越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

Q1-③.質問


 3点目の質問ですが、避難所の運営についてお伺いいたします。その前に、参考までに、これは中越地震の際の長岡市が、その後避難所でのさまざまな運営に当たっていろいろとアンケートをとって、その後環境を整備したというような話がございますので、参考までにご案内をしたいというふうに思います。
 避難所としての環境整備ということで、例えば、体育館の出入り口にスロープを設置して、これは常設型のものもあれば、常設では不自由ということで可動式というものもあるようですけれども、車いすの方なんかに対応できるように、そういったスロープを設置したというような話がございます。実際にはバリアフリーということで、いろいろと現実的にはもう既に対応されている部分も場所も多いかと思いますが、そういったような形で提案があったようでございます。また、たった今も大石議員さんから公共施設のトイレの話がございましたが、車いす対応にできるような形も含めて、実際には足腰弱い方は和式ですときついということで、トイレの和式便所を洋式に取りかえるというような形の工夫もその後されているようでございます。また、災害が発生したという場合に、情報がなかなか入手しにくいということで、その経験も踏まえて、体育館などにテレビの配線ですとか電話の配線を設置して、非常時にはそれが使えるような形にしている、それに対応したというような事例もあるようでございます。また、貯水槽ですけれども、そちらに蛇口を設置して、これは実際には貯水槽が地上に出ているものの話になりますけれども、蛇口を設置して、その貯水槽から直接水が使えるようにというような工夫もされているようでございます。また、それ以外にガス器具、都市ガスに対応しているところですと、ライフラインの復旧が間に合わない場合ですとガスが使えませんので、その際にプロパンガスを使えるように、ガスの受け口を少し工夫をされたというような事例があるようでございます。また、防災の備蓄品の中で、越谷市でもいろいろと備蓄されているかと思いますが、1つ、これはいいなと思ったものがございまして、段ボールハウスというものをつくられて設置をされているようでございます。通常は段ボールをたたんでいるのですけれども、いざというときには広げて更衣室として使ったり、あるいは授乳室として使ったり。現物を見ていないのであれなのですが、おおむね高さで2メートルぐらい、幅でいうと1.何メートルぐらいでしょうか、そこに人が入って着がえたり授乳をしたりと。そういった観点でプライバシーを確保すると、そういった形で作業されているようでございました。
 さて、避難所の運営についてという質問に入りたいと思いますけれども、地域防災計画では、災害発生時の広域避難場所が数多く指定されております。その中でも、45の学校は避難所としての指定も受けております。それ以外にも総合体育館ですとか、児童館、交流館などを含めて都合90カ所が避難所として指定されておりますけれども、平日の昼間であれば、学校にせよ交流館にせよ人がおりますので、建物もあいているかと思いますから、避難が可能かと思います。しかし、夜間や休日ですと、恐らくかぎが開いていないので、中には入れないのかなというふうに思います。もっとも災害が発生した場合には、いきなり建物の中に避難するということではなくて、まずはグラウンドなどに避難をして、建物の中に入るのは建物の安全性が確保されてからということでしょうから、すぐにかぎが開いていなくてもそこは大丈夫なのかもわかりませんけれども、まずは、いずれにしても、建物の中に入るに当たってはかぎが開いていなければ入れないわけですね。そういった上で、その中に入り、避難所の人数が少なければ広々とスペース使えるかもわかりませんが、大人数であればスペースをどういうふうに割り振るのか、プライバシーをどう確保するのか、またいろいろな備蓄物資などをどう出していくのか。運営に当たってのさまざまな作業が発生するかと思います。
 そこで、市長にお伺いいたしますが、避難所開設に当たっての初動体制はどのようになっているのでしょうか。開設された後の避難所の運営はどのようなものとなるのか、開設に当たってのマニュアルなどは整備されているのでしょうか。また、避難所のプライバシーの確保はどのように考えているのか、お伺いいたします。
 それから、これは教育長にお伺いいたします。夜間や休日の場合ですと、学校に先生方がいる可能性は低いわけですけれども、逆に今のような平日の昼間であれば、児童・生徒と一緒にいる形になります。もちろん先生方の最初の仕事は児童・生徒の安全を確保するということだと思いますけれども、避難場所として、また避難所として、地域の方々が学校に避難をされてきた際に、先生方はどのような対応をすることとなっているのでしょうか。例えば、今ほど市長に避難所の運営マニュアルについてお伺いさせていただきましたけれども、その中に、先生方の対応というような項目があって、そういった際にはこれこれこういったことを行うだとか、そういう形になっているのかどうか。また、先生方への周知はどのようになっているのか、お伺いをいたしたいと思います。

Q1-④.質問


 4点目の質問ですが、体育館の安全性について、これも教育長にお伺いいたします。今ほど避難所の運営について触れさせていただきましたが、実際に避難をする先としては、学校の体育館、屋内運動場ですね、学校の体育館や総合体育館などの地域の体育館などがあるわけですが、これらの施設の安全性はどのようになっているのでしょうか。建物そのものの耐震化は進めているというのは承知しておりますけれども、もちろんまだ耐震化が終わっていないところもあるわけなのですが、そういうことではなくて、屋根裏というのか、天井という表現を使わせていただければと思いますけれども、上から物が落ちてきたりしないかどうか、また窓ガラスなどが万全であるのか、そういった点についてお伺いをしたいと思います。
 中越地震の際ですけれども、長岡の学校の体育館、屋内運動場では電球が割れて下に落ちてきたり、また総合体育館では、天井の化粧板というのでしょうか、それがおっこちてきて床が破損するというような事例があって、避難所としては危険ということで利用できなかったところが幾つかあったそうです。また、同様の例として小千谷市でも、先ほど約3,000人が避難をした総合体育館の話をしましたが、こちらもメーンアリーナは問題がなかったのですが、サブアリーナのところは壁面の化粧板が崩れて、実際には危険ということで利用できなかったそうです。ですから、建物の耐震化を進めるのはもちろん必要なのですけれども、それだけではなくて、いざというときに避難所として利用できるかどうか。上から物がおっこちてきたりしないかどうか。ボルトの締めぐあいの確認ですとか、電球の緩みの確認ですとか、そういったことも含めて必要ではないかと考えておりますけれども、学校や地域の体育館の現状はいかがなのでしょうか、お伺いいたします。


Q1-⑤.質問


 5点目の質問ですが、飲料水の確保について、学校施設も一部触れるのですけれども、これは市長にお伺いをいたします。災害が発生した場合、何よりも水の確保は重要かと思います。1人が1日に最低必要な量は3リットルというふうに言われていますけれども、その水を確保するために、市内20カ所に耐震性飲料用貯水槽が設置されているわけですが、災害発生時にはそれがどのように機能されるのでしょうか。これは水道企業団の職員の方が対応するのだと思いますけれども、地下の貯水槽から地上に水をくみ上げる作業はどのようなものであるのか。また、利用できるようになった後の管理などについてはどのようになるのか、お伺いいたしたいと思います。また、あわせまして、耐震性飲料用貯水槽が設置されている場所のところまで行かれないような方々、くみに行かれないような方々のために、移動式の給水というような体制も整えているかと思いますが、その移動式の給水体制についてもお伺いをしたいと思います。
 それから、学校の貯水槽についてお伺いをしたいと思います。先ほど長岡市の事例の話に少し触れさせていただきましたが、こちら長岡市立東中学校では、9トンの貯水槽が建物の中にあるのですけれども、貯水槽からの配管が実際に地震が発生した場合にはシャットダウンをして、貯水槽の水を、先ほども言ったように蛇口をつけましたので、その蛇口のところで一元管理ができるようにしたということだそうでございます。現状の越谷市の学校の貯水槽はそのような形になっているのかどうか。恐らくなっていなかったのかなというふうに思っておりますけれども、もしそのようになっていれば、お示しいただければと思いますし、また今後そのように改良工事を行うお考えがあるかどうかも、あわせてお伺いをさせていただければと思います。

 

 
 
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