越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

Q2-①.質問


 次に、環境行政について数点お伺いさせていただきます。

 まず1点目に、公用車に電気自動車を導入することについてお伺いいたします。電気自動車についての質問は昨日玉生議員からもありましたが、私は公用車に関して質問をさせていただきます。
 先日の報道によりますと、環境省は、電気自動車の普及を促進するために、公用車として購入する自治体に既存車との差額の半分を補助する方針を決めたそうですが、具体的には来年度予算の概算要求に約100台分の補助金1億円を盛り込むとのことです。環境省の考えとしては、温室効果ガス排出を抑制するために公用車への導入を後押しし、その公用車への導入が進めば充電施設などが整備され、一般への普及が促進されるであろうというものです。参考までに、現在リチウムイオン電池を搭載する次世代電気自動車は、家庭用のコンセントでの1回の充電で、充電の時間がどのぐらいかかるのかちょっと明確に数字が出てこなかったのですが、1回の充電で80キロから160キロメートルの走行ができるそうです。遠方までは無理ですが、市内を公用車で1日回るくらいは十分可能だと言えます。現在のところ、車自体は三菱とそれから富士重工の2種類、こちらが試験車として約90台が走っているというのが現状でございますが、三菱自動車は来年夏から法人限定で、それから富士重工も来年中に販売を始める予定で、それぞれ年間200台とそれから100台以上の販売目標を設定しているそうです。環境省からはどちらを買えということではないと思いますけれども、実際の販売価格が300万円台だとして、同程度の大きさの既存の軽自動車の価格約100万円との差額、差額は200万円になりますけれども、その200万円の50%である約100万円を補助するというのが環境省の考えです。現時点ではまだまだ電気自動車というのは実用性の薄いもののような感もありますけれども、他方、世界一の自動車メーカーであるトヨタも、従来は環境問題への対応としてハイブリッド車を前面に押し出していた戦略を改めて、電気自動車を2010年代の早い時期に市場に投入すると発表もしました。それに先行するような形で既に日産も2010年には、またダイムラーも2012年ごろまでには電気自動車の発売を計画しているということだそうであります。このように、現状では電気自動車はまだまだ試作ですとか計画の段階程度なわけですけれども、行く行くは普通の乗用車タイプの電気自動車も町中に走る日が来るかと思われます。そういった中で、越谷市として、環境問題に積極的に取り組んでいくことをアピールする点から、環境省の考えている補助を受けて、来年度公用車に電気自動車を導入するお考えがあるかどうか、お伺いいたします。

Q2-②.質問


 次に、環境首都コンテストに参加することについてお伺いいたします。6月議会の折に、「環境」をキーワードにした越谷のイメージアップを図ることについて質問をさせていただきましたが、いろいろとその後も私なりに調べましたら、全国のNPO法人が複数協力する形で毎年開催をしております環境首都コンテストというものを見つけました。8月にそのことで熊本市と水俣市に調査に出向きましたけれども、両市とも毎年優秀な成績をおさめておりまして、特に水俣市は、第1回こそ総合ランキングでは上位に入りませんでしたが、人口別、人口別というのはそれぞれの規模によってそれぞれ順位づけも総合とは別に行っているのですけれども、その人口別で1位をとり、第2回目は総合で3位、それ以降は2位、1位、1位、2位、2位と、昨年まで常に上位の成績をおさめてきました。他方の熊本市は、市民の人々の飲料水をすべて豊富な地下水で賄っているという全国一の地下水都市で、それを売りにした環境政策を実施しているようですが、総合では1位こそとったことありませんけれども、人口別、こちらでは1位となることも多い環境都市であります。ちなみに直近の2回の1位だった市ですが、こちらは北九州市だということです。そういったランキングでの実績である意味自信ということもあってだと思いますが、ことし5月に内閣府が全国の自治体に募集をした環境モデル都市というものがございまして、その環境モデル都市にいずれの市も応募をし、7月にその結果が出ましたが、残念ながら熊本市は選から漏れましたけれども、水俣市は北九州市などほかの5つの自治体とともに選ばれました。決して内閣府が選んだ環境モデル都市への応募自治体と、今回の質問の趣旨である環境首都コンテストとの直接的な関連性はありませんが、環境モデル都市に応募した自治体は比較的環境首都コンテストに毎年参加をして、自分の自治体の環境政策に自信を持っている自治体が多かったのではないかなというふうに思っております。そういった中で、越谷市として今後積極的に環境について施策を講じていくのであれば、全国的な位置づけ、実際には環境首都コンテストに参加している自治体は全国1,800ほどの自治体のうち60から70ぐらいの自治体という規模でありますけれども、その環境首都コンテストに参加をして、現状の実力をより客観的に認識をするのがよいのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。順位がよければ、市民や市内の事業者の方も環境についてのさまざまな取り組みの励みになると思いますし、仮に順位がよくなければ、もっと取り組まなければならないという意識づけにもなろうかと思います。ことし、あるいは来年などに参加をする意思があるかどうか、そのお考えをお聞かせください。

Q2-③.質問


 次に、ペットボトルのキャップを回収することについてお伺いいたします。その前にですね、本日は実際にそれを持ってまいりまして、ペットボトルのキャップはこちらですけれども、エコキャップと称して現在日本の各地で回収作業が行われております。基本的には各地の団体が回収に協力をしている組織団体にその回収した物を提供して、その団体がエコキャップを再利用する企業に売却をし、その資金を、例えば「世界の子どもにワクチンを日本委員会」などの団体に提供をして、最終的には世界じゅうの病気に苦しむ子供たちにさまざまな、例えばポリオを中心とした注射をするというのが、一般的なようであります。例を挙げますと、ポリオワクチンは1本が約20円ということでありまして、ちなみにこれを1本買うのに必要なキャップの数は800個だそうです。実際には800個集めて回収を行っている組織に郵送で送ったりする送料などのほうが高くつくという不合理さもあろうかと思いますけれども、送料などはまさにそれぞれの団体が善意で取り組んでいるようであります。ちなみに、きょうお持ちしましたこちらキャップが80個でございまして、要はこれが10本分ないとワクチンが1本手に入らないということでございまして、数からいいますと物すごく集めなければならないと。金額にしますと、今これで2円分ということでございますので、本当に多くの方々の協力なくしてはできないことなのかなというふうにも思っております。大切なことは、そういった善意もそうなのですけれども、キャップを、このキャップですね、これをそのまま燃えるごみとして出してしまえば燃えてなくなります。仮に800個燃やしたとすると、CO2が6,300グラム発生します。こちら80個ですので、これをそのまま燃やしてしまいますと、630グラムのCO2が発生するということになります。しかし、回収して再利用すれば、具体的にはフォークリフトのパレットなどに再利用しているというふうにも聞いておりますけれども、二酸化炭素の発生がそれだけ抑えられるということになります。
 越谷市のごみの収集は、現在15品目で行われておりますが、そのうちペットボトルについては、キャップを外し、ラベルをはがし、洗って出すという形になっております。回収されるのはボトルだけで、キャップとラベルは燃えるごみとして処理をされているのが現状です。そこで、燃えるごみとして処理されているキャップ、こちらですけれども、これを何らかの形で回収をし、しかるべき形で再利用に回すということはできないでしょうか。回収のコストや再利用時の価格の変動などもあり、なかなか市として取り組むのも難しいとは思いますが、あるいは市として取り組むのが難しいのであれば、回収するためのスペースを提供して、実際の作業は希望する市内の奉仕団体にゆだねるとか、やり方はいろいろあろうかと思いますけれども、キャップの回収についての市のお考えをお尋ねいたします。

 

 
 
copyright (c) 2009. kikuchi-takamitsu. All Right Reserved.