越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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質問(再度4回目)


 市民の命や、あるいは財産を守るという観点から、ぜひ職員の皆様方には、今までとは違う想定も含めた地域防災計画なのだということは、まずは全庁的にその意識の共有を図っていただければと思います。その上で、実際には日ごろから市長も言われるように、災害が発生した際には自助、共助、公助ということで、決して公が頑張るだけではなくて、むしろ地域の皆さん方にこそ頑張っていただきたい。さらには、まずは個々の方々に頑張っていただきたいというようなことがあろうかと思います。
 その意味で、先ほど最初のご答弁の中で、あらゆる事態を想定してということがありましたので、市民の皆様方にあらゆる事態の想定をする、なかなか日常の生活の中でどういう災害が起こるかなということまで意識しながら生活されている方というのは、そうはいないというか、ほとんどいないのだろうと思っていますけれども、しかしいろいろと災害についての報道は、テレビ、あるいは新聞などを通じて報じられています。それが遠い世界の話ではなくて、越谷でも起こり得るかもしれないというような意識をまずは市民の皆様方にも持っていただかなければ、最悪事態(シビアコンディション)への対応ということを地域防災計画上でうたっても、やはり市民の皆様方がそのことをしっかりと認識をしなければ、いざというときには対応し切れないというふうに思っていまして、その観点から、今度は市民の皆様方に対して意識啓発を図る、例えば勉強会なり講習会なり、そういったことについてはどのように考えているかということについてをお伺いしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましても協働安全部長から答弁申し上げます。


協働安全部長答弁


 これは、市民の方へも年間100回を超える防災訓練、さらには防災講演会の中で、中心的には地震対応ですとか風水害対応というようなお話はさせていただいているところでございますけれども、常にどういった条件のもとでこういったことが起きるかというような幅の広いお話をさせていただきながら、このシビアコンディション、さらには複合災害についてどう対応すればいいのか、どうすればいいのかというような、今度は市民の生きる力、減災の考え方、そういったものを積極的に今後も講演内容等々に入れていきたいと考えておりますので、ご理解いただければと思います。


質問(再度5回目)


 ぜひそれは進めていただきたいと思います。
 今複合災害についても若干その言及がありましたので、次の3の複合災害への対応というところに移りたいと思いますけれども、こちらの地域防災計画では407ページ以降にその記述があるわけですけれども、先ほどの最悪事態を想定すると言っても、なかなかどういう事例があるのかなというところで考えたら、わかりやすい例で言えば複合災害ということで、例えば地震と台風といったものが同時的に起こり得るかもしれないというところが、まずは市民の皆さん方に認識をしてもらうには、とっかかりとしてはわかりやすいのかなというふうに私自身は思っています。
 そこで、越谷の場合ですと周りを川に、あるいは真ん中も含めて、文字どおり水郷こしがやとして河川が縦横無尽に走っておりますので、今後の市と13地区との総合防災訓練の際に複合災害への備え、さらには最悪事態(シビアコンディション)への備えという従来とは違う観点で、つまり地震と増水、河川の氾濫等、そういったものをミックスさせるような、そういったところの訓練、そこをやっていくと少しずつ市民の皆様方も意識が変わっていくのではないかというふうに考えるところなのですが、そういった総合防災訓練において、今までと違う形で取り入れていくということについてのお考えがあるかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましても協働安全部長から答弁申し上げます。


協働安全部長答弁


 お答えいたします。
 昨年度選挙があった関係で、総合防災訓練は延期、中止ということになっているわけでございますけれども、今年度、新方地区で総合防災訓練を行う予定で話を進めているところでございます。そうした中で、今までの防災訓練に関しましては、ほとんどが大規模地震を想定した訓練ということでございました。今回、去年から計画していたわけでございますけれども、新方地区の防災訓練では水防活動の観点も入れた防災訓練をただいま考えておりまして、地震、さらには水害も若干対象とした訓練を考えているところでございます。その中で、複合災害ということの一番身近なシナリオ的なものでございますけれども、そういったことも加味してどの程度取り入れられるか、地元の協議ですとか、そういったものもございますので、今言われたようなパターンを考慮しながら、これから訓練の形を考えてまいりたいと思っております。いずれにいたしましても、最小限の被害に抑えられるようなことを考慮し、訓練を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただければと思います。


質問(再度6回目)


 1項目めについては了解いたしました。いずれにしましても、どのような災害が起こり得るかということについては、ある意味起こってみないとわからないという部分もありますけれども、どのような事態が起こったとしても、市民の皆様方の命や、あるいは財産を守るように、ぜひ市民の皆様方と一緒になってということでもありますけれども、これはしっかりと対応をということでお願いしたいと思います。
 それでは、飛びまして、2項目めの商業の活性化については先ほどご答弁いただきましたので、今後2020年という部分も意識した中での商業ということについては、また改めて別の機会にいろいろと意見の交換もさせていただければと思います。 
 3項目めの2020年を意識した国際化の取り組みについてということでお伺いをしたいと思います。先ほど2点目の部分でのグローバルな視点を持つ人材育成というところで、現状キャンベルタウン市と行っている交流事業、中学生の派遣ですとか、あるいは青少年の派遣を受け入れるですとか、そういったところにも言及される中で、応募の動機としては東京オリンピックということを意識しながら、ボランティアもというようなことでの応募の動機があったというふうにも先ほどご答弁がありました。オリンピックに関してですけれども、2000年のシドニーオリンピックの際に、これは市のホームページも載っている話ですが、実際に私テレビの報道でも見ておりますけれども、シドニーオリンピック、シドニー近郊のさまざまな学校がそれぞれの国別の応援を、どのような割り当てであったのかが正確には私自身もつまびらかにはわかりませんけれども、キャンベルタウンの小学校が日本の選手団を応援したという報道を実際テレビで見ております。そのことについては市のホームページにも掲載してあるわけなのですけれども、先ほどから言っております人材の育成という観点で、文字どおり中学生の派遣事業ですとか、そういうことも含めて、もっともっと2020年を意識して人材ということを育てられないかというふうに考えている次第です。
 改めて、市として新規の事業を立ち上げて2020年に向けてというような考え方もあるでしょうし、あるいは現在の国際交流協会が中心となって行っている派遣事業、派遣と受け入れも含めてですけれども、そういったことを拡充させていくということも一つの考え方かなというふうには思っておりますが、いずれにしても2020年の東京オリンピック・パラリンピックを意識した中で、そこに向けていかにして越谷市内に国際的な感覚を持っている、そういう人材を育て上げていくのかということは、非常に重要かと思っています。それは、先ほど観光という部分での話も触れましたし、もちろん日常的な生活の中でもそれは十分に必要であろうかなと思っていますが、その観点から、改めて市として2020年を意識した中での人材を育成する観点から新たな事業を始めていく、あるいは既存の国際交流協会が主体となって行っている派遣事業、あるいは受け入れ事業を拡充させていく、そういった中での人材育成ということについてはどのように考えているか、その点についてお伺いをしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましても協働安全部長から答弁申し上げます。


協働安全部長答弁


 お答えいたします。
 2020年を意識してということでございますけれども、国際化分野におけるまちづくりの観点から取り組みへの認識というものはしているところでございますけれども、現段階において国や県の対応状況を見据えて検討していく必要が、全体的な考え方としてはあると考えております。さらに、新規事業等々、人材育成の面からということでございますけれども、市民のニーズ、観光分野など、さまざまな分野の状況、それから多方面からの検討が必要であるのかなと思われますので、既存事業の一層の推進に努める中で、その可能性について調査研究してまいれればと考えております。以上でございます。


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