越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

●平成27年12月議会

○質疑


 それでは、第139号議案 越谷市公民館設置及び管理条例の一部を改正する条例制定について、3点お伺いしたいと思います。
 この議案は、大相模公民館に関するものですが、移転先が大相模地区センターということもありますので、移転先の大相模地区センターを含めてお伺いしたいと思います。
 まず1点目に、今回の議案にある大相模公民館を移転する理由をお伺いしたいと思います。
 2点目に、移転先の大相模地区センターについてです。地区センター公民館の大型化の際には、地区センターと公民館は一体型で整備を行ってきています。しかし、大相模地区センター公民館の大型化の際には、地区センターのみを新設移転しました。実際に竣工の際に、内覧会ですか、竣工式典、私も参加させていただいておりますけれども、その際に、いろいろと大相模地区センターのみを新設したというところはその前後でお伺いしているところなのですが、建設当初に一体化しなかった理由というのが、その当時いろいろと聞いてはおりますけれども、一体化しなかった理由、あるいは一体化できなかった理由というものがあったかと思います。その理由がどのようなものであったのかということを、いま一度お伺いしたいと思いますし、また今回、それが解消されたというふうに理解しますけれども、その解消された理由がどのようなものであるのかということについてお伺いしたいと思います。
 3点目に、利用の状況ということでお伺いしたいと思います。大相模地区では、公民館と地区センターとが別々に存在をしています。それを、目的ですとか利便性の観点から、市民の皆さん方はどちらを利用するかということを考えながら利用をされているかと思います。それを統合するわけですけれども、統合自体は、これまでずっと、公共施設のマネジメントという観点で統廃合ということが今後必要ではないかと私自身はずっと言っていますので、そのことについて、統廃合するということについて問題があるというふうな認識ではないのですけれども、ただ、統廃合に当たっては、しっかりとしたその状況を見定めて進めていくという必要があるというふうに思っています。その中で、2つを1つにするというのは、地域の皆さん方、あるいは団体にとって、利用がしにくくなる面が出てくるのではないかというところもありますので、その意味で2つの施設の利用状況がどうなっているのか。そしてまた、今後1つにすることによって、その利用の状況、利用の実態というものがどういうふうな見通しになるのかということについてお伺いしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問、3点ございましたが、教育総務部長のほうから答弁を申し上げます。


教育総務部長答弁


 それでは、ただいまの3点のお尋ねにつきましてお答えさせていただきます。
 まず、1点目の移転の理由、大相模公民館が大相模地区センターに移転をする理由でございますけれども、当初、地区センター公民館という整備を進めてまいりまして、建設当初、大相模地区センターを建設する際に、まちづくり交付金を活用したということがございます。そのまちづくり交付金の中で、公民館を併設した施設として地区センターを設置するとした場合に、まちづくり交付金の交付額のほうがかなり減額をされるというような状況がございました。それらのことから、大相模公民館につきましては統合せずに、地区センターと公民館別々に設置をさせていただいたといった経緯があって、このように今現在の状況に至ったということでございます。
 それから、2点目の一体型にしなかった理由、これも今申し上げた理由がございまして、それから、このたび139号議案でご提案させていただいておりますけれども、大相模地区センターに大相模公民館を併設するという内容でございますけれども、これが併設できるようになったということにつきましては、そもそも大相模公民館の敷地につきましては、農協さん、JAのほうで敷地を持っておりまして、かねがねJAさんのほうからその土地について返却をしていただくか買い取っていただきたいというような話が、これまでもほかの施設、例えば新方の交流館ですか、ほかにもありますけれども、そういう動きがございました。それを、市のほうの考え方を整理していただかないと、なかなかその契約についてもこれから先更新することは農協としても難しいという、そういうようなお話がございました。それがきっかけになりまして、先ほど申し上げましたように、まちづくり交付金をいただいて整備した地区センターに公民館を併設することにつきまして、まちづくり交付金の所管省庁でございます国交省のほうに確認させていただいたと。それで、時代の流れの中、国交省におきましても、大相模地区センターに大相模公民館を併設することにつきましては、特に現状問題はないというようなご回答をいただきましたので、このたび、大相模公民館を来年3月31日をもって施設の利用を終了して、大相模地区センターのほうに併設をするというふうなことになったわけでございます。
 それから、3点目の利用状況の見通しでございますけれども、大相模公民館の利用件数につきましては、非常にほかの施設と比較をして、大相模地区センター、大相模公民館とも、ほかの一体型地区センター公民館の利用度、稼働率から比較しまして非常に低かったという、地区センター公民館全体の稼働率が約39%ぐらいになっている状況の中で、大相模公民館につきましては約20%、これは平成26年度の利用状況でございますけれども、約20%。それから、大相模地区センターにつきましても28%程度ということでございました。これはほかの地区センター、公民館とは違いまして、ほかの12地区につきましては、地区センター公民館の一体ですので、大相模地区につきましては地区センターと公民館がそれぞれあったという状況がありましたので、そういったことから稼働率についても非常に低かったということでございます。したがいまして、今後、来年4月から地区センター公民館ということで一体の利用をしていった場合に、その稼働率については、何ともあくまで現段階の見込みではありますけれども、ほかの地区センター公民館並みの稼働率になるのかなというふうなことを予測しているところでございます。5地区の方にもその辺のところは、もう既に利用団体の方ですとか、公民館の運営協議会、公運協とよく言われていますけれども、こちらのほうに説明させていただいて、その稼働率、施設が1つになることについても、これは概ね了解はいただいているところでございます。
 以上でございます。



○質疑(2回目)


 それでは、再度お伺いいたします。
 2点目の部分については了解いたしました。1点目と3点目の部分で、いま一度お伺いをしたいと思います。
 まず1点目の部分ですけれども、土地を越谷市農業協同組合、JAさんのほうから借りていて、いろいろとそれを返してもらいたいとか、以前も昨年のちょうど12月議会ですね、新方交流館を廃止するという議案が上がりました。それは正確には越谷市交流館設置及び管理条例の一部を改正する条例制定についてということなのですが、農協さんとの関係ということですので、今回も同様なことなのだというふうに認識をいたしました。その上でですけれども、昨年は新方交流館を土地の賃貸借契約の任期満了ですか、期限の満了をもってその返還をしてもらいたいということでの話が前からあって、今回、昨年10月、12月の時点で、それでは今回ということでしたから。同様のことで今回の、今回というのがちょっとあれですけれども、この議会において、今度は大相模公民館という形で続いているので、念のため確認ですけれども、JAさん、越谷市農業協同組合との間で、土地の賃貸借契約を行って、その上に越谷市の施設が建っている。今後こういった、例えば新方交流館とか今回の大相模公民館のように、土地の賃貸借によって、要するに期限が切れれば返してもらいたいということの事案が発生するということも考えられるので、そういうような施設がほかにどのようなものがあるのかということについても、1点目の部分では再度お伺いしたいと思います。
 3点目の部分ですが、先ほどは利用率、あるいは稼働率の現状と今後の見通しということでご答弁いただきまして、また地域住民の皆さん方に対しても基本的な話をされていて、概ね理解いただいているということですので、その点については了解をいたしました。
 その上で、3点目の部分について再度お伺いしたいと思いますけれども、越谷市公共施設等総合管理計画で、統廃合ということも選択肢として今後はどんどん進めていかなければ、まあ、どんどんということなのか、あるいは緩やかにかわかりませんけれども、進めていくということが必要なことだと思っていますし、私自身もそのことは必要だと思っています。その上で、昨年は新方交流館、今回は大相模公民館、地域住民の方々に対して情報発信をし、つまり広報し、その上で意見を求める、広聴を行っているということで、その点については、市民の皆さん方の理解あるいは納得ということは得られているのだというふうに考えていますが、そういった施設を今後整理していく過程において、言うなれば、例えば昨年の新方交流館、今回の大相模公民館のその過程において、担当の職員の方々が地域の市民の皆さん方あるいは利用の団体皆さん方との折衝、そういったことのさまざまなスキルというか、蓄積がどんどん今後高まっていくというふうに想像されますし、そのことをもって、ほかの施設の統廃合などの際にそういったことが応用できる部分も多くあるでしょうし、あるいは課題として残る部分は、今後の施設の統廃合に当たっては、そこを改善した上で地域の皆さん方や団体に対して発信をして理解や納得を得るというようなことが必要だと考えていますので、そのあたりについては、今後このことを契機としてどのように取り組んでいく考えなのかということについて、お伺いしたいと思います。


市長答弁


 私のほうから、改めてお答えいたします。
 先ほど、教育総務部長から答弁しましたけれども、要はこれまでの公民館、今地区センターと申しましたが、建設の経緯で、農協が土地を持って建物を市がつくって、あるいはまた、市の土地に農協から資金を借りたりしてつくったと、こういう経過があるわけですよね。そういう中から、これからは農協さんの事情もありますから、今回、期限が切れるに当たって整理をしていただきたいということで、私も、大相模は地区センター等あるわけですから、事実。ですから、ほかの地区センターと同じような形態にしていきたいと。その分離した理由は、先ほど答弁がありましたように、国の交付金の関係で別々にせざるを得なかったと。しかし、今後は、これからは、いわゆる交付金の返済だとか何かの関係も整理できたということで、廃止をさせていただいて、農協に用地を返還すると、こういう経過になっているわけでございますので、ぜひ今後の利用につきましては地区センターで、他の地区センターと同じように活用できるということで、地元の皆さんにもご理解いただいて、今回議案を提案する運びになったわけでございますので、ご理解いただきたいと思います。
 それから、今いろいろと公共施設等総合管理計画との絡みのご質問もありましたけれども、そのようにご理解いただいても結構だと思います。今、それを前面に出した話にはなりませんけれども、やはりこれからはそういう形で、地域の皆さんと議論しながら、建てかえがこれから逐次出てきますから、その場合にどうするかということは十分地元の皆さんと話ししながら、円満な形で事を進めていきたいというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上です。
 他のところでもJAとの絡みの物件はあるかというようなご質問があったかと思います。
 この件につきましては、協働安全部長のほうから答弁申し上げます。


協働安全部長答弁


 それでは、お答えいたします。
 公民館、交流館につきましては、今回の件でJAとの賃貸借関係につきましては全て整理されたというところでございますので、ご理解いただきたいと思います。


 
 
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