越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成30年6月定例議会


質問(再度15回目)


 ありがとうございます。現状では越ヶ谷御殿の跡のところ、以前発掘調査をした限りにおいては、徳川家康あるいは徳川家に関係するものは残念ながら出ていないということですけれども、しかしその板碑という話今ありましたが、慶長、徳川家康とか、秀吉のころは慶長年間ですが、慶長ではなくて、鎌倉時代の建長年間にその板碑というものがそこにあったということですので、そういうことを考えますと、もう相当前から、たまたまその越ヶ谷御殿をそこにつくって家康が来たということではなくて、もともと人がさまざま営みをしていたのだというところだと思います。そういったアプローチの仕方をしていくと、さまざまな研究家の方々が違う視点で越ヶ谷御殿ということの研究もされていくのかなというふうに思っていますので、ぜひさまざまな部分、今後も発信をしていただければと思います。
 それでは、ブザーが鳴りましたので、最後の鉄道橋についてお伺いをしたいと思います。鉄道橋、先ほどからこの歴史的遺構の保護と魅力発信ということで、増林中妻遺跡あるいは越ヶ谷御殿跡、いずれもこの鉄道橋も川に関係するわけですけれども、越谷はやはり川のまちですし、水郷こしがやでもありますから、そういった地理的な特質の中から、やはり文化的な魅力ということを発信をしていくということが好ましいというふうに私は考えていますし、そしてまた東武鉄道の橋梁のれんがや、そんな電車の走っている下のれんがに価値があるのかというふうに言われる方もあるいはいらっしゃるかもわかりませんけれども、しかし明治の近代化以降のさまざまな殖産興業が進められていった明治時代、例えば桐生のあたりの絹織物が貨車でその上を通りましたし、あるいは葛生の石灰石が運ばれて、今スカイツリーのところが昔貨物駅でしたけれども、そこに運んでいった。言うなればその関東地域におけるさまざまな産物をその鉄橋が、鉄橋と言っても短い橋梁ですけれども、そこの上を通っていった。その下の土台ということであれば、切り口を変えれば非常に魅力があるというふうに思っていますので、ぜひこういったことを増林中妻遺跡あるいは越ヶ谷御殿の跡、それ以外もそうですけれども、いろいろなものが出土しているもの、そういったものとあわせて常設型で展示公開をしたらどうかというふうに考えています。
 ここで、1つイメージ、それに当たって、展示公開ということはイメージとしてお伝えしたいと思いますし、このことはぜひ高橋市長にも一緒にイメージをしていただければと思うのですけれども、いずれ近いうちに新しい庁舎が建ち上がります。市民協働ゾーン、メーンエントランスもでき上がってきます。そのときに少し先の話ですけれども、市外から越谷に転入をしてこられた。その方が転入届を出した。転入届を出したので帰りますけれども、帰ろうとしたときにふっとそのどこか場所に目につくものがあった。展示品のコーナーですけれども、そこに立ち寄っていろんなものを見る。ああ、越谷ってこんないろいろと昔からいろんなものがあったのだ。越谷ってこういう歴史があったのだ。越谷は何もないというふうに思っていたけれども、いや、これはいいまちに越してきた。ぜひ今度この出土したもの、あるいは場所のところに行ってみようというふうになっていけば、市外から来られる方々の越谷市に対する愛着度、興味、関心も高まるでしょうし、当然そういったものを展示していけば、もとから越谷にいる方々も越谷市に対する愛着とか、興味、関心とか、そういったものは高まっていくだろうというふうに思っています。それにはやはり毎日大体2,000人ぐらいの方が来庁するとされているこの市役所のいわば人に目につきやすいところに常設型で展示公開をしていくということが、ひいては郷土越谷への愛着度ですとか、関心度ですとか、そういったことは高まっていくというふうに私は考えているところなのですが、改めてこのさまざまな産品についても、出土品について、れんがも含めてですけれども、常設型で展示をしていくということについて教育長の見解をお伺いしたいと思います。


教育長答弁


 ただいまのご質問にお答えをいたします。
 れんがについては、今、資料の提供も含めて関係機関と調整を図っているところでございますので、資料が得られた際には、私自身もそういう文化財を通して郷土をよりよく理解することは、ひいては越谷に住む者としてのアイデンティティーの形成に役立つと考えておりますので、しかるべき機会を捉えて公開をしていきたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。


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