越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

 次に、環境行政の推進についてのお尋ねでございますが。初めに、CO2削減ライトダウンキャンペーンに対する取り組みについてのお尋ねでございますが、このキャンペーンは温暖化防止のために進めている運動の一つで、環境省が2003年より実施してきているものでございます。京都議定書第1約束期間の初年度であり、北海道洞爺湖サミットが開催された昨年は、七夕ライトダウンとして、日本全国約7万6,000施設の参加を得て実施をし、122万キロワットアワーの電力、CO2排出量の削減効果として約3万3,000世帯の1日当たりのCO2排出量に相当する476トンを削減することができたと伺っております。豊かさや便利さを追求し、大量のエネルギーや資源を消費してきたこれまでの社会は、数々の環境問題やエネルギーの枯渇問題といった、人類にとって深刻な状況を招いてきております。こうした環境問題を国民全体で再確認していただくきっかけづくりとして、環境省ではことしも7月7日のクールアース・デーに「あかりを消して、大切なものをみつけよう」とのコンセプトのもと、施設や事業所、家庭など一斉に電気を消す七夕ライトダウンを実施することになっております。
 また、8都県市においても、地球温暖化啓発活動の一環として「エコウェーブ」を位置づけ、キャンペーンを実施することになっております。市といたしましても、これら国や自治体と連携して、七夕ライトダウンをことしも昨年に引き続き実施してまいります。庁舎、公共施設はもとより、市民、事業者の方々に対して協力を呼びかけ、ライトアップになれた日常生活の中、日ごろいかに照明を使用しているかを実感していただき、地球温暖化問題について考え、対策を実践する動機づけを与えていくことを目的としたキャンペーンイベントとしていきたいと考えております。今後とも本事業含め、あらゆる機会をとらえて環境施策を推進してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、環境行政に対する外部評価の導入についてにお答えをいたします。市では、平成13年3月に地球温暖化等の新たな環境問題に対応した計画とすべく、環境管理計画を改定し、総合的な環境行政を推進してまいりました。本計画の推進に当たっては、市民、事業者、行政のそれぞれの主体が具体的な環境行動に取り組むことが重要となっておりますが、実効性の確保には進行管理が重要となっております。
 市では、環境施策の積極的な推進のため、総合的、計画的な推進を図ることを目的として、平成13年度に各部局の部局長で構成する環境推進会議を組織し、各課で実施した環境施策の実施状況を把握し、進行管理を行っております。進行管理システムについては、ISOに準じた内容を採用し、目標管理、計画の実施、評価、点検、講評、計画の見直しの仕組みを確立して取り組んでおります。市では、これまでも次の世代によりよい環境を残すため、環境への負荷の少ない循環型社会の形成に向け、温室効果ガスの削減や、省エネルギー、省資源等の対策を推進し、ごみの排出量の削減やLED照明灯、太陽光発電設備の設置等の環境施策を本システムに基づき展開してきております。
 このような中、自治体の環境の取り組みに対する全国レベルの比較については、NGOで主催している環境首都コンテストがあると聞いております。しかし、平成20年度の参加自治体数は、全国1,786自治体中67自治体、越谷市と同規模の人口30万人以上では7自治体と少なく、県内では東松山市と北本市しか参加していないなどの問題があるため、本市は参加しておりませんが、今後の参加については、状況を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。環境行政に対する外部評価については、本計画の進行状況を客観的な立場からご意見をいただくため、環境施策に関する取り組みの実施状況並びに目標の達成状況について、毎年環境審議会に報告し、点検を受け、進行管理を図っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、国際交流事業についてのご質問に順次お答えをいたします。
 初めに、キャンベルタウン市との姉妹都市交流の経緯についてのお尋ねでございますが。本市は、昭和50年代当時、急速に進展する国際化に伴いまして、諸外国の異文化に触れ、言葉や歴史、文化の違いを直接体験し、国際的視野を持った青少年の育成や市民の交流などを目的として、さらには南半球で本市と都市環境が共通している都市との姉妹都市提携を考えておりました。
 そうした中、オーストラリアの政府機関である豪日交流基金の紹介により、昭和59年4月11日にオーストラリア、ニューサウス・ウェールズ州キャンベルタウン市と姉妹都市提携を行って以来、ことしで25周年を迎えました。この間、青少年使節団を初めとするさまざまな交流を通じて、現在までに延べ1,769名に上る両市民の相互交流を行っております。
 また、本市ではキャンベルタウン公園やキャンベルタウン野鳥の森公園を開設、キャンベルタウン市ではコシガヤパークや茶室越谷亭が開設され、両市民の憩いの場として多くの方に利用され、長年にわたる両市の姉妹都市交流の象徴として親しまれております。
 さらに、両市の職員人事交流事業や教員人事交流事業も行っており、現在までに職員人事交流員は13名、教員人事交流員は4名の派遣・受け入れを実施するなど、行政間においても姉妹都市交流を活発に行っております。このような長年にわたる両市の姉妹都市交流が高く評価され、平成14年には豪日交流基金から自治体としては初めて本市とキャンベルタウン市に感謝状が贈呈されました。このように両市の間には長い歴史と友好親善による信頼関係が築かれており、今後もこの関係を継続し、姉妹都市としてのきずなを一層深めてまいりたいと考えております。

 

 
 
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