越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

 次に、イオンとの緊急時における応援協定についてのお尋ねでございますが。大規模災害が発生した場合、応急対策や災害復旧または応急措置の迅速な実施に当たり、市独自の体制だけでは対応が困難な場合に、県や他市町村、関係機関等に応援の要請を行う必要がございます。そのため、市では、越谷市地域防災計画に定めた地震での想定避難者数をもとに、備蓄物資などの計画的な整備を進めております。食糧の備蓄につきましては、災害発生から3日分のうち、1日分を市で備蓄し、また市内の流通備蓄食糧を1日分と仮定し、さらに家庭での備蓄1日分を合わせて、市内全体で想定避難者の約3日分の食糧が備蓄されるよう促進しております。
 また、飲料水の確保につきましては、越谷・松伏水道企業団との連携のもと、市内20カ所に耐震性飲料用貯水槽を計画的に設置してまいりました。
 応援協定の状況につきましては、市内のスーパーマーケットや食品工場、米穀小売商業組合、農協、さらにそば商組合や中華料理組合などの30団体の協力をいただき、緊急時における応援協定を締結しております。イオンとの緊急時における応援協定でございますが、イオンと埼玉県につきましては、既に災害時におにぎりや弁当、パンなどの食料品とお茶などの飲料水を避難所に向け供給してもらう協定を平成18年8月に締結していると伺っております。市では、現在イオンと応援協定について協議を行っているところでございまして、今後詳細について協議を重ね、オープン前には協定を締結してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、予想される交通渋滞についてのお尋ねでございますが。ご案内のとおり、現在越谷レイクタウン駅前街区、駅北東の街区及び東埼玉道路の東側の街区におきまして、イオン株式会社による複合商業施設の建設が進められております。当複合商業施設の店舗面積は約13万平方メートルで、大規模小売店舗立地法による大規模小売店舗の新設に関する届け出が必要となる施設となっており、今年6月29日には埼玉県に対して届け出の提出が行われております。この届出書には、駐車場の位置及び収容台数、駐車場の出入り口の数及び位置、来客の自動車を駐車場に案内する経路及び方法等について記載されております。また、先月18日には、大規模小売店舗立地法に基づく(仮称)イオン越谷レイクタウンショッピングセンター出店計画の地元説明会が、約130名の出席のもと越谷市中央市民会館の劇場において開催され、計画概要及び届け出内容の説明が行われました。今後は法に基づき市や住民等からの意見聴取等が行われ、法手続が進められる予定でございます。市といたしましても、届け出内容等について精査し、遠隔地に臨時駐車場を設置し、シャトルバスの運行により来客者を輸送する方策や、来店に際しては公共交通機関を利用するよう積極的に呼びかけを行うなど、周辺地域の生活環境の保持の見地から意見を具申してまいりたいと考えております。
 また、道路交通の分散化を図るとともに、歩車道分離による安全かつ快適な通行を確保するため、旧の県道越谷流山線から大相模中学校東わきを経由し、都市計画道路越谷吉川線に至る市道2級20号線の拡幅や都市計画道路越谷吉川線の県道足立越谷線から東武鉄道高架下までの区間及び川柳大成町線の越谷レイクタウン地区から川柳地区を結ぶ区間の延伸等、周辺の幹線道路の整備についても検討してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、施設の設置者たるイオン株式会社、埼玉県、国、県の道路管理者及び埼玉県警察と協議を進め、当複合商業施設の営業活動に伴い、地域の住民の生活の利便が損なわれることがないよう、対策を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、既存大型店の動向についてのお尋ねでございますが。既存大型店については、市内にイトーヨーカ堂越谷店、ダイエー南越谷店、オーパ、ヴァリエの4店舗を初めとして、40店舗の大規模小売店舗がございます。これら既存大型店の今後の見通しにつきましては、現在のところ市の担当部署及び市商工会においても個別の状況については把握しておりません。今後の状況につきましては、情報の収集に努めてまいりたいと考えております。しかしながら、イオンの出店に伴って、これら既存大型店が撤退するような事態となった場合、その周辺の商店街についても少なからず影響が生ずることも考えられますので、商店街はもとより、商工会と連携を図りながら、既存商店街の活性化に向け積極的に支援してまいりたいと考えております。
 また、昨年1月に撤退したイトーヨーカ堂せんげん台店の跡地の利用につきましては、現在もイトーヨーカ堂が所有しており、国土利用計画法に基づく届出書、また越谷市まちの整備に関する条例に基づく開発行為の届け出もされておりませんことから、今後の利用については現段階では把握しておりません。今後の状況につきましては、その動向を注視しながら、地元商店街との連携を密にして対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、越谷花火大会についてのお尋ねでございますが。関連がございますので、一括してお答えをさせていただきます。
 まず、花火大会の意義についてのお尋ねでございますが。本市の観光につきましては、地域の構成主体である住民・事業者・団体・行政が相互に連携、協力し、地域の歴史や文化、産業、自然などさまざまな観光資源を生かしながら、人々の交流を促進し、にぎわいと活力あふれるまち、文化の薫り高いまちを実現しようとする都市型観光を目指しております。花火大会は、こうした観光の観点から、葛西用水の水辺空間を生かしたイベントとして、越谷市観光協会が各種団体を構成員とする実行委員会を組織し、企画・運営を行い、毎年実施されてきたもので、当市の夏の風物詩の1つとして多くの市民に親しまれ、定着しております。したがいまして、この花火大会を市内観光の活性化を図る重要な役割を果たす事業として位置づけていることから、越谷市観光協会に補助をしております。
 次に、警備及び清掃についてのお尋ねでございますが。警備につきましては、警備会社への委託133名や警察署から120名、そのほか地元消防団を初めとする各種団体からの協力による307名を含めた延べ560名体制で実施していただいております。また、清掃につきましては、青年会議所を中心とした271名体制によるごみの収集活動と分別の推進を行っていただいております。ご指摘いただきました点につきましては、今後実行委員会等において申し上げていきたいと思います。
 次に、今後の開催についてのお尋ねでございますが。葛西用水での開催はことしで16回目を迎え、無事終了することができましたが、開催当初から地域自治会や近隣の住民の方々、さらに商店会の皆様のご理解と観光協会を初めとする関係者のご努力によって、この花火大会が定着してきたものであります。これらを踏まえ、今後の開催につきましては、観光協会や支援団体において協議されるものと考えております。なお、開催場所の移転につきましては、現時点では伺っておりませんので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

 

 
 
copyright (c) 2009. kikuchi-takamitsu. All Right Reserved.