越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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Q3-①.質問


 次に、3項目めとして、原発問題を抱える中でのさらなる節電への取り組みについて市長にお伺いします。現時点において、日本国内の原発はすべて稼働を停止している状態です。関西電力の大飯原発の再稼働というような問題が今あるようですけれども、原発の是非は今後国民の間で議論を重ねるとして、今までの原発行政でいうと、原発はコストが安いということ、それから温室効果ガスを排出しないので地球温暖化対策につながるということが利点とされてきました。重ねて言いますが、原発の是非をここで問うつもりはありませんが、利点でいうコストの面や温室効果ガスの環境面でいうと、火力発電所をフル稼働させると、昨今の原油を初めとした資源の高騰によって電気料金の値上げという問題があり、また重油にせよ、ガスにせよ、燃やせば二酸化炭素が排出されるわけですので、環境にも影響が出ます。また、東京電力管内では、昨年夏の供給不安とは違い、ことしの夏は4.5%程度のゆとりが火力発電所の稼働などの関係であるようです。しかし、逆に電気料金の値上げという問題も発生してきております。つまり前提条件は異なるものの、昨年同様、依然として節電には努めなければならない状況下にあると言えます。
 そこで2点お伺いしますが、1点目として、市の節電の取り組みについてお伺いします。昨年の市の節電の取り組みはかなり効果を奏したようで、目標数値よりもよい結果を出せたとも聞いております。しかし、それに満足をして気を緩めれば、数値というものはすぐに悪くなります。そこで、まず節電に取り組んだ昨年度の取り組み実績がどのようなものであったのか、その上で今年度の取り組み目標はどのようなものであるのかについてお伺いします。
 また、先ほども電気料金の値上げということに触れましたけれども、3月の予算特別委員会において、公共施設全体では年間で約9,000万円の値上げの見通しということが示されましたけれども、東京電力との間の契約が現状どのようになっているのかについてもお伺いします。


Q3-②.質問


 2点目として、市民、事業者への節電の呼びかけについてお伺いします。先日、豊田市とあわせて愛知県岡崎市に環境への取り組みについて調査に行きました。岡崎市は、以前から私が越谷市も参加をしてはどうかと提案しておりました環境首都コンテストにおいて全国で第4位。幾つか部門があるわけですけれども、その中の住民参画部門という部門では、人口30万人以上の規模の都市の中では1位という評価でした。ちなみに、この岡崎市は平成15年4月に中核市に移行となっておりますけれども、市民が積極的に環境問題にかかわるという空気をはぐくんでいると言えます。
 節電は、最後には個々の市民や事業者の意識ということになろうかと思いますが、毎年6月の夏至の日から7月7日の七夕までの間、全国でライトダウンの呼びかけが行われております。市民向けという意味では、「広報こしがや」6月号にも7月7日のさまざまな取り組みが広報されていますが、単に7月7日だけ取り組めばよいということではなく、夏至も含めて、また長い夏を通して、さらに言えば冬場にもまた節電意識の向上を図ることが大切であると考えます。その意味で、市民に対してさらなる広報が必要と感じますが、市長のご見解をお伺いします。
 また、事業者向けの節電ですが、事業者に対しては、個々の事業者の日常の業務や経営に支障を生じさせないで節電を行うなど、「広報こしがや」で市民に発信をするのとはまた違う広報や啓発の方法が必要と感じております。そういう配慮は必要でありますが、しかし、事業者にもまた越谷市環境管理計画の中では幾つか具体的な節電への取り組みもうたわれております。事業者に対しての節電の呼びかけについてもご見解をお伺いいたします。



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