越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成23年6月定例議会


質問(再度1回目)


 ご答弁ありがとうございました。
 それでは、まず震災以降の防災体制ということで、市長の考える危機管理、そこの部分でまずお伺いをできればと思います。実際に庁舎の外に避難をされて、災害対策本部が立ち上がるまでの間、20分か30分ぐらい外にいらしただろうと思いますけれども、その間にもいろんなことを考えながらと、先ほどもご答弁にありました。そういった中で、約3カ月ぐらいたつわけですけれども、その当日、自分が考えたことが、その後いろいろと対策を講じたわけですけれども、そこでその当日の対応が、行動が十分であったかどうかということを今の時点でどのようにお考えがあるのか。あの時点での対応はあれで十分だったと考えるのか、それともやはりもう少し、あのときこういうことを考えていたら、もしくはこういう情報を入手するような努力をしていたらもう少しまた対応が違っていたのかな、そういったことを考えていらっしゃるかどうかということについてお伺いをしたいと思います。


市長答弁


 震度5弱の地震、私も初めての体験でございまして、慌てて外に避難したというのが実感でございます。その後、街路灯なんかも大きくまた揺れる地震の様子も見まして、いつまで続くのだろうかというような感じも持ちまして、しばし確かに外で状況を、成り行きを見ていたのが実態でございますが、このままではいかぬということで各部長を集めた本部を設置したわけでございまして、その後直ちに橋梁だとか市の状況をつぶさに調べる必要があるということで速やかに対応して、その晩は徹夜になりました。特に帰宅困難者の状況が逐一入ってまいりまして、要請がありまして、それに夜半から、12時前でしたか、それに追われて、どこに一時避難場所、帰宅困難者を受け入れたらいいかというような対策に追われてきたということが実態でございまして、いろいろ考えればあれもこれもとあろうかと思いますけれども、我々、私を先頭に各部長がそれぞれ分担して取り組んできた、当時としては最善の方策をとってきたというふうに理解をいたしております。以上です。


質問(再度2回目)


 ご答弁ありがとうございました。
 次の質問はちょっと先の防災計画にも微妙に絡んでしまうのですが、まず危機管理という部分でお伺いできればと思いますが、確認ですけれども、地域防災計画上では初動活動計画というものがありまして、災害対策本部が立ち上がる前の段階、その前に職員がどう動くか、どう活動するかというようなことでの計画があるわけなのですけれども、その初動活動という部分における当日の市長の行動というものが実際の役回りの中でどのようなものであったのか、適していたのか、適していなかったのかというところについてお伺いをしたいと思います。


市長答弁


 お答えいたします。
 とにかく、2回目、大きな地震が来まして、すべて緊急に外に避難するようにということで指示をいたしまして、その後については本部を設置して、危機管理の部長が中心となりまして、危機管理対策についての初動態勢に入ったというのが実態でございまして、その対応については、以後具体的に取り組んできた結果は既に皆様にもご報告申し上げたとおりでございますので、ご理解を賜りたいと思います。


質問(再度3回目)


 ご答弁ありがとうございました。
 今後ですけれども、そういった特殊な経験を今回市長はされたわけですので、そういったこと、本当にだれも経験がないわけです。その特殊な経験をされましたので、そういったことを、いろいろとご答弁いただいているわけなのですが、それとは別に何らかの形で記録として残すということも非常に重要かなというふうに考えておりまして、例えば学校の現場ですと、地震が発生した直後から危機管理というものがもうリアルタイムに発生、対応に追われるわけです。そういった中で、比較的、私自身も外にいて不安ではありましたけれども、とりあえず市役所が別に外見から見て壊れているわけでも何でもなかったので、まずは大丈夫だろうという気持ちも私もありましたので、その意味でいいますと、市長ご自身もいろいろと今ご答弁されていますが、そういったことも含めて、それを今後の課題といいますか、研究の課題として残すような意味での記録のようなものをどこかに、もしくはそれに基づいた計画というものをどこかにつくるということも必要なのかなと考えておりますが、そのあたりについての市長のご見解をお願いいたします。


市長答弁


 お答えいたします。
 この議会におきまして、各議員の多くの皆さんから対応についてご質問もございました。保育所の対応、学校の対応、さまざまな分野でありました。それぞれ皆初めての体験だということで、それぞれの部署で当時の対応について十分整理をしているものと思いますが、改めて冊子にまとめるというところまでは考えておりませんが、各部署ではそれぞれこれまでの対応をやっていただければというふうに思っております。以上です。


質問(再度4回目)


 ご答弁ありがとうございました。
 それでは、本庁舎の安全性ということで、そちらに質問を移りたいと思います。先ほどご答弁の中でも、災害が発生した、今後いろいろと、部署をどこかに移さなければならないということも想定はされているというふうにご答弁いただきましたけれども、例えば実際に私も秩父市に行ってきたのですが、秩父の市役所は、同じ震度5弱なのですけれども、越谷の市役所よりももう少し古いということもあって、市民の方々が来庁されるには安全性が少し欠けるという観点から、隣の歴史文化伝承館という新しい建物に基本的には役所の機能を移しています。いろいろと回った中で、本当にここがもともと市役所だったのかなというぐらいにうまく各部署が当て込んであるところもあれば、例えば市長室をつくるために秘書課がちょっと通路上に机を並べて、秘書課の方は少し後ろからも姿が見えたりして気の毒だなというような部分もあったのですけれども、今後そういった具体的に何かあった場合にどこの部署をどこかに移すというような計画、より具体的な計画が現時点であるのかどうか。先ほど移すということもとありましたけれども、計画があるのかどうかということについてお伺いをしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問にお答えいたします。
 幸い、今もってこのように使用できますことに安堵いたしておりますが、この耐震の問題については、補強が必要だということで出されているのは平成13年度の調査でわかっておりますので、いつまた震度5以上、6、7が来るか本当にわかりません。そういうことを考えたときに、これでいいのかと、こういうふうなご質問も当然あるかと思います。これについては、何とかしたいという気持ちは率直にあります。しかし、住宅の1戸2戸つくる金額ではございませんので、当然場所も含めて建設資金の目安も立てなくてはなりませんので、これについては当面、先ほどお答えしましたように、わずかでも基金を積み立て開始をしてやる、原資をプールしておく必要があるのかなということで、今回の震災を契機といたしまして基金に積み立てを行うという方向を持ったところでございます。したがいまして、いざというときにはどうするのだという心配までもちろんご質問のとおりあるわけでございますが、なかなか今ここというようなわけにはいきませんので、それはさらに検討させていただきたいと思います。


質問(再度5回目)


 ご答弁ありがとうございました。
 今ほどの部署をどこかに移すということについては、ほかの機関のいろんな建物ともいろいろと協議していただきながら、いざというときに市民の皆様方への便益、利便性をどこを優先するのかということも含めて、例えばAという部署はどこかに移す、Bという部署はどこかに移すということも事前にご検討はしていただければというふうに思っております。
 次の質問に移りたいと思います。地域防災計画の見直しということですけれども、既にいろいろと具体的にどのように見直しをするのか、あるいはそのスケジューリングについてもおおむね、とりあえず県の防災計画、それが来年の2月に策定が終わった上で、その整合性もとりながら見直すというような話ですけれども、見直しは必要だというふうに私も認識しているのですが、その前の段階で、今回、従前ですとこちらの赤い防災計画、そして今回、5月16日には我々議員にこの新しいでき上がったばかりの防災計画が配付されたわけですけれども、この新しい防災計画は、平成22年度の当初予算の中で地域防災計画策定業務委託料400万円、実際に私も、その前の年に市民グループの方が行われた1泊体験の避難所での、城ノ上小学校を会場にしたものですけれども、そういったものの報告書があるので、そういったことも含めてこれは見直しがなされるのか、そういった質疑をした記憶があるのですが、そういったことも含めて見直しはされたのだと思うのですけれども、実際には我々議員に配付をされる前に3月11日に震災が発生をして、実際にはいろいろと各議員さん指摘しているように見直しが必要だということになっています。となりますと、3月11日、当日は無理としても、その直後ぐらいに見直しが必要になるだろうということをもって、例えばこの製本をとめるとかなんとかというような判断もどこかにはあったのではないかと考えているのですけれども、物理的にそれはどのようなものであったのか。もう3月11日時点で製本も終わっているので、とりあえずこれはこの形でいって、見直しが将来発生するかもしれないけれども、まずはこれでいこうということでのこの計画であったのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。


市長答弁


 お答えいたします。
 ただいまの件につきましては、協働安全部長から答弁いたさせます。


協働安全部長答弁


 ただいまの菊地議員さんお尋ねの地域防災計画、今回の3月期の見直しに当たっての関係でございますが、最終的に手続が済んだのが2月の末でございまして、すべて県知事協議等完了し、越谷市防災会議等も決裁終了しておりましたので、3月にはこれは印刷段階に入ってしまったということで、ご指摘のとおりの3月11日直後に見直しを図るということは不可能な状態でございました。以上でございます。


質問(再度6回目)


 それでは、先ほど地域防災計画についての質問をさせていただきましたが、引き続きその点についてお伺いできればと思います。
 先ほど答弁ですと、いろいろと所定の手続が終わったので、見直しについてはその時点ではとめることができなかったのだというふうに私は理解をさせていただきましたけれども、印刷製本が完全に終わってしまっていた、ちょっと先ほどの答弁ではその点についての事実確認ができておりませんが、印刷製本が完全に終わってしまっていたのであれば、それはもう仕方がないのかなというふうに思いますけれども、例えば民間ですと、見直しが必要だというふうに物事が見定められた場合には、恐らくそれであればとめたのではないかなというふうに感覚としてはあるのですけれども、それは横へ置きまして、この既にお配りいただいています新しい地域防災計画、いろいろと見直しをするというふうには、もう既にいろいろと県のほうでの3つの項目や、あるいは越谷でも被災地からの避難者の受け入れ、そういったことも含めて、また白川議員の情報伝達、学校教育の現場での情報伝達の方法とか、そういったことも含めて恐らく今後見直しをするということだと思うのですが、では見直しをするという判断はいつの時点でされたのか、その点についてお伺いをしたいと思います。


市長答弁


 お答えいたします。
 防災計画は、1年がかりで県と調整をしながら、防災会議において最終的に決定をいただいて印刷に付すところまで入ったわけでございますから、そこでとめるということは非常に難しい話でございまして、この計画のすべてが見直さなくてはいかぬということには私はならないと思います。これまでの防災計画もその時点時点でつくってきたわけですから、これから見直すに当たっては、どの部分を見直す必要があるかということでこれから見直すわけですから、来年2月までには見直しをすると、県の計画がこれからまたこの未曾有の東日本大震災にかかわる教訓を生かして改善しようと、見直そうと、こういうことですから、私は全体の見直しというよりもそこに重点を置いた見直しということになろうと思いますから、決して皆さんにお配りした防災計画そのものが無駄になったということにはならないと思いますので、ぜひこの点は、詳細に書いた冊子でございますから、私はむしろ、詳細に書いてあるこの防災計画が本当にいざというときに生かされるかということについての私は常に心配を持っているわけです。それぞれの部署の責任者、それから第一線で取り組んでいく職員の方々がいざ災害のときにどこまで対応できるのだろうかなと、私はむしろそのほうが心配でして、書いてあることをどれだけ日ごろから図上訓練なり現実の訓練等をやっていったらいいかということのほうが私の頭には残っておるわけですから、ぜひ今回の計画についても十分皆様にご活用いただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いします。


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