越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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市長答弁


 おはようございます。引き続いてご出席ありがとうございます。それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問に順次お答えいたします。
 まず、中核市を目指す意義についてのお尋ねでございますが。ご案内のとおり、本市では平成22年度に中核市移行に関する検討、調査を実施いたしました。調査によるその方向性といたしまして、住民に身近な行政は地方公共団体が自主的かつ総合的に広く担うようにするとともに、地域住民がみずからの判断と責任において地域の諸課題に取り組むことができるようにするという地域主権改革の考え方に基づき、より積極的な市政運営を行い、さらなる市民サービスの向上を目指すべきであると考え、平成27年4月の中核市移行を目指すことといたしました。そして、昨年8月には中核市移行に関する基本方針を策定し、本市が中核市へ移行し、どのようなまちを目指していくかをお示しするために、3つの基本目標を掲げております。
 1つ目は、「埼玉を支える新たなパワーとして、中核市越谷は県東部地域でリーダーシップを発揮します」という目標でございます。県中央部に位置する政令指定都市のさいたま市、県西部に位置する中核市である川越市と並び、県東部地域の核を目指し、県南東部地域はもとより、県東部地域における中心的機能や拠点性が求められる中、周辺自治体の中で広域的なリーダーシップを発揮し、中核市としての役割を担ってまいります。
 2つ目は、「もっと安全、もっと安心、もっと快適を念頭に、市民が誇れるまちを目指します」という目標で、第4次総合振興計画の推進にかかわるものでございます。中核市への移行につきましては、第4次総合振興計画前期基本計画に位置づけておりますが、中核市への移行が県からの単なる事務の移譲ということでなく、本市のさらなるイメージアップとともに、市民の皆様が本市に愛着や誇りを持ち、住みやすく、住み続けたいと実感できるまちづくりにつなげていかなければいけないと考えております。
 3つ目は、「市立保健所の設置に伴い、保健衛生行政の拡充を図り市民の健康を守ります」という目標でございます。ご案内のとおり、現在は県の保健医療圏の変更により越谷保健所が廃止され、市民の皆さんや事業所の方は春日部保健所に行って手続をしていただいております。このご不便を解消したいと考えております。市立保健所については、市立病院東側の旧看護専門学校敷地を建設予定地として準備を進めております。同じ敷地内には成人夜間急患診療所を本年4月に開所いたしました。今後は、本市の特性に合わせた保健、医療、福祉行政の総合的な取り組みを検討し、市民の生活を第一に考えたサービスの向上を目指してまいります。
 以上が中核市移行を目指す意義と考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、市民への広報広聴についてのお尋ねでございますが。平成23年度は7月に市民向けパンフレット「中核市・越谷」を作成し、各地区センターを初め、市内公共施設に据え置きするとともに、イベントや会議等で配布いたしました。また、ホームページには中核市に関する記事を掲載するとともに、広報紙には「中核市だより」としてシリーズでの掲載を行い、毎回さまざまなテーマを決めて、中核市について市民への周知を図っているところでございます。
 さらに、本年3月には、「中核市だより特別講演会」と題しまして、中央市民会館劇場において、約250名の市民の皆様にご参加をいただき、講師に東京大学名誉教授であります大森彌先生をお招きして講演会を開催いたしました。講演会に先立ちまして、私から中核市についての講話として、中核市移行に関し、現在の本市の取り組み等について参加された市民の皆様にお話しさせていただいたところでございます。
 今後は、市立保健所の概要等について最新情報の提供を行うとともに、移行前年となる平成26年度には全戸配布の市民向けパンフレットを作成し、中核市移行後の組織体制や市民サービスについてお知らせしてまいりたいと考えております。また、引き続き広報紙等における市民への情報提供も行ってまいりますが、今年度から市政世論調査において、中核市移行についての認知度や市民サービスへの期待に関する調査を行うとともに、その調査結果等を分析し、より市民の皆様にわかりやすい方法で情報の提供を行うように努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。


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