■議会報告

●令和2年6月定例議会
質問(再度5回目)
実際のその工事、橋梁工事が終わった後の様々な工事の完成の時期というのは明確ではないという話でしたが、ただ、今の答弁で18に対して、差し当たって仮設を少し増強して24にするのだというご答弁いただきましたので、その枠の中でという表現が正しいかどうか、大きな台風が発生をしなければ、もちろんその18あるいは24でも十分対応は可能だというふうに思われますけれども、残念ながら昨年の台風19号では駅前周辺が水浸しになっていますので、それが対応が可能かどうかというのは定かではありませんけれども、ぜひ様々な治水対策については、今後も進めていただければというふうに思っています。
それでは、2点目については承知いたしまして、4点目の避難所開設ということについて少し触れたいと思います。先週たまたまテレビで、防災の専門家である片田敏孝教授、この方は「釜石の奇跡」という、とにかく地震が来たら津波が来るから高いところに逃げるのだよというふうに、ひたすら釜石市の子供たちに対して教えてこられた先生ですけれども、この片田教授がテレビで話をされているのを目にしました。この片田教授は、避難とは難を避けることだということで、台風シーズンを前にコロナへの感染リスク等、大雨、さらには土砂災害なども含めた災害のリスクを考えてどのような避難が考えられるか、自治体として何を考えて、それを実際に住民にどう伝えるかといったことが課題としてありますよねという非常に示唆に富む内容の話をされていました。越谷は、私が主張する坂のないまちということですから、高台はありません。したがって、土砂災害というものは発生しないわけですけれども、他方で高台がありませんので、いわゆる高いところに避難をするということを考えたときには、なかなかどういうふうにできるのかなと、検討に検討を重ねていかないと、そういったことが難しいのだろうというふうに思っています。何といっても、3密を避けて分散型の避難、従来以上に避難所を設けるということもあるでしょうし、そこに開設するとなればマンパワーも必要になってくるだろうと、様々な課題というものが尽きないのだというふうに思っています。
本来であれば、その細かいところもどうしていくのですかというふうにお伺いしたいところですが、他の議員さんもこの避難所開設ということについては非常に注視をされていますので、様々な課題に向けて今後も引き続いて取り組んでいただきたいということだけ要望させていただいて、避難所開設については閉じさせていただきます。
それでは、最後5点目、度重なる水害によるイメージダウンに行きたいと思います。質問はこれで最後にいたしますので、ぜひ市長の率直なお考えというものをお伺いできればと思います。先ほどからお話ししていますように、昨年の台風19号、東日本台風で、すごく甚大な被害がせんげん台駅周辺では発生したわけなのですけれども、これによって事業の継続を断念して廃業したというところが、実は残念ながらあります。せんげん台の東口の駅前通りなのですけれども、今そこは更地になっています。本来であれば駅前通りですから、それは何がしかの事業が行われることが好ましいのですけれども、度重なる水害でそういった被害が発生をすると、その経済的な損失も出る、残念ながらここでは商売を続けるのが難しい、やめようということになって、そこは事業継続を断念されたわけなのですけれども、そこへ来て今回のコロナ禍です。経済的な損失というのは、事業所も個人の方も物すごく被害が発生をしています。こういった状況ですから、例えば事業者の方が、せんげん台でいつも水が出る、治水対策進めていただくのですけれども、いつも水が出るそういう場所で、しかもコロナ禍で今後も事業をやっていくというのが難しくなった。ではどうしようかと、そのときに事業を縮小しようというときに、せんげん台で事業をこのまま継続するということはやめて、別のところに移って事業を頑張っていこうという判断をするというケースもあるでしょうし、あるいは実際に住まわれる住民の方も、このコロナ禍ですから、例えば家賃とか、ローンだとか、そういうことを考えると、残念ながら水が出るせんげん台駅周辺に住むよりは、別のところに移り住んだほうがいいかなというふうに考える方も出てくるのではないかということを懸念しています。
あくまでもコロナ禍というのは、昨年の台風などの今起こっている後からの話なのですけれども、そういった複合的なイメージダウンの要素が重なっていくと、結果としてせんげん台周辺のところから事業者が撤退をしていく、あるいは住民の方が別のところに移り住んでいく、そういうことになっていけば、せんげん台周辺のところのまちのイメージもダウンしていきますし、さらには越谷市そのもののイメージもダウンしかねないというふうに私は捉えています。ですから、イメージダウンしないように、イメージがアップするようにまちづくりというのを考えていかなければならないというふうに思っていますので、改めてその辺りについて市長のお考えをお伺いできればと思います。
市長答弁
度重なるせんげん台駅東西の浸水等については、誠に私自身も残念に思っております。そのために治水を、浸水被害をなくすためにいろいろと取り組んできていることは、これまでの答弁でもご理解をいただいていると思うのですが、しかし、まだ完全に解決には至っていないということは事実でありまして、私も今回のこのご質問をいただくに当たって、どうやって一日も早く浸水をなくすことができるかということで、いろいろ担当のほうからも強く聞き、また指示もしておりますが、何せ越谷市だけでは対応できない憾みもあります。これまで東武鉄道の線路のかさ上げ等を含めて、新方川のさらなる千間台地域の拡幅等もしなければならないという大きな課題が横たわっているわけでございますが、なかなかこれについても今日あした進む話ではございませんで、これからも県のほうにしっかりと要望していかなければならない、そして一日も早くこの東西の浸水をなくす、そしてイメージダウン、また残念ながら営業を撤退していくという方も今出ているというお話を聞きまして、本当に申し訳ないと多分に私も思っております。しかし、越谷市は、言い訳ではありませんけれども、この県東部地域の低平地のところでございますので、私はこの治水対策については、越谷市の宿命的な課題だというふうに思っております。しかし、これを一日も早くどうやって解決を図っていくかということが、その宿命でなくなる取組になるわけでございます。進めていかなければいけない課題でございますので、しっかりと国、県、市が連携を取りながら、この治水対策についてはしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。まだまだ心配があります。そういう中で、ぜひ単に撤退ということでなく、独自に路盤を上げていくとかいうような対策も講じていただければ私としては大変ありがたいのですが、それはあくまでも個々の話でございますので、市としては、とにかく個人のそういうご努力に期待するだけではなくて、全体的に治水対策になるような取組をしっかりと進めていきたいと思いますので、今しばらく越谷のこの地域については、元荒川をはじめ新方川等についても、まだまだ排水の総量規制がなされているような状況でございますので、今日あした即解決ということにはつながらないのですが、これからも一生懸命取り組んでまいりますので、ぜひこの取組に期待をしていただきまして、ご理解を賜りたいと存じます。以上です。
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