越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告


●平成24年12月定例議会


Q1-①.質問


 おはようございます。議長の許可をいただきましたので、さきに通告してあります6項目十数点について順次質問をいたします。今議会一般質問最後となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、1項目め、市長マニフェストと予算編成方針について市長にお伺いいたします。
 これまで市長マニフェストについては、その進捗状況と今後についてという観点から過去3回質問を行ってきましたが、今回は任期4年の中では最後の予算編成となることから、その観点を交えて市長にお伺いいたします。
 市長ご自身は、選挙の際に掲げた28の項目について、所信表明の中でそのほとんどについて触れられ、その後、越谷青年会議所主催の市長マニフェストの検証を目的とした「高橋市長と未来を考える会」に就任1年目から出席し、所信表明事項等の進捗という形で直接市民に説明をされてきました。現在では取り組むべき項目を35項目に整理し、先月、11月15日にも改めて市民の前で3回目の公表、報告をされておりますが、その取り組み姿勢には市民から高く評価をされているところでもあります。
 さて、その会が開催される前には、我々議員にも「所信表明事項等の進捗状況」、平成24年10月現在の資料が配付されておりますが、それを見ますと35項目のうち30項目が実施、5項目が着手済みとなっています。各項目について個別に実施あるいは着手済みの取り組み状況、達成度は直接はこの場では問いませんけれども、4年目という意味で今後どのように取り組む考えであるのか、包括的に以下の2点お伺いいたします。
 1点目として、さらなる達成に向けた予算編成の考えについてお伺いします。予算編成方針は示されているところですが、35項目の観点ではどのように考えているのか、その見解をお伺いいたします。


Q1-②.質問


 2点目として、東日本大震災後という観点からの考えについてお伺いします。予算編成方針の中には「震災を踏まえた対応」という点での記述がありました。東日本大震災後の最初の予算編成となった今年度、24年度の予算編成方針にはそういった視点での記述はありませんでしたが、平成25年度の予算編成方針には記述されています。このような大災害が任期4年のうちに高い確率で起こるということを、あるいは市長マニフェストあるいは所信表明の時点では想定されていなかったかと思いますが、事実としては未曽有の大災害が発生いたしました。必ずしもこの越谷市に大きな被害をもたらしたわけではありませんが、東日本大震災という今までの社会の常識を大きく覆す出来事を体験した後にあっては、35項目の進捗に当たっても既に実施が終わっている項目も含めて、今までとは違う取り組みや違う視点を持つことが求められているのではないか、そう考える次第ですが、市長の見解をお伺いいたします。


Q2-①.質問


 次に、2項目めとして、第4次総合振興計画第二期実施計画推進過程への市民参加についてお伺いします。具体的には、ことしの5月に調査をした愛知県知立市での「実施計画メニューコンペティション」という取り組みをもとにお伺いします。その調査の際に公募委員候補制度という耳なれない言葉が出てきて、その件については広報広聴の観点から、9月議会で先進地である三鷹市での調査をもとに質問を行いましたが、改めて広報広聴の拡充や予算編成過程のさらなる可視化の観点も交えて知立市での取り組みをもとに質問をします。
 現在多くの自治体が事業仕分けに取り組んでいます。今年度も構想日本が協力する形での実施数は、県レベルを含めて30の自治体が既に実施をしております。また、かつては仕分けの判定は専門的知見を持った方々だけで行われていましたが、近年では当該の市民も参加する形が広がっていて、30のうち17の自治体では市民も判定に加わった形で実施をしております。このようにさまざまな自治体でさまざまな項目を取り上げて実施がなされていますが、事業仕分けで共通することが1つあります。それは全ての事業が既に実施している事業だということです。
 それに対して知立市は、担当が事業の説明をし、市民が評価をするという意味で、感覚としては事業仕分けと一緒ですが、画期的なことに、現に実施している事業について市民の声を聞くのではなく、これから取り組む予定の事業について市民の声を聞くという形をとっていることに大きな違いがあります。具体的には総合計画の体系中の実施計画、3年スパンのものですが、総合計画を推進するために具体的事業を実施計画として策定する中で、新規に取り組む予定の項目について、その事業を進めることが妥当か否かの観点で市民に考えてもらおうというものです。
 現在越谷市では、議会での提言の結果として、予算編成の可視化に積極的に取り組んでいるところですが、予算編成のスケジュールの関係でなかなかその途中で市民の声を聞くというところには至っておりません。その意味で予算編成過程に市民の声をより反映させるという観点でも知立市の取り組みは非常に参考になると考えますが、取り組みの実施を含めた市長の見解をお伺いいたします。


Q3-①.質問


 3項目めとして、公共施設の維持と管理についてお伺いします。この件につきましては、過去、平成22年9月議会でも取り上げましたが、改めてその後の進捗状況も含めてお伺いいたします。
 まず、1点目として、公共施設の現状把握とその取り組み状況についてお伺いします。156施設での調査状況については本年6月の竹内議員さんへの答弁で触れられており、概要は理解をしているところですが、改めて以下の点について確認も含めてお伺いいたします。
 まずは、既に終了したその調査における具体的な調査項目の内容、また現状を把握した現在のデータの整理の仕方、さらに今後予定されているデータベースのシステム構築の考え方についてはどのようなものであるのか、情報を共有した上でさまざまな活用を考えているかと思いますが、想定される活用も含めてお伺いをいたします。


Q3-②.質問


 2点目として、状況把握の先にある保全のための計画策定についてお伺いします。以前、22年9月議会において質問した際に「施設状況の把握後にはデータを整理して長期保全計画の策定をする」との答弁がありました。実際に施設状況の把握が終了し、データの整理をしている最中ですが、今後のデータベースの構築の考え方にもあるいは連動するかもわかりませんけれども、その後の計画についてはどのような考えとなっているのでしょうか。どのような計画を策定するかで、あるいはその前段に当たるデータベースの構築の仕方にも影響が出るかと思われますけれども、長期保全計画あるいは公共施設マネジメント白書といったものについて、改めて現時点での考えについてをお伺いいたします。


 
 
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