越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

<< 前ページへ

Q5-①.質問


 最後、5項目めとして、学校施設の老朽化対策について、これも教育長にお伺いいたします。公共施設、公共インフラの老朽化は、全国的にますます問題視されるようになってきました。もちろん学校施設も、その例外ではありません。むしろ、自治体における公共施設、その主たるものは何かというと、学校が大きなウエートを占めているのが実情です。この越谷市における公共施設の建物の床面積ですが、先日配付されました越谷市の財政状況、平成24年度下半期版を見ると、平成25年3月31日現在で行政財産として区分される建物の床面積の合計、これは55万9,215平米となっております。このうち学校に区分されるものはというと32万2,024平米で、行政財産の建物の床面積のうち57.59%が学校ということになります。教育委員会所管ということになりますと、これ以外にも例えば給食センターですとか、あるいは地域の体育館ですとか、そういったものもあるわけですが、資料上では学校という形でのものになっておりまして、実際には教育委員会所管で言うと6割近く、あるいは6割以上、そういうことになるのかというふうにも考えております。
 実は基礎自治体の話で言うと、人口がふえる際にどんな施設をつくるかといえば、基本的にはまず学校ということになっているかと思います。越谷市のまちの成り立ちで言うと、地下鉄日比谷線との相互直通運転の開始以降人口が急増し、その過程において順次学校が整備されてきました。そして、ちょうどそれらの学校施設が、そろそろ老朽化の対策を考えなければならない時期に差しかかってきたわけです。
 そこで、1点目に、学校施設の現状についてお伺いします。ことしの3月の代表質問で市長に対して市内の公共施設で築30年以上経過している施設の総床面積がどのくらいあるのか、そういう質問をしましたけれども、その答弁では合計で約28万8,000平米あるということでございました。この中には教育委員会所管の施設も含まれるわけですけれども、改めて築30年以上経過している学校の校舎の床面積、また屋内運動場、体育館、その床面積についてどのようになっているのか、お伺いをいたします。


Q5-②.質問


 2点目に、これまでの更新内容についてお伺いします。これまでにも過去老朽化した校舎の更新は行ってきたかと思いますが、更新の時期について、例えば築何年くらい経過すると具体的に更新を検討するだとか、そういった基準や目安というものがどのようになっているのかということについてお伺いをいたします。
 また、これまでの更新は、基本的には建てかえということであったかと思いますけれども、長寿命化という取り組みについてはどうであったのか、実績としてあるのかどうかについて、そこもあわせてお伺いをいたします。


Q5-③.質問


 3点目に、今後の方針についてお伺いします。今後このままいくと、順次施設の更新時期を迎えることとなります。その際に従来どおり建てかえるという選択肢をとるのか、それとも長寿命化という選択肢をとるかによって更新にかかる費用も大きく変わってくるかと思います。この問題については、学区のあり方ですとか、あるいは将来の児童生徒の数がどうなるのかによって今と同じ機能、同じ大きさで、それぞれの学校を更新するのがいいのかどうかという判断も複合的に加味しなければならないという問題で簡単にはいかない話だと思うのですけれども、さらに言えば、現状では学校の耐震化、3年前倒しで非常に努力をいただいたわけなのですけれども、その耐震化の工事が完了したばかりということで、すぐ後に老朽化した校舎ですとか、体育館の更新をどうするか、そういったことも検討を始めるということも、なかなか難しいのかもわかりませんけれども、例えば築30年のものも10年たつと築40年、築40年のものであれば10年たつと築50年と老朽化そのものは決してとまることがありません。まして、毎年学校を新設していた時期もあるわけで、今後いずれかの時期には、仮に今すぐに検討に着手しなくても頭を悩ませる時期というものが、いずれかのタイミングで来るということになります。そういった意味合いにおいて、今後の方針についてどのようなものであるのか、そのことについてお伺いをいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。ご答弁をどうぞよろしくお願いいたします。


<< 前ページへ
 
 
copyright (c) 2009. kikuchi-takamitsu. All Right Reserved.