越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

Q2-①.質問


 2項目めとして、防災教育についてお伺いいたします。先月、神戸市で開催されました教育セミナー「人間教育実践交流会2009神戸フォーラム」というものに参加をしてきました。基本的には現場の先生方のためのものなのですが、さまざまな科目や内容について分科会が開かれていました。その中で「防災教育」という分科会がありましたので、のぞかせていただきました。いろいろと資料もいただいてきたのですけれども、神戸市では、皆様方もご承知のとおり、平成7年1月に阪神・淡路大震災が発生をして、その際の被害が最も大きかった場所ということもありますけれども、防災教育に非常に力を注いでいるということを知りました。とはいえ、当時あれだけの被害を出したにもかかわらず、学校で防災教育に力を注がなければ、記憶が風化してしまうという話もありました。いろいろ聞いてみますと、それも無理からぬことで、14年以上が経過をしているわけなのですが、神戸市のある区、まあ全体でもそうなのかもわかりませんけれども、住民の4割の方は震災後に転入をされてきた方で、1割は震災後に生まれてきた子供ということで、実は住民の方のうち半分は震災そのものを知らないという状態だというのです。関東でも、86年前になりますけれども、関東大震災がありまして、そういったこともありますので、9月1日を防災の日にしていろいろと訓練なども行っているわけですけれども。市民の皆様方も、程度の差はともかくとして地震がいつかは来るのだろうなと、そういったことを意識はしている、また子供たちも意識をしているというような形にはなっているかと思いますけれども、学校での子供たちに対する教育はどのようになっているのかについて、お伺いをしたいと思います。
 まず1点目として、日常の授業の中での取り組み状況についてお伺いをいたします。この日常の授業の中で、各地の災害についてどのように教えているのでしょうか。ある特定の単元、科目などで時間を設定して、これこれこういうような形で教えているというような形であれば、そのことも含めてお示しいただければと思います。

Q2-②.質問


 2点目として、避難訓練についてお伺いいたします。学校によっては異なるのかもわかりませんけれども、おおむね市内の学校ではどのような訓練をどのくらいの頻度で行っているのでしょうか。また、災害というものは想定外のことが起こるものでして、訓練に当たっては画一的に行うというのではなく、さまざまなケースを想定して、より実践的であるべきなのかなというふうにも思っておりますけれども、そういったことは考慮されているのでしょうか、お伺いをいたします。


Q2-③.質問


 3点目として、水難事故に対する取り組みについてお伺いいたします。水の事故というと、海や川でおぼれるということをすぐ想像しますが、例えば先ほどの神戸市の場合ですと、山と海の間が余りないということもあって、山のところで降った水が急に川に流れてくる、増水をするというケースが多々あるそうです。実際に、鉄砲水のように流れてきた水にのみ込まれてしまったという痛ましい事故もありました。それ以外にも、近年のゲリラ豪雨によって各地でいろいろな事故が発生をしています。道路が冠水して車が動けなくなって、たまたまそこが不幸にして窪地であったために車内に水が入って命を落としてしまったり、あるいは大雨のときに地下室に点検におりた後、その地下におりるに当たってエレベーターを使っていたようなのですが、エレベーターが停電のために動かなくなってしまって、上に戻れずに地下室に流れ込んできた水で命を落としてしまったりと。水というものは時々思いもしない牙のむき方をするものだなというふうに思っておりますが、そういった中、現状ではどのように子供たちに水の怖さを教えているのでしょうか。また、もしそういった危険が迫った場合の対応についてはどのように子供たちに教えているのでしょうか、お伺いをいたします。


Q2-④.質問


 4点目として、防災訓練についてお伺いいたします。先ほど避難訓練についてお伺いいたしましたけれども、これは基本的には児童生徒の命を守るために必要なこととして行っているということなのだというふうにも思っておりますけれども、子供たちなのですが、もちろん保護をする対象として考えなければならないのだと思うのですけれども、例えば平日の昼間に災害が発生した場合、一般論ですが、多くの男親の方々は東京などに働きに出ていて越谷にはいない可能性が高いのかなというふうに思っております。それこそ帰宅難民の形で、お父さんに限らないと思いますけれども、多くの方々が越谷に帰ってこられないというようなこともあろうかと思います。そうすると、地域の皆様方が力を合わせて、例えば、避難所の運営ですとか、さまざまなことに対応しようと思っても、マンパワーが不足する可能性が出てくるのかなと思います。そこで、小学生はちょっと高学年でないと無理なのかもわかりませんが、神戸市では取り組んでいるようなのですけれども、さまざまなそういった避難所の運営も含めて、中学生の力を、あるいは高校生も含めてなのですが、活用できないかなというふうにも考えております。そのために、子供たちに実際いざというときに協力をしてもらうために、学校でそういったさまざまな必要と思われるような内容についての防災訓練を実施してはどうかというふうに思っております。例えば、物資の運び出しですとか、バケツリレー、けが人の搬送などです。応急救護などはAEDの利用方法も含めて既に行っているのかもしれませんけれども、いざというときには子供たちも中学生も一人の大人として活動に参加をしてもらってはどうかと。そのための意識づけを行うために防災訓練を行うのはどうかというふうに考えておりますが、これについてはどうお考えでしょうか、お伺いいたします。

 

 
 
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