越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

<< 前ページへ

●平成30年9月定例議会


質問(再度3回目)


 それでは、1点目については承知をいたしました。
 それでは続きまして、3点目の越谷市資金運用方針について再度お伺いしたいと思います。先ほどのご答弁で、手直しをしたと。債券での運用ということを明確にしたということのご答弁がありました。その上で実際の運用はというと、マイナス金利がずっと続いているので、債券としての運用は、その後も実際には運用していないということがあわせて答弁されております。そのことについては承知をいたしました。
 ところで、越谷市には幾つか基金を設置しております。公共施設等整備基金ですとか財政調整基金ですとか、いろいろな基金があるわけですけれども、それぞれの設置条例を見ますと、いずれも管理という項目の中で次のように規定がなされています。基金に属する現金は、金融機関への預金その他確実かつ有利な方法により保管しなければならないとあって、その次に、基金に属する現金は、必要に応じ確実かつ有利な有価証券にかえることができると、もともと条例上条文化されています。つまり条例上は、この資金運用方針が、どういう明文化、その文章かということにかかわらず、条例上はそれぞれの基金の管理、運用において、もともと有価証券、債券での運用ということが認められています。
 そこで、お伺いしたいと思いますけれども、これまで債券の運用が行われてこなかったということについて、理由があればお示しをいただければと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましては、会計管理者から答弁申し上げます。


会計管理者答弁


 現在7つの基金がございますが、そのうちで定額の資金を運用するために設置をしております基金を除きまして、ご指摘のとおり、その条例の中で、必要に応じて確実かつ有利な有価証券での運用ができると、そういう旨の規定が設けられております。
 この必要に応じ、有価証券にかえることができるという規定のもとで、これまで債券での運用を行ってきていなかった理由ということにつきましては、その年、その年の資金運用の環境などを踏まえる中で、総合的に判断してきたということによるものということになろうかと思うのですけれども、過去数年来の基金における現金の保管、運用の状況で申し上げますと、いずれも金融機関への預金によるものでございますが、そのほとんどが預け入れ期間が1年ですとか、それ以下の短期での運用期間となっておりまして、流動性の確保等を考慮したものとなっております。そのような1年ですとか半年などの短期での運用の場合ですと、例えば国債の金利よりも、金融機関によっては、定期預金の利率のほうが有利となるものもございます。国債などの債券で、満期までの償還期間が10年以上のような長期のものになるほど一般的には利回りも高くなるわけでございますが、先々における予測できない基金の取り崩しの可能性なども踏まえた中で、毎年の資金需要等を勘案をして慎重に運用してきた、そういう経過によるものということが言えるのではないかというふうに考えています。以上でございます。


質問(再度4回目)


 今ほど債券で、いわゆる行ってきていないというのが、流動性という、流動性の確保という観点で、預金ということのほうが好ましいということなのだろうと。好ましいというようなことで債券での運用が行われてこなかったのだというふうに私としては受けとめました。
 実際債券での運用といっても、現状ではなかなか厳しい状況にあって、いろいろと国債から何から、日本銀行が本当に市場からどんどん買っていますので、そもそも市場に出回っていないということがありまして、なかなか入手が難しいと。特に流動性が高いものであればあるほど入手が難しいというのが実態なのだということが、先日杉並区に調査にお邪魔させていただいて、いろいろとお話を伺ってきてよく理解できたところです。
 であれば、債券での購入ということが難しいのであれば、ではやはり預金なのかというと、実はこれは杉並区の会計管理者の方が言われていましたけれども、金融機関にとって、マイナス金利の現在の状況からいくと、大口の定期預金に対して、それなりの利回りを最終的に確保して、要するに利息をお渡しするということは非常に困難な状況になっているということから、杉並区でもいろいろと定期預金、預け入れは行っているわけなのですけれども、満期が来て、定期預金、では次に改めて利率はどうでしょうかというと、定期預金なのですけれども、実質的にもう普通預金と同じぐらいの利率しか示されないというような状況になってきています。結果として、杉並区では、この資金の運用ということについては、債券と現金預金で言えば、債券については10%以上ということにもともと基準としては考えているのですが、現状では預金の利率がどんどん下がって、債券の比率が上がっていって、50対50ぐらいの預金と債券との運用の比率ということになっています。
 杉並区だけが、金融機関から示される定期預金の利率が下がってきているという状況ではないというふうに思っておりますので、そこで越谷市では、現状金融機関から、定期預金、満期になれば、当然次はどうしましょうかという話になると思うのですけれども、この定期預金の利回り、利率ということについて、金融機関サイドからどういうような話で来ているのかということについてお伺いしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましても、会計管理者から答弁申し上げます。


会計管理者答弁


 お答えをいたします。
 定期預金の預け入れ先の選定に当たりましては、これまでの実績なども踏まえまして対象とします、市内の金融機関からの見積もり合わせを行うなどして決めておりますけれども、本市の見積もり合わせの状況としましては、定期預金の店頭金利、今現在0.01%程度でございますが、その引き合いの中では、それ以上の金利を提示するところが複数ございまして、これまでのところ特に預け入れができないという状況にはなっておりません。以上でございます。


<< 前ページへ
 
 
copyright (c) 2009. kikuchi-takamitsu. All Right Reserved.