越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

●平成21年6月定例議会

Q1-①.質問


 おはようございます。5番、菊地貴光でございます。議長の許可をいただきましたので、さきに通告してあります4項目について順次質問をさせていただきます。
 まず初めに、新型インフルエンザに対する危機管理について数点お伺いいたします。新型インフルエンザについては、昨年12月議会において1度質問させていただきました。その時点では、新型インフルエンザという未知の病気が仮に発生した場合ということで質問させていただきました。それが今回ついに発生したということになります。もともと従来型と異なるインフルエンザというものは、10年から数十年の間に1度は発生をするというもので、発生すること自体はさほど珍しいことではないというふうにも聞いております。
 しかし、私自身も含めて、多くの人が想定をしていたのは、鳥インフルエンザが人に感染し、それが変異して人から人へ感染するのであったかと思います。ところが、実際には豚インフルエンザという全く想定していないものが人に感染し、それが瞬く間に世界じゅうに広まったのが今回の新型インフルエンザです。
 今回のケースでは、メキシコに端を発することから、日本では空港での検疫体制を強化し、水際で食いとめるという方針のもとに対応を図っておりましたが、現実にはそれをすり抜ける形で国内で感染者が出て、そして広まっているというのが現状でございます。
 感染された方には大変お気の毒だと思いますが、幸いにして比較的毒性が弱く、季節性のインフルエンザと余り変わらない程度のものと判明したようでございますので、多くの人がほっとしていることかと思います。その感染者の数ですが、現在も日々少しずつふえており、400人を超える方が感染をしているという形となっております。そのうち約200人の感染者が出た兵庫県では、一昨日でしょうか、ほぼ落ちついたということで、安全宣言が出されたようですが、関東地方初めほかの地域では、ぽつりぽつりと感染者が毎日ふえているような状態でございます。
 気になるのは、季節性インフルエンザはもともと冬場に発生、流行するものですが、季節が冬に向かいつつある南半球の南米ではだんだんと感染者がふえているということで、仮に兵庫県のように一たんは終息したとしても、ウイルスがどこかに存在する限りでは、再び流行する可能性が十分にあると思われます。そういった意味においては、今回の発生を契機にして、仮定の話ではなく、実際に起こる話としてより入念に対策方法について考える必要があると言えます。
 そこで、1つ目の質問ですが、今回の発生に伴う危機管理体制についてお伺いいたします。この新型インフルエンザ、当初は豚インフルエンザと言っておりましたけれども、日本で報じられるようになったのは4月25日ごろからであったかと思います。その後、WHOが危機レベルを上げていく過程において、日本でも政府が対策を協議し始めたり、そういった形になっておりますけれども、越谷市においては、市民の生活を守るためにどのように対策を協議し、実際に講じられたのか、お伺いいたします。

 

Q1-②.質問


 次に、2点目として、防疫体制についてお伺いいたします。今年度の施政方針の中に、新型インフルエンザなどの感染症対策として、防護服を初めとする感染防護用品の計画的な備蓄を行うとありました。これに基づいて、1,660万円の予算を計上し、5,450セット分の防護服の備蓄を行うわけですが、この防護服セットの備蓄状況が現在どのような状態となっているのか、お伺いいたします。
また、今回の発生に伴い、その備蓄数量をふやすお考えがあるのか、あわせてお伺いいたします。

 

Q1-③.質問


 次に、3点目として、新型インフルエンザ行動計画の作成状況についてお伺いいたします。昨年12月に危機管理体制についてお伺いしたところ、部署ごとの危機管理マニュアルの作成を、これはその時点で既に進めているとの答弁でございました。現在までには相当数の部署において作成が済んでいると伺っておりますが、それとは別に、新型インフルエンザ行動計画の策定を予定しているとの答弁もありました。実際に発生した場合の業務内容などは、これに基づくようでありますけれども、この新型インフルエンザ行動計画の策定状況についてお伺いいたします。

 

Q1-④.質問


 最後に、これは教育長への質問ですが、教育現場における対応についてお伺いいたします。今回の国内感染者のうち、初期段階で報じられたのは、多くが高校生でした。また、感染者の拡大もバレーボールの試合によるものとのことで、関西では学校の臨時休校措置がとられるなど、児童生徒への感染拡大防止には大変気を使っていたことがうかがわれます。
こういった状況の中で、市の教育委員会としては、今回の発生に当たってどのような対策を講じられたのか、あるいは県の教育委員会とのやりとりなどもあったかもしれませんけれども、その一例について、今後近隣あるいは市内で発生した場合の措置なども含めてお伺いいたします。

 

 
 
copyright (c) 2009. kikuchi-takamitsu. All Right Reserved.