越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

Q4-①.質問


 最後に、(仮称)越谷市自治基本条例について2点お伺いいたします。自治基本条例制定に向けて、現在審議会委員の方々が熱心に議論を重ねていると伺っております。そこで、1点目ですが、審議会における現在の作業状況についてお伺いいたします。審議会の様子は、会議録ほか関係資料を定期的にいただいており、また審議会委員から骨子案のたたき台ができた時点で説明もいただいておりまして、進行状況は一定の範囲では理解をさせていただいておりますけれども、直近での作業状況についてはどのような状態であるのか、それをお伺いしたいと思います。

Q4-②.質問


 また、2点目として、今後の見通しについてお伺いいたします。日程的には、当初聞いておりました予定よりも少しずれているようでございますが、これは当初のそのままの予定で進めて、中途半端でもいいからまとめようということではなくて、とことん議論をして、その上でよりよいものをつくり上げたいという審議会委員の方々の考えのあらわれであるというふうに理解をさせていただいております。審議会委員の方々が大変なご苦労の中でよりよいものをつくり上げようと熱心に議論を重ねている、その結果として、あるいはもう少し時間が必要であるのかなというふうにも思っております。あるいは熱心に進める結果として、さほど時間がかからないという部分もあるのかもわかりませんけれども、もし仮に本当に時間がもう少し必要であれば、例えば来年度のしかるべき時期まで審議会の方々のその答申を延ばしてでも審議会委員の方々、議論を深めたほうがよいのではないかなというふうな気もしております。そのための追加の予算、例えば今後当然審議会委員の方々の予算というものが発生するわけですけれども、それがどうしても追加でまた必要だということであれば、私は個人的には賛成したいというふうに思っておりますが、今後の見通しはどのようになっているのか、それをお答えいただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。

市長答弁


 それでは、先ほどの菊地議員さんのご質問に順次お答えをいたします。
 まず、新型インフルエンザ発生時の職員に対する市の対応策についてのお尋ねでございますが。ご案内のとおり新型インフルエンザは鳥のインフルエンザウィルスが変異することによって、これまで人に感染しなかったインフルエンザウィルスが人に感染し、それが人から人に広く伝わり、流行を引き起こすものと言われております。人類のほとんどが免疫を持っていないために、容易に人から人へ感染するものであり、世界的な大流行、いわゆるパンデミックが引き起こされ、大きな健康被害と、これに伴う社会的影響が懸念されております。一たび新型インフルエンザが流行した場合、平成19年10月改定の国の新型インフルエンザ行動計画の推計によりますと、全国において多くの患者が医療機関を受診し、最大で入院患者数は約200万人、死亡者数は約64万人が予想されております。
 初めに、危機管理の体制につきましては、昨年3月に越谷市危機管理計画を策定し、本年度関係各課において新型インフルエンザなどの感染症を含む危機事案を対象に、危機管理マニュアルの作成を進めております。危機管理計画におきましては、本市におけるさまざまな危機に対応するため、危機管理体制を強化し、総合的かつ計画的な対策を推進することとしております。新型インフルエンザなどの具体的な危機事象が発生した場合には、所管部室において情報収集を行い、関係部室や保健所等の関係機関と連携を図り、迅速な対応を図ることとなります。被害の拡大が予想される場合においては、危機対策本部を設置し、危機事案に対して全庁挙げての体制に移行し、対策を講じることになっております。
 次に、発生時の職員体制についてのお尋ねでございますが。新型インフルエンザが市内で発生すれば、市役所本庁舎や市内公共施設など日常的に多くの市民が集まる場所では、新型インフルエンザの感染リスクが高まるため、その危険性を少しでも低くするための迅速な対応が必要となり、市役所本庁舎や市内公共施設の業務の閉鎖もあり得ると考えております。また、職員が新型インフルエンザに感染した場合の業務につきましては、今後本市で策定を予定している新型インフルエンザ行動計画の中で発生時にどのような業務を継続するかなど、業務内容の緊急性、重要性などについて検討する必要がございます。現在のところ、感染状況に応じ速やかに新型インフルエンザ対策本部を設置し、市庁舎、出張所及び地区センター等の窓口業務の継続が図られるよう、職員の感染の状況を把握し、予防措置を講じながら全庁的な応援を含めて業務体制を整えてまいりたいと考えております。
 なお、新型インフルエンザの発生による被害想定は、菊地議員さんが述べられているように、余りにも大きな数値が国から発表されております。市といたしましては、新型インフルエンザ発生に備えて市民の皆様が冷静に行動できるように、市民一人一人がうがい、手洗い、マスク等による対応、不要不急の外出を避けるなどの感染予防に努めるようPRしてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、市といたしましては国、県との連携のもと、新型インフルエンザ対策に万全を期してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 

 
 
copyright (c) 2009. kikuchi-takamitsu. All Right Reserved.