■議会報告

●令和元年6月定例議会
質問(再度9回目)
今学校施設ということに特化してお伺いさせていただいていましたけれども、文部科学省から平成27年の4月に手引というものが出されたのだという話でした。
以前にも議会で、これは平成25年の6月議会、これは教育長に対しての質問ですけれども、今後学校というもの、文部科学省がいろいろと平成25年度からパイロット事業ということで、学校を長寿命化させるためのいろんな工事であるだとか、あるいは複合化であるだとか、そういったことを全国の学校に進めていきたいということでのパイロット事業を行う、新しい予算も創設をされて、実際そういったことの中で今手引というものに結びついていったのだろうというふうに思いますけれども、学校を何年使っていくのかという話に、今この場では特化させていただきたいと思いますけれども、私自身の話で恐縮ですが、私の母校の話でいいますと、小学校は昭和49年に建築されて、昭和49年というのは西暦でいいますと1974年です。中学校は昭和54年の1979年の建設。まだこれは40年とか四十数年ですが、かつてであればそろそろでも順番にもうちょっと古い学校の校舎あるいは屋内運動場から建てかえていくという話の中で、私の母校も近いうちに、かつてであれば建てかえというような話になったかと思いますが、実際にはそういう話はないわけです。さらに県立高校、私は市内の高校の出身ですけれども、これは県立高校自体は越谷市の管轄の外ですけれども、昨年創立50周年を迎えましたが、建てかえをするという話は、埼玉県ではこれも考えていない、現状では考えていないという話になっています。
つまり繰り返しになりますけれども、かつて平成二十何年ぐらいまでであれば47年ぐらいで、法定耐用年数が47年ということになっていますから、47年前後ぐらいでかつてであれば順番に建てかえていたわけですけれども、実際にはそうなっていないですし、これから先も相当の間使い続けていかないと、使い続けていかないといけないというとあれなので、言葉をかえます。相当先まで今後も使い続けるためには手を入れていくのだという話になっています。
全国の学校が実際に先ほどの話、学会の方々がいろいろと躯体では100年ぐらいもつというような話ですけれども、そもそも法定耐用年数が47年という中で、学校をつくるときに、これから先はどうかわかりませんが、もともと47年ぐらいでいずれ建てかえるのだという前提で当時四十数年前、三十数年前あるいは五十数年前にそれぞれの学校は建てているわけですから、これから先、今このタイミングで財政的にこういうふうにしていかないと厳しいから、では大規模修繕をしていきましょう。さらには長寿命化工事をしていきましょう。実際に今全国の学校でそういったリニューアルの工事を行って、本来であれば建てかえのところを建てかえではなくてこれから先もまだ使うのだという工事を行っている実例が今文科省が推奨して出始めてはいるのですが、しかし実際に学校施設がこれから先仮にそういったリニューアルというものを行ったとしても、今80年先まで本当にその建物というのが使えるのかどうかというのは、少し実際にどこかの実例が挙がってこないことには検証ができないというふうに思いますけれども、それにあわせて最初の質問のライフサイクルコスト、長い間使っていくとさまざまな光熱水費あるいはそれ以外の管理費、そういったものも古い建物ですとどうしてもお金がかかっていくだろうというふうにも考えています。その意味から、80年学校施設も使っていくのだというのは、今後それは改めて教育長に別の機会に質問したいというふうに思っていますが、そういったさまざまな施設をこれから先80年使っていくのだとして、このアクションプランでは修繕費用、改修費用、長寿命化のための工事費用、それが幾らかかるのかというところはもちろん試算されていますけれども、ライフサイクルコストとしてそれぞれの施設が実際にどれぐらいお金がかかっていくのかというそのコストの総額では、ここには試算がされていないわけです。
その意味からしますと、各施設が本当に長い間使っていくほうがいいのかというのは、新しい建物であればさまざまな光熱水費ですとか、維持管理費というのが新しい技術の中でこれから先長く使っても安く済むかもしれないですけれども、昔の建物を長く使おうとすると、昔の技術のままでものを長く使っていけば、ライフサイクルコストにかかってくるさまざまな光熱水費ですとか、それ以外の管理費などが高くつくのではないかという懸念もありますので、その意味でトータル的なランニングコストも含めたコスト計算というものをどこかでしたほうがいいのではないかというふうに考えていますけれども、そういった点について改めて市長のお考えをお伺いしたいと思います。
市長答弁
ただいまのご質問につきましても、政策担当部長から答弁申し上げます。
政策担当部長
それでは、お答えをさせていただきます。
そういったことも含めまして、今年度から本格的に私どものほうで公共施設マネジメントシステムというものを新たに運用開始をいたしました。このシステムの中では、先ほど申し述べましたライフサイクルコスト、光熱水費であるとか、人件費も含んだこういった個別のシステムのトータルコストをデータベース化できるといった仕組みも整えたところでございます。これをうまく活用していきながら、今後全体のコストの把握、こういったものの把握に努めていきたいというふうに考えております。以上でございます。
質問(再度10回目)
ぜひトータル的なコスト、このアクションプランでは建物を更新をする際に幾らかかるのか。それは中規模修繕ですとか大規模修繕ですとか、あるいは長寿命化工事ですとか、いわゆる投資的経費というところでの試算がされていますけれども、ライフサイクルコストではそういった投資的経費以外のところの経費も当然かかってきて、しかもそれは最初の建設コストに比べて4倍も5倍もかかるのだという話になっていますので、ぜひトータル的なコストの把握ということについては、新しい公共施設マネジメントシステムの中でうまくそれは取り上げていって、全庁的にそういったコストがこういうふうにかかるのだということの意識も共有をしていただければというふうに思います。
それでは、このアクションプランの、アクションプランは今あくまでもパブリックコメントをかけている、パブリックコメントを行っている最中ですから、この第1次アクションプランが今後どういうふうになっていくのかというのは、また実際にアクションプランそのものが策定をされた後にいろいろと考察を加えていきたいというふうに思いますけれども、実際にこのアクションプランですが、位置づけとしては越谷市の自治基本条例があって、第4次総合振興計画があって、さらにその下に公共施設等総合管理計画があって、その中での建物、公共施設に特化をしたという形の中での第1次アクションプランというふうになっています。さらに、今後この第1次アクションプランの下のところに個別施設計画というものが作成をされるということになろうかと思いますが、いずれ作成されるこの個別施設計画、今はまだその一個上のこの第1次アクションプランの案をパブリックコメントをかけているというタイミングですから、なかなかその先の個別施設計画についての具体的なというのは現時点ではもしかしたら定まっていないのかもわかりませんが、今後策定をされるであろう個別施設計画、これがどういう内容のものであるのかということについて確認をいたしたいと思います。
市長答弁
ただいまのご質問につきましても、政策担当部長から答弁申し上げます。
政策担当部長
それでは、お答えをさせていただきます。
個別施設計画の内容ということでございますけれども、基本的には今回のアクションプラン案の中でお示しをしております分類した11の施設、これについて、この11施設ごとのカテゴリーというものがベースになろうかというふうに考えておりますけれども、一方で施設によってその施設目的というものも異なっているものもございます。したがいまして、施設の特性でありますとか、性質に合った内容のもの、場合によっては統一的なものにはならないかなというふうにも思っておりますので、そういった部分で個別計画の策定に鋭意取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
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