■議会報告

質問(再度11回目)
今発想の転換というような話がありましたので、2点目に移りたいと思います。
職員の意識啓発というところですけれども、発想を変えるという観点からでお伺いしたいと思いますが、いろいろと業務改善ということで行政改革大綱ですとか長年にわたってやっていて、今第6次となっていますけれども、例えばこちらですと基本的なコンセプトは、コストを削減するというところが主眼なのかなというふうに思っています。それが間違っているという意味ではなくて、それは必要なことで取り組んでいかないといけないのですけれども、発想を変えるという観点から、こういうような考え方で業務改善を取り組めないかというところでお伺いしたいと思うのですが、こちらに今年度からスタートした越谷市特定事業主行動計画、今持っておりますけれども、こちらを見ますと、やっぱり業務改善ということが載っているのです。それは、一連の話の中でいうとワークライフバランスというような言葉も同じページのところに載っていて、要するに職員の皆さん方のワークライフバランス、自分たちのワークライフバランスを充実させるために、では業務って何か改善ができないかなという、そういう発想から業務改善の運動が展開できないかというところで、それが必要ではないかというふうに思っているです。といいますのも、春日井でいろいろな自治体の方々がプレゼンをされたのですけれども、その中でプレゼンの仕方はそれぞれで、本当にパワーポイントを使って真面目にやられている自治体のところもあれば、寸劇のような形でおもしろおかしくやられているところもあったのですけれども、その中に非常に印象的なまちがありまして、何が印象的だったかというと、発表の形もそうだったのですが、発表のコンセプトのキーワードが非常に印象的だったのです。そのキーワードは何かというと、全てはアフターファイブの充実のためにという、そういうキーワードだったのです。アフターファイブの充実というふうに言うと、何となくふざけているといいますか、真面目ではないような印象を受けますけれども、しかしながらこちらにあります越谷市特定事業主行動計画で、職員の皆さん方のプライベートも含めたアンケート、意識調査をとった結果って載っていますけれども、これを見ますと職員の方々それぞれも子育てだとか、あるいは介護だとか、そういうことでいろいろと苦労されているというようなことが数字で見てとれます。つまりアフターファイブというと、その言葉にはいろいろとありますが、決して遊びをということではありませんが、例えばその中には子育て、あるいは介護というところも当然含まれるわけで、その観点からいうとアフターファイブの充実のためにというキーワードは、一見真面目ではないように見えますが、むしろそういった視点の中で職員の皆さん方が自分の生活としてどうあるべきか、その中での業務改善ってどう図れるかなというところの意識づけを行っていく、あるいはそういった意識が広がっていくということが重要ではないかと考えるところなのですが、改めてその観点からの見解についてお伺いしたいと思います。
市長答弁
ただいまのご質問につきましても、行財政部長から答弁申し上げます。
行財政部長答弁
お答えを申し上げます。
ワークライフバランスのお話もございました。私的な時間を充実させ、当然公務に生かすと。時間的余裕があれば、確かに業務改善に目も向きますし、業務改善が成就されればよりよい市民生活のサービス提供につながっていくというふうに思っております。
いずれにしましても、業務改善を意識する日々の仕事の進め方とか、そういった重要性というものを持っていただけるように、これからも業務改善は大事なのだということを情報発信していきたいというふうに考えております。以上でございます。
質問(再度12回目)
それでは、業務改善運動については以上としまして、次の4項目めの市民協働による健康づくり推進の取り組みについてに移りたいと思います。
それでは、まず1点目の健康・運動の取り組みについて、再度お伺いしたいと思いますが、先ほど例として出しました大分市では、市民健康づくり運動指導員ですとか健康推進員といった制度を設けて、健康寿命の延伸や生活習慣病の予防といった観点で、さまざまな取り組みを市民協働という観点で進めています。昨日の細川議員の健康寿命の延伸という質問に対して、答弁ではどう市民が健康づくりの土俵に乗ってくるか、余り意識を持っていない人をどう引っ張り出すかという課題を示されていたかなというふうに思っています。その課題解決の一つが、私としては市民協働ではないかというふうに思っておりまして、その観点から、現状いろいろと先ほどもご答弁にあったように、県の制度を用いながらそれはやっていますということではあるところなのですけれども、もうちょっと例えば大分市の市民健康づくり運動指導員、この方々の養成をして運動教室を開くというようなこともやっていますし、健康推進員の方々は健康診断の受診を奨励するですとか、あるいは大分市では塩分を控えるということ、そのことの取り組みをしているところなのですが、そういったことを食生活の改善推進員の方なんかと協力しながら取り組みをしているところなのです。
そういった県の取り組みの中で行うということがだめだということではありませんけれども、越谷市の風土に合う形での市民協働でのさまざまな地域の方々のご協力ということが必要ではないかというふうに感じているところなので、その観点から市民協働というところで改めてお伺いしたいと思います。
市長答弁
ただいまのご質問につきましては、保健医療部長から答弁申し上げます。
保健医療部長答弁
それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。
市民協働という取り組みということでございますが、市長の答弁の中にもございましたけれども、健康長寿サポーター、ハッポちゃん体操の普及員、あるいは食生活の改善推進員、そういった市民の方々のご協力を得ながら、健康づくりに何とか市民の方に参加していただけないかという施策を展開しているところでございます。
きのうもお話しさせていただきましたけれども、健康について、健康になりたいというふうに考える方、これは多分100人中100人がそういった思いをお持ちなのだろうと思っております。だけれども、それができない、それはかったるいとかおっくうであるとか、あるいは時間がないとか、そういったさまざまな理由でなかなか健康づくりに参加できないという方が多いのだろうと思います。そういった方々を、ちょっと背中を押せば土俵に上がってきてくれる方もいらっしゃるでしょうし、場合によっては手を引っ張って両手両足引っ張ってというか、そういうことをしないとなかなか乗ってきてくれないという方もいらっしゃるでしょうと。そういった方々に応じた、土俵に上がってきていただく施策をとるに当たっては、やはり行政側のほうでこういったことやりますからというような一律的な呼びかけをするということでは、なかなか限度があろうかと思っております。そういった意味で、むしろ行政が言うよりは市民の方、身の回りの方、ご近所の方とか、そういった方が呼びかけをして、いわゆるオピニオンリーダーのような方、そういった方が呼びかけをして、そういった動機づけをしていただくということが一番効果があるのだろうと思っております。
そういった意味で、その辺が健康づくりの勝負どころになろうかと思っておりますので、そういったいろんな、昨日の言葉で言いますと本当にあの手この手を使ってそこへ来ていただくというもの、これを今後も市民の方の協力を得ながら、オピニオンリーダーの方にぜひそういった協力をしていただくというようなことを踏まえながら施策を展開していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
質問(再度13回目)
1点目については、とりあえず了解いたしました。
2点目の食生活改善の取り組みについて、やはり同じように市民協働という観点でお伺いしたいと思うのですが、同じように健康づくり、あるいは運動、それをどう市民の方々に取り組みを進めていくかというところの観点は、それは食生活の改善も一緒なのかもわからないのですけれども、実は先日、食育の取り組みをされているある経営者の方から、最近では孤食と聞くと、大体あるねというふうに思われる方が多いと思うのですけれども、孤食には実は6つの孤食があるのですよというような話がありました。何かというと、孤食というと普通は、例えばひとり暮らしのお年寄りの方々がご家庭で1人で食事をとるとか、あるいは小さな子供が親御さんが用意した食事なんかを家庭で1人で食べるとか、そういう意味の孤独、1人という意味での孤食というところが頭に浮かぶかと思うのですけれども、それ以外にも、例えば特定のものだけを食べるという固定したものという意味での固食ですとか、あるいは量が少ないという意味での小食、あるいは家庭の中で複数いるのですけれども、食べる時間帯がばらばらで個別に食べるという個食、さらにはパスタですとかうどんですとか麺類、粉もの系を好んで食べるという粉という意味での粉食、そして味つけが濃い、塩なんか、大分の塩を減らすというのはそこに当てはまるのかもわかりませんけれども、濃い味つけという意味での濃食というものと、6つあるというふうに言われていました。この話を聞くまで、私は食生活の改善ってある一定の年齢の方々を対象にして行っていくものだというような考え方が、実は私自身の中にありました。でも、それを聞いてくると、食生活の改善は決して年配の方々の栄養の改善だとかという視点ではなくて、小さな子供も含めて、むしろそういった小さい子供を抱えている親御さんたちに対して食生活ということの考え方を発信していくということが、実は重要ではないかというふうに先日話を聞きながら思いました。
その意味で、現状食生活改善推進員の方ですとか、そういったことでのご協力はいただいているところなのですが、これは私の個人的な思い込みなのかもわかりませんけれども、どちらかというと現状の取り組みは、ある一定の年齢以上の方を対象にした取り組みになっているのではないかと思っていて、そうではなくてさまざまな年代を対象にした形で食生活の改善の推進を図っていく必要があるのではないかと思っていて、その意味での市民協働をどう進めていくべきかと考えるところなのですが、現状の市の、私自身の認識が、つまり特定の年齢の方々ではなく幅広い年齢にもう既になっていますよということであれば、そのようにご指摘をいただければと思いますし、その意味でどうこれから先取り組んでいくのかということも含めて、見解をお伺いしたいと思います。
市長答弁
ただいまのご質問につきましても、保健医療部長から答弁申し上げます。
保健医療部長答弁
それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。
今健康づくりということで、私ども健康づくりのいきいき越谷21という計画を策定しておりますけれども、そこには食育推進計画というのもあわせて計画をつくっております。その食育ということの中には、いわゆる食べることというものは、人が生きていく上での栄養素をとるということだけではないという考えで計画は立ててございます。ですから、体にいいものを食べましょうということはもちろんなのですけれども、それだけではなくて人の健康を維持するためには、例えば家族団らんで食事をする回数をできるだけとりましょうとか、いろいろとライフスタイルが違いますので、なかなか難しくなっているという状況はありますけれども、そういった家族団らんで食事をとることによって、例えばストレスが発散されるとか、あるいはご近所の方と会話をしながら食事を楽しむという一つの文化的な側面で食事をするということが、これは総体的な健康づくりにもつながるだろうというような考えで施策を展開していきたいと思っております。ただ、実際にそれをどのように具体的に市民の方にやっていただけるかということになりますと、なかなか難しい点がございますので、今議員さんがおっしゃられましたようになかなかうまくいっていないように見えるところもあろうかと思いますけれども、ただ思うところとしては、そういった考えでやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
質問(再度14回目)
引き続き食生活の改善ということについて、食育も含めてですが、取り組みを進めていただければと思います。それは要望にとどめさせていただきますけれども、ちょうど昨年、私は受動喫煙ということについて、これ教育委員会に質問させていただいたこともありますけれども、熊谷市の例では、家庭の中で受動喫煙を受けていると思われる子供たちのほうがより肥満度が高いという調査結果が出ています。決して受動喫煙と肥満がリンクしている、受動喫煙を受けているから肥満になるなんていうことではないと思うのですけれども、ただ、一般的には家庭の中で受動喫煙を受けやすいという、そういうご家庭の中での食生活が、もしかしたら今申し上げた6つの孤食のどこかに該当していて、結果としてそれが子供の肥満の傾向につながっていく可能性もあるので、そういうことも含めて今後調査をする中で取り組みを進めていただければと思います。
それでは、最後5点目の水の大切さを教える取り組みについてに移りたいと思います。こちらですけれども、先ほどいろいろとお話もさせていただきましたが、水循環基本法というものが一昨年成立いたしまして、この中には水の日というものが定められています。8月1日ということもあって、なかなか学校の現場の中で、8月1日に水の日だから何か取り組みをしようとかといっても、それは難しいと思うのですが、水循環基本法では、国もそうなのですけれども、市がその水の日ということに合わせて施策を講じて事業を実施していくことに努めるというようなこともありますので、それは単純に教育委員会だけが行うということではなく、市全体の中で行うことだと思うのですけれども、ぜひ水の日ということの普及啓発も含めて、子供たちにうまく発信をしていただければと思います。これは要望にとどめさせていただきます。
その上でですけれども、先ほどいろいろと現状での子供たち、学校の中でどういう取り組みを行っているかについてはご答弁をいただきました。その上で、水循環基本法における水の定義、要するに自然界にはさまざまな状態で存在していますという話になっていますから、循環といってもスタートがどこかということでは決してありません。それは、例えば海から水が蒸発して雲になって、山のほうに行って、それで雨として降って水がたまっていく、あるいはそれが川になって流れていって最終的に海に行く、そういった循環のものですから、スタートというのは特にないのですけれども、そういった中で越谷の子供たちであれば、川というのは日常的に目にする機会があると思いますが、なかなか川のもとである水源地、基本的には山のほうにあるかなと思っています。もちろん水道企業団で水をくむというところもありますから、水源地がそばにあると言えばそのとおりなのですが、ここでは山の水源地ということに着眼して、子供たちに水循環基本法でいうところのさまざまな水についての意識啓発、水源地の保全なども含めてですけれども、そういった意識啓発を行っていく必要があるのではないかというふうに感じているところなのですが、改めて水源地に子供たちがさまざまな機会を通じて足を運ぶ、実際に今取り組みもされているのだと思うのですけれども、現状の取り組みの状況を含めて、それをさらに深めていく、広げていくというようなことについてのお考えも含めて、水源地ということに着眼した水の大切さを子供たちに教えるということについての見解をお伺いしたいと思います。
教育長答弁
ただいまのご質問につきましては、学校教育部長よりお答えいたします。
学校教育部長答弁
それでは、お答えいたします。
先ほど教育長の答弁の中では、4年生の理科ですとか6年生の国語での学習状況についてもご答弁させていただきましたけれども、それに加えて今の議員さん指摘の水源地の保全というところでしょうか、その辺の意識啓発ということでございますが、そうしますと小学校の学習指導要領には社会科の中で、5年生の段階ですけれども、国土の保全のための森林資源の働きというようなものについて扱う内容がございます。その中では、天然林と人工林の違いを考える、それから森林の働き、自分たちの生活とのかかわりについて問題意識を持つ、さらには白神山地なんかを例にとって、林業に携わる人々ですとか森林の働きと利用について調べるなどという学習を通して、森林資源の育成とか保護が水資源を守る意味でも大切であって、環境保全を図るためには国民一人一人の協力が必要なのだというようなことを気づかせるという学習を進めているところです。
先ほども申し上げましたとおり、それ以外に実際にダムを見学したりですとかということもありますが、教育委員会としましてはそのような水源地の保全ということを考えますと、教職員対象の研修会、市独自でやれるようになりましたから、そういうところにも題材を求めたり、指導に関連する教材を紹介したりして、意識の高揚について検討してまいりたいと思います。以上でございます。
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