければと思います。


Q2-②.質問


 2点目に、ビジネス支援図書館として位置づける考えがあるかどうかについてお伺いいたします。現在全国の複数の公立図書館において、図書館を使ってビジネス支援事業を展開しているところがあります。実際に諫早市立図書館に行ってまいりましたけれども、この図書館の一角にはビジネス情報コーナーを設置をし、ビジネス関連書籍やJISハンドブック、会社年鑑などの整備がされており、また有料データベースの無料利用のほか、実際のビジネス情報や求人情報などを市の商工部や商工会議所、ハローワーク、また市内の大学などと連携して提供しています。さらに、情報のみならず具体的なサービスの提供も行うシステムを整えています。情報の検索の仕方はもちろん、ビジネスの相談や質問も図書館の司書がお手伝いをしています。もちろん、より具体的、かつ専門的内容にはそれぞれ別の組織の紹介も行うケースもあろうかと思いますが、産業振興や就労支援に役立っているようです。ちなみに、パンフレットには、うたい文句として「企業経営革新、就職などにずばり役立ちます」、「図書館でビジネス情報を」、「情報と人、本と人、人と人、出会いから生まれるビジネスチャンス」というような形のパンフレットもいただいてまいりました。
 さて、中央図書室ですけれども、平成23年度新規事業概要説明書によると、事業内容としてビジネス支援資料やキャリア教育のための職業に関する資料なども整備する予定のようですが、さらに一歩進めて中央図書室をビジネス支援図書館として位置づけてはどうかと考えますが、教育長のお考えをお伺いいたします。


Q2-③.質問


 3点目に、ビジネス支援拠点として中央図書室を位置づける考えについて、これは市長にお伺いいたします。
 先ほど諫早市立図書館について市商工部との連携の話をしましたが、商工部商工観光課との連携だそうですが、中央図書室を仮にビジネス支援図書館と位置づけたとしても、書籍や資料、データベースなどは図書館の機能として充実をさせることはできるかと思いますが、実際のビジネス支援や産業振興といったものは、担当課である環境経済部産業支援課の協力が必要不可欠であろうかと考えております。教育委員会として図書室をそのように整備したいという折には担当課が協力をするものと思いますが、一歩進めて積極的にビジネス支援の拠点にしてはどうかと考えます。
 もちろんハローワークもある産業雇用支援センターにおいてさまざまなビジネス支援や就労支援を行っていることは認識しております。しかし、駅前という立地、また51号議案にあるように利用可能時間の設定の長さ、また、さらに設置予定の観光物産情報コーナーとの連携など、さまざまな要因から多くの可能性を秘めていると考えています。この点について市長のご見解をお伺いいたします。


Q3-①.質問


 次に、3項目めとして、防疫薬剤の誤飲事故についてお伺いいたします。市では、防疫活動促進事業として、地域の衛生環境を保持するために、衛生害虫などの発生を平常時から抑制する必要があるという観点から、自治会が実施している衛生害虫などの駆除活動に対して、必要な範囲で薬剤を配布してきました。平成23年度も薬剤購入費や自治会設置薬剤散布機購入費補助金などを予算計上して取り組んでいるところでございますけれども、本年5月15日にその配布した防疫薬剤を誤飲するという事故が発生いたしました。お二人の女性の方が飲料用ペットボトルに入った水性乳剤をお茶と勘違いして誤飲し、お一人が重体、もう一人も重症とのことでした。報道によりますと、誤飲したとされる水性乳剤は、自治会が5月15日の防疫活動に使用する予定のものであり、5月13日から越谷市が連合自治会を通じて配布し、その後、各自治会へ配布され、自治会長から各班長に渡されたものであると報じられています。
 そこで1点目として、今回の防疫薬剤の誤飲事故の経過についてお伺いします。
 報道などでは、専門家が今回の事故についていろいろな角度から問題点を指摘しているようですが、今回の誤飲事故の経過とその対応についてお伺いします。また、何が原因として考えられるのか、その点についてもあわせてお伺いします。


Q3-②.質問


2点目として、防疫薬剤配布の今後の対応についてお伺いします。薬剤の誤飲事故については、以前埼玉県内でも久喜市で平成9年に死亡事故が発生しており、久喜市では事故発生の翌年から自治会への薬剤配布を中止したとのことです。越谷で配布している薬剤の主成分は劇物のプロベタンホスで、これは誤飲すると神経の伝達に支障が生じ、死に至る可能性もあるとのことです。今回のような人の生き死ににかかわるような事故があってはならないわけですが、同じような事故の再発防止のため、今後の対応についてはどのように検討されているのかお伺いいたします。

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