越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■鷹隠書屋(コラム)

政治や経済・文化・歴史などさまざまな事柄について、きくち貴光の考えや想いを随時載せます。なお、「鷹隠(よういん)」とは、きくち貴光の号です。

 

 

■台湾

 現在は国同士の国交のない台湾。近年中国の経済力拡大の影に埋没してしまっている観のある台湾について。台湾とはどのような国であろうか。

 台湾の総人口は2,278万人である。このうち台北市は262万人、高雄市は151万人などとなっている。面積は3万6千平方㎞で、九州よりやや小さい大きさにこれだけの人が住んでいる。

 人口構成は、台湾出身の本省人が85%、大陸出身の外省人が13%、その他が2%。言語は北京語、福建語、客家語。宗教は仏教、道教、キリスト教など。

 国際的な環境としては、1971年に国連を脱退し、現在では国家としての台湾(中華民国)を承認している国は25カ国で、内訳は太平洋の島国が6、アフリカが6、中南米・カリブ海諸国が12、それからバチカン市国となっている。

 経済力に関しては、GNPは3,550億ドル、一人あたりでは15,676ドルで、日本を除くアジアではシンガポールの21,492ドルについで2番目となっている。ちなみに3番目は韓国の12,634ドルである。

 日本とは現在正式な国交はなく、東京白金に台北駐日経済文化代表処がありここが実質的な大使館となっている。国交がないとはいえ、民間の交流は盛んである。

 貿易額は日本から台湾へは439億ドル、台湾から日本へは182億ドルとなっている。台湾にとって、日本は4番目の輸出先、1番目の輸入先である。ちなみに台湾全体の輸出額は1894億ドル、輸入は1816億ドルとなっているので、日本の占める割合は輸出で9.6%、輸入は24.2%となっており、日本との経済的結びつきは非常に大きいものがある。人的な往来も盛んで、日本から台湾への訪問者は112万人、台湾から日本への訪問者は131万人となっている(数字はおおよそ2005年のもの)。

(2006年5月23日)

 

 

 
 
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