越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

Q1-②.質問


 2点目に移ります。最初に避難所に一時避難した住民の方は、先ほども申し上げましたとおり、1万1,410人でした。その後、自宅に戻られることができた方ももちろん多数おられます。ですが、全壊が791棟、大規模半壊が319棟、半壊が1,980棟、一部損壊が2万4,143棟という被害状況の中で、自宅が全壊・大規模半壊の方を中心にして、応急仮設住宅に入居せざるを得なくなった方も多数おられます。その応急仮設住宅ですが、8月23日現在で37カ所に967戸が建設されておりました。実際市内を見て回ったときに、そこかしこにそういった応急仮設住宅が建設されておりました。あいにく入居者数についての資料がありませんが、統計上の柏崎市の1世帯当たりの人数は約2.9人とのことでございます。実際にはひとり暮らしの方や子供が多い世帯の方も応急仮設住宅に入居されているかと思いますが、1世帯が2人ないし3人としますと、約2,000人から3,000人弱の方が入居している計算になります。そこで、2点目の質問でございますけれども、応急仮設住宅は、災害救助法によりますと、原則として被害状況に対して建てられる戸数の上限を定めておりますが、20日以内に着工することとなっております。可能な限り短い時間で自宅を失った被災者の方に住居を提供するために、越谷市においては、建設するための用地については現在どのような検討がなされているのか。それによって、現状では最大でどのくらいの戸数を建てることができ、どのくらいの被災者の方が入居可能なのか。地震の規模により実際に被害を受ける建物の戸数や場所などはさまざまだと思いますが、お伺いをしたいと思います。

Q1-③.質問


 次に、3点目に移ります。災害発生に際して、日ごろから各家庭で生活物資を備蓄していればよいですが、残念ながら、近いうちに大きな地震が発生する可能性があることを意識されている方は多いと思いますが、実際に備蓄をしている方は少ないようにも思われます。先ほど中越沖地震の発生の際に市民の約12%の方が避難所に一時避難したと申し上げました。今回の地震では生活物資の不足の報道は特になかったように思われますけれども、過去の阪神・淡路大震災の際には、人口密集地であったことや都市における大規模な災害発生事例がその直近ではなかったことなどから対応が後手に回り、避難所における物資の不足が見られたという報道がなされたと記憶しております。現在越谷市内には、埼玉県の防災活動拠点が幾つか整備されておりますが、健康福祉村南側の越谷防災基地には、約5万食の食糧のほか、生活必需品や医療品などが備蓄されております。しらこばと公園は、避難所として指定されているほか、飲料水の供給元ともなっております。また、防災拠点校として越ヶ谷高校、越谷北高校は、避難所であると同時に、備蓄倉庫も備えており、それぞれ1万食の食糧品や生活必需品が備蓄されております。このうち、実際に避難所となる高校の備蓄物資についてですが、以前私の母校でもあります越谷北高の教頭先生からこれは聞いた話でございますけれども、備蓄倉庫はあるが、いざというときの対応方法は決められていないので、本当に地震が来ると困る、そういった話を伺いました。その後、埼玉県庁の県立高校人事課から各学校長あてで「埼玉県地域防災計画に基づく避難計画策定の協力について」という通知が出されて、学校と自治体との間で災害時における施設などの管理・運営について協議をして、例えば実際にかぎの貸し借りなどが必要な場合には、そういったことも含めて取り決めを交わすということとされました。そこで、3点目の質問ですが、防災活動拠点からの緊急時における県備蓄物資の開放について、防災拠点校として実際に住民が避難する先でもあります越ヶ谷高校、越谷北高との間で、運用面においてどのような協議が行われ、実際どのような対応が図られているのか、お伺いしたいと思います。また、越谷防災基地ですが、これは実際には越谷市だけではなく、近隣の自治体にも被害等が発生した場合には物資が放出される形にはなるかと思いますが、いざというときにはどのような手順で放出されるのかについてもお伺いしたいと思います。

Q1-④.質問


  最後の4点目に移ります。昨日も細川議員さんから同様の質問がございましたが、越谷市は複数の1級河川を初めとする大小さまざまな河川、用水が流れており、国道、県道、市道に多数の橋がかかっております。大規模な地震が発生した場合、それらの橋に何らかの支障が発見されて通行が困難になるおそれもあります。最悪の場合は崩落すら起こるかもしれません。昭和39年の新潟地震のときには、完成直後の昭和大橋という橋の橋げたが落下し、それ以外にも複数の橋で被害が出ました。阪神・淡路大震災のときには高速道路が倒壊、山陽新幹線も高架橋がつなぎ目から落下をしました。また、これは地震によるものではありませんが、8月1日にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで高速道路の橋脚が崩落したことは記憶に新しいところです。埼玉県でも、同じ構造の橋の安全性の確認を始めたと聞いております。そこで、4点目の質問ですが、市内にかかる橋の耐久度についてお伺いしたいと思います。それぞれ建設するときの耐震性の基準はどのようなものであり、どのくらいの地震に耐え得るのか。また、今後に備えて改めて安全性を調査するお考えがあるかどうか。これは市道上の橋ではなく、国道上や県道上の橋、これらは市の管轄の外にあるのかもしれませんけれども、国や県との情報共有のぐあいなども含めて、どのようになっているのかお伺いしたいと思います。

Q2-①.質問


 続きまして、イオンの出店について質問をさせていただきます。イオンの出店に関する質問は、過去先輩議員の方々がいろいろ質問をされておられますが、私なりの質問を数点させていただきたいと思います。
 8月18日に、イオンのレイクタウンへの出店に伴う地元住民への説明会に私も出席をしていろいろと話を伺いました。規模としましては、皆様方も既にご存じのことだと思いますが、A街区が4万485平方メートル、B街区が8万9,050平方メートル、C街区が1,460平方メートル、合計13万995平方メートルで、日本最大のショッピングセンターとなります。単純にいいますと、浦和美園ショッピングセンターの約2.5倍の広さということになります。駐車場スペースにしましても合計で8,150台分とのことで、非常に大きな施設となります。商圏設定としては、東、南、西に関しては浦和美園や美園のショッピングセンターなどの関係から、おおよそ5キロメートルから10キロメートル程度を見込み、逆に北側に関しては競合がないことから、10キロから20キロ、春日部の先まで見込んでいるということでございます。魅力ある施設づくりを目指してショッピングセンター内の基本構想はまとまっているようですが、細部については今後さらに詰めていくということでございました。その内容については、固まり次第順次情報を公開していくということでしたが、いずれにしましても規模が大きく、周辺に対してさまざまな影響が考えられますので、今後も引き続き注視していきたいというふうに思っております。
 さて、何点か質問をさせていただきたいと思いますが、まず1点目として、防災面から、イオンとの緊急時における応援協定についてお伺いしたいと思います。現在越谷市では、30の企業、団体と緊急時における応援協定を結んでおります。その内容は多岐にわたり、食料品、飲料水などを初めとする生活必需品などの供給、ガスや燃料などの供給、材木などの供給、医療品などの供給などのほか、物資輸送にかかわる車両の提供、応急救護活動、応急仮設住宅の設置や応急修理など、さまざまな形があります。イオンと同業のスーパーとも3店、生活必需品などの供給を行う内容で締結済みでございますが、イオンとは現状どのような話となっているのでしょうか、お伺いしたいと思います。


 
 
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