越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

●平成19年9月定例議会

 

Q1-①.質問


 皆さん、おはようございます。6番、菊地でございます。議長の許可をいただきましたので、通告してございます3件、数点について質問をさせていただきます。今回初めて一般質問させていただきますが、多少舌が回らなかった部分等につきましては、どうかご了承をいただければと思います。
 きのうからきょうにかけまして、台風9号の接近に伴い、危機管理の点から災害対策本部が設置されました。本部長を初めとしまして、関係者の皆様におかれましては、昨夜はさぞ神経をすり減らされたことと存じます。大変お疲れさまでございました。私自身も昨晩は気になりまして余り眠ることができませんでした。幸い心配されたほどには被害は出ていないようでございますので、まずはほっとした形で質問もさせていただければと思います。
 まず1件目でございますが、防災行政についてでございます。過去先輩議員さんからもいろいろな面からご質問をされており、また昨日も細川議員さんから質問をされておりますが、私なりに数点質問をさせてういただきたいと思います。
 新潟県では、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震に続きまして、ことし7月16日にも新潟県中越沖地震が発生し、大きな被害が発生しました。被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げますとともに、それを乗り越えて、ぜひ頑張っていただきたいという応援の気持ちも表したいと思います。新潟県中越沖地震ですが、被害の中心は柏崎市でした。このまちの概要は、平成17年に隣接する2町を編入し、面積は約440平方キロメートル、人口は約9万4,000人で、新潟県内では6番目の都市となっております。
 この柏崎市に私自身も8月23日行ってまいりました。そのときに、市役所内に設置されておられました災害対策本部が取りまとめている被害状況につきまして、防災・原子力課から資料をいただきました。これによりますと、被害状況は、不幸にも亡くなられた方が10人(これは隣の刈羽村の1人の方を含む数字でございますけれども)、それからけが人の方が1,339人、住居の被害は全壊が791棟、大規模半壊が319棟、半壊が1,980棟、一部損壊が2万4,143棟となっております。このように多くの被害が発生し、それに伴い多くの方が避難所生活を余儀なくされました。避難所の設置状況としましては、ピーク時は地震発生の翌日、7月17日でございますけれども、その際の設置箇所が82カ所、避難人数は1万1,410人とのことでした。これは柏崎市の住民の12%の方が一時避難をした計算になります。隣の刈羽村に関する細かい資料が手元にはないのですが、聞きましたところ、一時避難された方の人数、住民約5,000人のうちおおよそ800人とのことで、比率でいいますと約16%ということになります。柏崎市の話に戻りますが、一時避難された方もその後は自宅に帰られる方、また設置された応急仮設住宅へ入居される方などが順次避難所を出られまして、私が訪れました日の前日、これは8月22日時点ということになりますけれども、設置箇所は20カ所、避難人数は319人、そのほかに福祉避難所が2カ所ございまして、そこの避難人数は13人とのことでございました。当日、私は柏崎市内をおおよそ10キロほどぐるぐると歩いて回りました。いろいろな方々にお話も伺いながら、そのさまざまな被害状況を見てまいりました。アーケードがつぶれた商店街の光景はテレビでごらんになられた方も多いと思いますが、被害の大きかった商店街では木造家屋を中心につぶれており、それ以外にも鉄骨の入った建物も無惨な形でつぶれておりました。現在では取り壊しも進んで更地になっているところもございました。また、つぶれたままの無惨な姿のままの店舗、家屋も、まだまだその時点ではございました。しかし、その一方で、そのすぐ隣には全く外見上影響のなかったアーケード街などもございました。私自身は地震の専門的知識がございませんのでよくわかりませんけれども、断層等のさまざまな流れの中でそういった状況が発生したのかというふうに感じております。つぶれた家があちこちで解体されておりまして、それで出た廃材や粗大ごみ、柏崎駅南側の空き地にそれらが集められておりました。トラックが廃材を運ぶところも見ましたけれども、一日にかなりの台数が出入りをしている模様でございます。市役所も第一庁舎の1階の天井が剥落していたり、その隣接する市民ホール、これは危険ということで現在利用中止になるほどの被害が出ておりました。また、近くの第二庁舎、こちらのほうは外壁が損傷もしておりました。自動車部品メーカーのリケン、こちらもちょっとお邪魔をいたしまして、守衛の方と少し話もさせていただきました。操業は皆様方もご存じのとおり比較的早く再開をしておりますけれども、前回の中越地震に続きまして今回も一部の建物にダメージが出たということでございました。鉄道も被害を受け、長岡からの信越線は復旧しておりましたので、私も電車で柏崎に行くことができましたが、その先の直江津方面、2つ先の青海川という駅がございまして、ホームのすぐ下が日本海ということで鉄道ファンには有名な駅なのですが、駅のすぐ裏手のがけが崩れまして、土砂でホーム、また線路が埋まったという状態でございました。そこの駅までは代行バスで状況を見に行ってきましたが、その時点では既に駅を覆っていた土砂は取り除かれておられましたけれども、線路はまだ引き直しの状態ということで、そういう状態でありました。また、柏崎駅のゼロ番線ホームから出る越後線、電車が脱線して傾いた路線、テレビでごらんになられた方も多いかと思いますけれども、開通はしておりましたが、まだまだ路盤の状況が問題があるようでございまして、電車の運行は半分、残りはバスの代行輸送という状態でございました。被害はこういった目に見えるものばかりではなく、柏崎刈羽原発を見ようと浜辺に出たときに、海の家の方に話を聞きましたが、海水浴客は原発がすぐそばにあるということでふだんの年の十分の1以下ということでございました。先ほど青海川駅の話をさせていただきましたが、柏崎駅と青海川駅の間の鯨波という駅がございます。この駅は、夏場はすぐそばに海水浴場がございますのでこの駅まで臨時電車が出るほどなのですが、そちらの海水浴場は極端に人出が減っているということでございました。このように市内を中心にぐるぐる回る中で、柏崎小学校での陸上自衛隊の提供する仮設ぶろもその日まであると最初に市役所で伺いましたので、その柏崎小学校にも行ってまいりました。そこの体育館は、当初たくさんの避難者の方がおられましたので、避難所として皆様方もテレビでよくごらんになられたかもわかりませんが、その日の午後3時をもって避難所を閉めるということでございまして、ちょうど私が伺いましたらその直後でございましたので、体育館に避難されている方は別の場所に移動され、職員の方が後片づけをしているという状態でございました。この柏崎小学校の避難所の閉鎖によりまして、避難所は19カ所となりました。その時点での避難所生活を余儀なくされている方は、その日の夜の時点で293人ということでございました。
 さて、ここで1点目の質問でございます。柏崎市における今回の被害はただいまお話ししたような状況でございますが、埼玉県に今後巨大地震が発生した場合、越谷市において想定され得る被害状況を、確認の意味も込めまして伺いたいと思います。

 

 
 
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