越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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質問(再度1回目)


 ご答弁ありがとうございました。それでは、残りの時間、再度質問をしていきたいと思います。
 まず、1項目めの東日本大震災の復興支援と今後の備えについての①、被災自治体への支援の取り組みということでお伺いしたいと思います。先ほど宮城県岩沼市の井口市長さんの話、我々の会派7名でお邪魔しまして、2時間いろいろなことをご教示いただいて、先ほども触れましたけれども、そういった中で越谷市さんとの間で、越谷市さんから職員もお願いできればということと防災協定もどうだろうかというようなことがございました。決して越谷市そのものに対して岩沼市から正式な形で来ているわけではないのですが、先ほども陸前高田の戸羽市長さんも言っていましたけれども、とにかく仲間をつくって、お知り合いをつくってそこでというところが被災地の皆さん方の切なる望みなのかなというふうに考えているところなのですけれども、改めて、岩沼市から公式な形のオファーではないわけなのですが、そういった形で話が来ているということについて市長のご見解をお伺いできればと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問にお答えいたします。
 先ほどご答弁申し上げましたように、全国市長会から一覧表となって、どういう市町村からどういう職種のものの派遣を要請しているのかという、時々一覧表で整理して参りますので、それにかなうかどうかということも含めて、たくさんありますので、声があったから云々という、そういう範疇ではなくて、本当に沿岸の市町村、困っているわけですから、その中で本当に必要なところで越谷市がどのような職員を派遣できるかというようなことをぜひ勘案させていただいて派遣者を決定したいと思いますので、十分おっしゃることはわかるのですが、なかなか決め手というものが非常に難しいものですから、その辺は、希望する職員も幸いおりますから、そういう職員とその派遣先を十分検討させて決めさせていただきたいと思います。


質問(再度2回目)


 ありがとうございました。市長会のフレームの中で派遣をしているというのが越谷市のスタンスだというふうに思っておりますけれども、岩沼の井口市長さん、本当にこういうことを言われていまして、もともと人口4万人ちょっとぐらいのまちで、今足りない職員の方が15人ぐらいと。人口の比率でいうと越谷市でいえば100人ぐらい足りないような、そんな感覚なのかなというふうにも想像するところなのですが、一般会計ベースでいうと年間百何十億円ぐらいのところで復興で1,000億円ぐらいの予算規模に膨れ上がっている。「それは国民の皆さん方の税金で我々は復興をさせていただいている。本当に皆さん方に申しわけないことなんだ」、そういうふうに言われているのです。
 非常に高い見識だと思っているのですけれども、ただ、やっぱりそうはいっても、お金だけ来てもそれを進める人間がいないと事業は進んでいかないということもありまして、そういった中で、もちろん派遣をするというところも定員管理の関係でなかなか難しい部分もあるかと思いますし、また実際に派遣をされている職員の方々、メンタルケアの部分で非常につらい思いをされている方もいるということは聞いているところなのですけれども、ただ、東北の、まだたった2年しかたっていないのです。でも、被災地の皆さん方は決して自分たちの生活ですから忘れてはいませんが、ちょっと外れるともう記憶から風化しつつある。やっぱり被災地の皆さん方が本当に危惧しているところが、そのことが風化されてしまうということなのです。風化をする前に復興を進めていかないと、先ほども触れましたが、次、大きな地震がどこにあるかわからない。井口市長さんも「地震がいつ起こるかではなくていつでも起こるんだ」というふうに言われていました。この関東で、あるいはそれ以外のところでまた大きな地震が発生する前に東北の復興を一日も早く進める、終わらせるということが重要だと思っていまして、その観点から、市長会のフレームではなくて、それ以外の枠組みを含めた部分での派遣というところについていま一度ご見解をお伺いできればと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問にお答えしたいと思います。
 確かにさまざまな職種でその要望があります。ですから、なかなか決めかねるというのが私の心情でございます。ですから、どこが大事でどこが大事でないかという判断ではなくて、どういうところで本当に必要としているのかということを市長会がまとめて、多くの市町村の要望事項が来ていますから、それらを見てそちらで調整をしていただきたい。それに応じてこの越谷市の職員がどういう応募がかなうかというようなことを考えていきませんと、また職員もそうそうたくさん派遣できる状況にもありませんので、その点はひとつ市長会の全体的な判断のもとで、ここにお願いしたいということであれば、それに最大限応えていきたいと、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願いします。


質問(再度3回目)


 ありがとうございました。
 それでは、②の自治体間の防災協力のあり方という部分に移りたいと思います。その前に職員の派遣の部分は、井口市長さんは派遣をいただけるのであればどんな職種でもということを言われていたのです。恐らく市長会へのそういった取りまとめのところでは、例えば技術系のそういった職種の方なんかを恐らく中心的に出していらっしゃるのだと思うのです。ただ、派遣してもらえるのであれば内部で調整をしますよと、少なくとも岩沼市さんはそういうふうに思っていらっしゃるようなのです。恐らくほかのところもそういうふうに考えているところもあるのかなと思われますので、そのあたりは越谷の職員の皆さん方が逆に将来の越谷市に向けてそういった部分、協力していきたいという気持ちがあれば、そこのところでまずこういう職種の部分で協力ができないかという逆の提案もできるのかなというふうに思っております。そこは今後の検討課題というところでお考えいただければと思います。
 実際にその協力のあり方なのですけれども、防災協定以外にも、先ほども例えば南相馬には協力もされているというような部分がありますが、必ずしも協定というものだけが協力のあり方ではないと思っていまして、もっと緩やかにさまざまに人と人とのつながり、まちとまちとのつながりというところが重要であろうかなと考えているところなのですが、現状でもいろいろと防災協定を結んでいるというところなのですが、防災協定、協定ではなくてもうちょっと緩やかに人間と人間とのつながり、現状でも幾つかのまちに職員を派遣しているところなのですが、例えばそういったところとの間で今後情報をお互いに共有し合う中での協力関係を構築するですとか、そういったあり方もあるのかなと思うのですが、そういった意味において今後の防災協力のあり方について改めてご見解をお伺いできればとと思います。


市長答弁


 お答えいたします。
 これもまた被災地がたくさんございますので、どういうルートを活用していくかということについてはさまざまでございます。例えば震災直後に八潮市の多田市長が出身地である遠野市から要請があって、八潮市長もこれは大変だ、その要請に応えたいということで5市1町の、八潮を除いて他の4市1町に協力を要請出されました。それについては越谷市も早急に、この5市1町の仲間意識から遠野市に援助物資を送ったという経緯はあります。そのほかにではどうなのかということについては、議員の皆さんも全国各地でそういう縁も多々あるかと思いますが、それらについても状況を見て判断していきたいと思います。当面はやはり常に協定を結んだようなところがいち早く来る、また来るために協定も結ぶわけですから、それ以外のところについてどうするかというのは、やっぱりその時点で考えさせていただきたいと思います。


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