越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

●平成26年9月定例議会

○討論


 議長の許可をいただきましたので、26請願第10号「より一層市民に開かれた議会の推進を求める件」について、賛成の立場から討論いたします。
 本請願は、その表題にあるとおり、より一層市民に開かれた議会の推進を求めるものです。この開かれた議会を目指して、越谷市議会としても数年来議会の活性化のために議会改革に取り組んできました。あるものは議会運営委員会で全会派が一致をした結果として取り組みが始まったものもありますし、あるものは一致を見ないということで協議が終結し、行わないことになったものまでさまざまありますが、請願者はこれまでの越谷市議会の実際の取り組みについては認識をされております。その上で市民の立場でより一層市民に開かれた議会を進めてほしいとして、具体的な内容として3点の要望を示されています。議会改革はややもすると議会の自己満足に終始し、実際に改革を行ったとしても、市民の議会に対する理解度や満足度は高まらないばかりか、かえって不信の度合いが高まったりするケースもあると聞いております。
 しかし、今回市民から請願が寄せられたことにより、少なくとも越谷市議会が議会の活性化、議会改革への取り組みを進めていくということを市民もまた望んでいることであるということを再認識いたしました。請願者は平日の昼間議会で議員が議論をしている様子をもっと知りたいし、市民のためにどのような議論をしているのかを仕事が終わった後の夜間や休日などにその様子を映像や議事録などによって、そういったものにアクセスすることができれば市民の政治に対する興味もまた高まるはず、そういった趣旨の発言をされていました。このことは、単に市民のために何かをしてほしいとだけ要望されているのではなく、こうすれば市民の側の意識も変わるという提案というふうに私は認識をしております。市民が他の市民に対して主権者であることの意識づけを図ろうとしているわけです。市民が自治基本条例を核として主権者意識が高まるように、市行政には今後とも積極的に進めていただくことを期待するのは無論のことですが、議会もまたそのことを深く認識し、主権者たる市民が議会をどのように思っているのか、また逆に議会がどうあれば市民の主権者意識が高まるのか、そのためのあるべき議会とはどのようなものであるのかを今後とも議論していくことが肝要であると考えます。
 その上で最低限市民への説明責任をしっかりと果たし、市民の議会に対する理解度、満足度をさらに高める取り組みを進めることは言うに及びませんが、改めて議会として積極的な施策を具体的に講じていくことの必要性、例えば議会運営委員会のさまざまな協議がありますけれども、その途中の協議状況の公開なども含めてさまざまな取り組みを進めていくことの必要性を深く認識したところであります。
 したがって、本請願に賛成するものであり、議員の皆様のご賛同を心からお願い申し上げ、討論を終わります。

 
 
 
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