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■議会報告

次に、市民公益活動のさらなる促進とその支援についてのお尋ねでございますが。本市では、昨年6月に開設いたしました越谷市市民活動支援センターを拠点とし、市民の営利を目的としない自主的かつ主体的な公益活動、いわゆる市民活動への参加を促進し、市民活動を行う団体を支援することにより、誰もが住みよい地域社会の実現と協働のまちづくりの推進を図っております。現在、指定管理者への委託により適正な管理運営に努めておりますが、ことし1月末現在の利用者数は約26万7,000人で、多くの市民の皆様にご利用いただいております。
主な事業内容といたしましては、市民活動を支援する事業として、協働のまちづくり講座、マネジメント講習会、市民活動ステップアップ講座などを実施しています。また、市民参加を促進するための事業として、支援センターまつり、クリスマスイベント、子育て支援講座などにも取り組んでいます。また、市の協働のまちづくり研修事業において、平成24年度は初めての試みとして、市民活動団体と市職員を一堂に会し、ワークショップ等を通じて協働のまちづくりへの相互理解を深める研修会を実施するなど、研修内容の多様化にも努めております。さらに、越谷しらこばと基金助成制度を活用し、快適で活力ある魅力的なふるさとづくりに資する事業を行う市民活動団体等に対し助成金を交付ております。今後におきましても、指定管理者とさらに連携を図るとともに、市民活動団体や地域活動団体、企業や大学等さまざまな活動形態の公益活動を行う活動団体のネットワークの構築を図り、お互いの得意分野や専門分野を活用し、協働のまちづくりをより一層推進してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、市民公益活動促進条例制定についてのお尋ねでございますが。本市における自治のまちづくりは、本市の市政運営の最高規範であります自治基本条例に基づき、推進されております。その中で同条例第25条に規定されております地域コミュニティ組織や市民活動団体との協働と活動への支援に基づき、協働のまちづくりの推進に取り組んでおります。
ご提案のございました千葉県柏市の市民公益活動促進条例は、市民公益活動を促進することが市民の利益につながるとの観点から、市民公益活動を促進することを目的に、NPO法人やボランティア団体等の市民公益活動団体、市民及び市の役割を定め、補助制度の拡充を図るとともに、市民公益活動団体の特性を活用した事業を展開しようとするものです。
また、三重県名張市の市民公益活動促進条例は、市民による自発的で自主的な社会貢献のための市民公益活動を活性化することが地域社会や市民の利益となり、自治のまちの実現につながることから、この活動の意義を認め合い、一層促進することを目的に制定されております。
いずれにいたしましても、本市においては自治基本条例を踏まえ、第4次越谷市総合振興計画の着実な推進を図る中で市民との協働のまちづくりを行ってまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。
次に、西大袋土地区画整理事業の進捗状況と事業計画についてのお尋ねでございますが。西大袋土地区画整理事業につきましては、市北部の拠点にふさわしい安全性、利便性、快適性を有した良好な住環境の形成を図ることを目的に、平成9年1月に事業に着手いたしました。本事業は、国や県からの補助金等の導入を積極的に図ることにより整備を進めており、現在まちの骨格をなす幹線道路である大袋駅西口線や健康福祉村大袋線について早期の供用開始を目指し取り組んでおります。
事業の進捗につきましては、事業着手から16年が経過し、関係権利者からは事業の早期完成が強く望まれていることから、事業のさらなる進捗を図るため、平成25年度当初予算では23億3,000万円を計上し、幹線道路や換地整備を積極的に進め、平成25年度末での事業進捗は約65%となるものと見込んでおります。
また、現行の事業計画では事業期間を平成25年3月末としており、おおむね5年程度の延伸として進めてまいりましたが、現状の事業進捗率や今後の建物移転状況等を考慮し、さらに国庫補助金や保留地処分金など、今後の資金計画について総合的に判断し、土地区画整理審議会の了承をいただく中で、今後8年間の事業期間の延伸が必要となり、現在延伸に向けての事務手続を進めております。
次に、大袋駅西口線についてでございますが、大袋駅西口線につきましては、大袋駅西口駅前広場から西大袋土地区画整理事業地内を通り、県道大野島越谷線に至る全長1,860メートル、標準幅員27メートルの幹線道路でございます。大袋駅西口駅前広場から西大袋土地区画整理事業地境までの約650メートルの区間につきましては、平成17年度より工事に着手し、平成23年3月に片側1車線による暫定開通をいたしました。本年度末には本路線に接続する市道との各交差点部の改良工事を完成し、袋山郵便局前の交差点には信号機の新設を行い、4車線による供用開始をいたします。
また、西大袋土地区画整理事業地内につきましては、地区中央部の健康福祉村大袋線から県道大野島越谷線までの約495メートルの区間につきましては、平成24年3月までに供用の開始をしております。残る土地区画整理事業地境から健康福祉村大袋線までの約715メートルの区間につきましては、平成25年度末の暫定供用開始を目指し、家屋移転や換地整備等を進めてまいりましたが、農家住宅等の比較的大きな住宅や工場倉庫等において移転交渉に時間を要していることから、当初の移転計画におくれが生じている状況であります。当路線につきましては地区の発展には欠かせない幹線道路であることから、平成26年度中に工事に着手し、早期の暫定供用開始に向け、整備を進めてまいります。今後とも国庫補助金や保留地処分金等の財源確保に努め、関係権利者のご理解、ご協力をいただきながら、早期の事業進捗に向け積極的に取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、埼玉県5か年計画と越谷市についてのお尋ねでございますが。12の戦略と分野別施策及び地域別計画の取り組みに対する越谷市のかかわりに関しましては、関係がございますので、一括してお答えいたします。
本市におきましては、平成23年度からスタートいたしました第4次総合振興計画の将来像である「水と緑と太陽に恵まれた 人と地域が支える安全・安心・快適都市」の実現を目指し、総合的、計画的なまちづくりに取り組んでおります。
一方、埼玉県では、平成24年度に埼玉県5か年計画を策定し、目指すべき将来像を実現するための県の針路として安心の確立、成長の実現、そして自立自尊の埼玉へを掲げ、埼玉から全国にリードして新たな社会モデルの構築を進めることとしております。また、計画の構成につきましては、目指すべき将来像を実現していくための今後の針路と戦略を明らかにした12の戦略や県政を5つの分野に体系的にまとめた分野別施策で構成されております。さらに、この5か年計画に位置づけられた取り組みを地域別に示した地域別版で構成されており、各地域の取り組みをしっかりと支える役割を担っております。
菊地議員さんお尋ねの県計画の取り組みに対する本市のかかわりにつきましては、個性豊かで活力あふれた地域をつくるためには、県と市が適切に役割分担し、力を合わせ、地域づくりを進めていくことが重要であると考えております。とりわけ地元市民に最も身近な自治体として、本市が市民ニーズにかなった施策を幅広い分野において積極的に展開していくことにより、県全体の活力を高めていくことにつながるものと考えております。
また、本市といたしましては、県と連携、協力のもと、自主性、自立性を高め、地域の特性や魅力を生かした市民との協働によるまちづくりを推進しております。したがいまして、私は第4次総合振興計画の着実な進捗を図るとともに、重点戦略に位置づけた事業を積極的かつ計画的に推進していくことが本市の持続可能な発展につながり、ひいては県計画に掲げる将来像の実現につながるものと考えております。
いずれにいたしましても、第4次総合振興計画に掲げる将来像の実現に向けて前期基本計画を総合的、計画的に実施し、市民が安全で安心して生き生きと生活ができ、住みやすく、住み続けたいと実感できるまちづくりに取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
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