越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成29年12月定例議会


Q1-①.質問


 おはようございます。議長の許可をいただきましたので、さきに通告してあります7項目十数点について、順次お伺いいたします。
 まず1項目めとして、今後4年間の市政運営について市長にお伺いします。地方公共団体、地方自治体の役目は、言うまでもなく住民の福祉の増進を図ることにあります。さきの市長選挙におきまして、高橋市長は3選を果たされましたが、引き続き市政運営を担っていかれることに敬意を表するとともに、住民福祉のさらなる増進に向けた取り組みを積極的に進めていかれることを期待いたします。
 さて、議会初日には所信表明が示されましたが、今後の市政運営について、越谷市を一層持続可能なまちとするために、基本となる人口が今後どのようになっていくのかという観点から1点、人口動態についてお伺いします。
 越谷市は、この10年で2万人もの人口がふえています。お隣の春日部市では、10年間で7,000人もの人口が減ったそうですが、それと比べると好対照の結果となっています。この人口をより具体的に、8年前に高橋市長が1期目の当選をした2009年、平成21年、2期目の当選となる2013年、平成25年、そして3期目の当選となる本年2017年、平成29年のそれぞれ4月1日時点での人口の推移を見ますと、次のようになります。総人口は、2009年の32万3,886人が、2013年には33万428人、本年2017年には33万9,677人となっています。さらに、直近では34万人を突破いたしております。8年間では1万5,791人ふえたことになります。この数字から見ると、日本全体が人口減少社会となる中で、越谷市はまだまだ成長が著しいと言えます。
 では、本当に成長著しいと言えるのか。年齢層別の人口の推移を見てみましょう。ここでは、ゼロ歳から14歳までの年少人口、15歳から64歳までの生産年齢人口、そして65歳以上の高齢者人口という区分で見てみます。以下の数字は、それぞれ順番に2009年、2013年、本年2017年の数字ということでご理解いただきたいと思います。年少人口は、4万6,011人が4万5,341人、さらに4万5,128人となっています。生産年齢人口は、21万8,184人が21万3,820人、さらに21万2,251人となっています。高齢者人口は、5万9,691人が7万1,267人、さらに8万2,298人となっています。参考までに高齢化率は18.4%が21.6%に、さらに24.2%になっています。
 高齢化率もあわせて申し上げると、やはり高齢化が進展しているなという印象を持つと思います。事実、2012年に越谷市は国の倍の速さで超高齢社会に突入をいたしております。8年間の増減でいえば、高齢者人口は2万2,607人ふえています。人口の増加は8年間で1万5,791人ですから、それ以上にふえていることになります。これはこれで大変だと思いますが、実はもっと大変なことがあることに気がつきました。年少人口は8年間では883人の減、少子化社会と言われながらも減少数は比較的少ないと言えます。しかし、生産年齢人口は8年間で5,933人減少しています。生産年齢人口は、文字どおり生産活動に従事している人たちの年齢層で、働いて税金を納めている年齢層だと言えます。この生産年齢人口が減少しているのは、まちの活力という点からいうと非常に大きな問題をはらんでいると考えます。今後4年間、市政を担う立場として、生産年齢人口が減少しているということについて、市長はどのように考えていらっしゃるのか、その見解をお伺いいたします。


Q2-①.質問


 2項目めに、道路の愛称についてお伺いします。1点目に、愛称制定の経緯についてお伺いします。越谷市内各所に愛称が冠されている道路が多数あります。それぞれ地元の人たちに、またそこを通る人たちにとっても目印として長年にわたって親しまれているかと思います。この道路に愛称が冠された経緯についてお伺いいたします。


Q2-②.質問


 2点目に、(仮称)越谷北高通りについてお伺いします。せんだってせんげん台駅の東口、西口にある商店会が合同で勉強会を開催いたしました。その際のワークショップで、せんげん台駅周辺の印象を参加者が抽出したところ、若者が多い、通学の生徒が多いという意見が多数出されました。これは、東口には越谷北高、西口には獨協中学、獨協高校、そしてまた県立大学が立地していることから、その通学の生徒、学生が朝夕多く通ることを指しています。まちのにぎわいは、こういった若者を取り込んでいこうということでワークショップでは意見が一致をいたしました。西口に関しては、県立大学へ向かう駅前通りにくすのき通りという愛称が既についていることから、ここでは東口について触れたいと思います。
 東口の先、越谷北高校の前の通りには、まだ愛称がついておりません。越谷北高生が歩く道に越谷北高通りという愛称をつけたらどうかと考えます。実は学校関係者からも、以前から学校周辺道路に学校の名を冠した愛称がつけられないかという要望もいただいております。市長の見解をお伺いいたします。


Q3-①.質問


 3項目めに、持続可能な公共下水道経営に向けてお伺いします。自治体経営を圧迫する要素としてしばしば挙げられるものが、国民健康保険事業や公共下水道事業です。国保については、県単位の広域化の検討が現在進められておりますので、ここでは公共下水道事業について触れたいと思います。
 先日、同じ中核市であります宇都宮市での公共下水道事業について調査してきました。宇都宮市では、上下水道局によって上水道事業と公共下水道事業が展開されていますが、このうち調査テーマである公共下水道事業について、宇都宮市における下水道事業の計画体系から始まり、下水道アクションプラン、下水道ストックマネジメント、さらに修繕工事や清掃業務の作業状況に至るまで細かい点も含めてご教授いただきました。宇都宮市では、管渠施設の老朽化が進む厳しい環境の中、持続可能な下水道経営の推進を図るとしています。この調査によって学び得た視点も踏まえて、以下順次お伺いします。
 1点目に、公共下水道経営の現状についてお伺いします。下水道事業の現在の経営状況がどのようなものとなっているのかについて、以下の点をお伺いします。まず、公共下水道事業の歳入、歳出の全体の概要について、直近の決算状況からお示しをいただきたいと思います。また、その歳入の面からは、特に一般会計からの繰入金の状況についてと、歳出の面からは特に市債の償還の見通しについてもお願いいたします。さらに、昨年7月の料金改定による経費回収率の状況と、今後の見通し等、現在の経営状況についてお伺いします。


Q3-②.質問


 2点目に、公営企業会計化に向けた取り組みについてお伺いします。越谷市では、現在下水道事業の公営企業会計化に向けた取り組みを進めていますが、現在進めている移行に向けた取り組み状況と今後についてお伺いいたします。


Q3-③.質問


 3点目に、公共下水道ストックマネジメントの取り組みについてお伺いします。国では、下水道施設の適切な運営体制の確立として、ストックマネジメント手法を踏まえた下水道長寿命化計画策定の手引を策定し、この手引に沿ったストックマネジメントの導入を求めています。これは、下水道施設におけるストックマネジメント手法の普及促進等、効率的な長寿命化計画の推進を図ることを目的としていますが、宇都宮市ではこれに基づき、平成26年度に下水道事業ストックマネジメントの推進の考え方を策定し、導入の考え方及びマネジメントシステムの運用方法を示しました。現在は取り組みが進み、来年度ストックマネジメントに基づく改築計画の策定が行われる見通しとのことです。越谷市でも昨年度から下水道ストックマネジメント実施方針の策定に取りかかっていると伺っておりますが、この実施方針策定の取り組み状況と、策定後の下水道施設の維持管理、更新の取り組みの見通しについてお伺いします。


Q3-④.質問


 4点目に、施設更新の費用の見通しについてお伺いします。公共施設、公共インフラの維持管理、更新には莫大な費用がかかることは、既に多くの人たちにとって共通の認識だろうと思います。公共インフラのうち道路に関しては、本年6月議会の一般質問で取り上げましたが、今後必要とされる費用について、実際に措置できている予算はかなり少ない実態が改めて浮かび上がりました。公共施設と違い、公共インフラは規模を圧縮する、統廃合してなくすという手法がとりにくいことが、将来的な対応をより難しくしていると感じています。公共施設等総合管理計画において、道路インフラも厳しい数字が示されていましたが、公共下水道事業についても非常に厳しい数字が示されています。公共施設等総合管理計画に記されている数字を見ますと、下水道の汚水管の延長は89万2,705メートル、雨水管の延長は7万6,341メートル、またポンプ場施設は汚水、雨水を合わせて23施設となっています。そこで、公共施設等総合管理計画では、今後40年間の公共下水道の更新費用をどのように見ているのか。試算額及びその試算額の根拠、試算方法についてお伺いいたします。


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