越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

●平成26年3月定例議会

○討論


 議長の許可をいただきましたので、市長提出第9号議案「越谷市敬老祝金条例の一部を改正する条例制定について」、賛成の立場から討論いたします。
 この件について、平成24年6月議会で、私は一般質問で取り上げております。現行制度の今後の見通しについて、また制度の見直しについてとして、市長から答弁もいただいております。その際の私の質問の観点は、単に財政面から見直しを行うということではなく、さまざまに福祉ニーズが高まる中で、限られた財源をどのように使うと、高齢者がより幸福に感じるかというものでありました。
 その質問の際には、単に口座に振り込むだけでなく、高齢者の安否確認などの点から、手配りにしてはどうかという提案もしましたし、また別の質問になりますが、高齢者の幸福度を高めるための取り組みについてとして、子供たちに敬老意識を高く持たせるような取り組みとして、敬老会に子供たちをかかわらせてはどうか、高齢者に喜んでもらえるように絵画展を開いてはどうか、「子どもたちのレター事業」と題した事業を始めてはどうか、さらには虐待を受ける高齢者の保護の取り組みを充実できないかなどの提案を交えた質問も行いました。
 私の提案も含めて、さまざまな取り組みを行うには財源も必要であり、そのためには一定の見直し、つまり配る金額を変える、また配る対象を変えるということは、避けては通れないことであります。その点では、深く同意をいたします。
 ただし、今回の議案上程に当たって、市民への情報提供や情報共有、また広聴という観点で、全く問題がなかったというわけではないというふうに考えております。敬老祝金の現状や今後について、また見直しが必要だとすれば、どのようなものとなるのかなど、例えば地域の長寿会、老人クラブなどやあるいは全体の連合会などに対して、しっかりと事前に状況を説明し、高齢者の方の福祉ニーズに対応して、より幸福感の高い事業を行うにはどうあるべきかなどの意見を、どこまで聞いてきたかといった点などに若干の疑義を感じているところでございます。決めた後に市民に報告をするのではなく、決める前に市民の意見を聞くということが、市政運営には重要だと考えます。この議案に関しては、3月定例議会が始まった後に、団体の方々への説明と理解を求めたということも聞いてはおりますので、決める前に市民の意見を聞いたというふうに理解をしたいというふうに思います。
 皆様ご承知のとおり、越谷市は平成24年、2012年に超高齢社会となりました。現実に民生分野の予算も毎年ふえてきています。そういった現実の中で、今回敬老祝金を見直すわけですが、今後高齢者がより幸福に感じてもらえる施策を改めて展開していくことを、それを市民全体で議論をして進められることを期待して、本議案に賛成をいたします。
 以上、賛成理由を申し述べましたが、議員各位のご理解とご賛同をお願い申し上げ、討論を終わります。以上です。

 
 
 
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