越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告


 次に、国際交流協会と市の役割分担についてのお尋ねでございますが。越谷市国際交流協会は、海外諸都市との国際交流を推進することを目的として、昭和57年に設立した越谷市都市提携委員会を前身とする団体でございます。その後、現在も増加傾向にあります外国人市民への支援や交流、そして本市の国際理解を一層推進することから、平成13年に越谷市国際交流協会に改組し、現在に至っております。
 お尋ねの協会と市の役割分担でございますが、協会では外国人市民が生活をする上で必要な日本語を学習するための日本語教室の開催や、外国人市民とのさまざまな交流事業が行われ、その活動は年々充実、発展しております。また、今年度からは協会内に新たな組織が設置され、外国人市民がさらに参加しやすい事業や、青少年が国際理解や国際交流に関する事業をみずから企画し、実施できる機会の拡充を図っていると伺っております。
 一方、市が行っているものにつきましては、昨年の9月定例会で菊地議員さんのご質問にお答えしましたように、主に外国人市民への行政情報の提供に努めております。具体的には、「広報こしがや」の外国版「コシガヤメッセンジャー」の発行や、市ホームページへの自動翻訳機能の導入、そして市民ガイドブックの英語版、中国版を既に発行しており、ハングル版につきましても現在作成をしております。さらに、市役所の庁内資料の申請書等の多言語化も、市民ガイドブックと同様に、ボランティアのご協力により、随時作成をしております。また、市と協会の共催事業としましては、姉妹都市キャンベルタウン市との青少年使節団や中学生使節団の派遣受け入れを初め、外国人児童生徒への日本語支援を行っております。
 このように、協会では主に外国人市民への支援や交流事業などを、市では主に行政情報の提供を担当し、姉妹都市交流につきましては、事業の効率性や効果性をかんがみ、市と協会が協力して実施しております。このことは、まさに市民と行政の協働によるまちづくりの一環であり、今後もそれぞれの役割を認識しながら、協会とさらなる連携を図り、本市の国際化施策の推進に努めてまいりたいと考えております。
 次に、姉妹都市提携25周年に当たる今年度の事業についてのお尋ねでございますが。先ほどもお答えしましたとおり、本市とキャンベルタウン市が姉妹都市提携を行い、ことしで25周年を迎えました。改めまして姉妹都市交流の推進にご尽力をいただいております関係皆様に深く感謝を申し上げます。
 さて、25周年に関連します今年度の事業でございますが、去る4月16日に25周年を記念し、キャンベルタウン市のラッセル・マセソン市長からの記念親書の贈呈式が開催されました。キャンベルタウン市からは、姉妹都市交流の発展に多大なるご尽力をいただいておりますメグ・オーツ元市長や姉妹都市協会のデビッド・シモンズ前会長が越谷市にお越しになり、本市からは議長、副議長を初め、国際交流協会の会長などのご臨席を賜る中、キャンベルタウン市長からの記念親書が贈呈されました。マセソン市長からは、お互いの信頼関係により、姉妹都市交流が発展してきたことへの感謝と、これからも末永く姉妹都市関係を継続していきたい旨の親書をいただきました。本市としましても、日程等の調整を図った上で、キャンベルタウン市を訪問し、姉妹都市提携25周年をお祝いしたいと考えております。
 最後に、姉妹都市交流のあり方についてのお尋ねでございますが。ほかの自治体では複数の姉妹都市提携を行っている事例もございますが、本市としましては、今後もキャンベルタウン市と25年間築き上げたお互いの信頼関係と強いきずなで結ばれた姉妹都市交流を推進し、両市の友好親善に努めてまいりたいと考えております。
 また、他の都市との交流につきましては、国際交流協会を初め、民間交流などと連携を図り、幅広い交流が図られるよう、さまざまな検討を重ねてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、今後とも市民の皆様や越谷市国際交流協会を初めとする関係団体と連携し、ご協力をいただきながら、国際交流事業の推進に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 私のほうからは以上でございます。

 

 
 
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