■議会報告

●令和元年6月定例議会
質問(再度3回目)
ありがとうございました。このライフサイクルコストを抑制していくのだというふうに公共施設等総合管理計画では基本方針、4つの柱があって、その4つの柱のもとに14個の項目がありますが、そのうちの1―1、基本方針1のコストを抑制し財源確保に努めるという基本方針1のまさに最初の1、1―1というふうに資料には記載されていますが、ライフサイクルコストの抑制という項目がまさにまず最初に来ていることから、ライフサイクルコストをどう抑制していくのか、削減していくのかというのは非常に問われるのだというふうに思っています。
今から9年前の話ですけれども、東京都の調布市で調査をした際に、国土交通省監修の資料というものを見させていただいて、その中であるイラストを見せていただきました。それは氷山をイメージして、建設費がその氷山のうちどこを示しているのかあるいは氷山全体でいうとどういう項目があるのか。氷山というのは一般的に言えば目に見えているもの、つまり水面よりも上に上がっている部分よりも水面下にあるもののほうがはるかに大きいというのが一般的な氷山の仕組みあるいは皆様方もそういうふうなイメージを持たれているかと思います。
ライフサイクルコストといったときに、まさに最初の建設費が莫大な金額になるのだ。例えば新しい本庁舎を建てるに当たっては86億7,000万円で、向こう5年間でつくっていくのだというふうに業者さんと契約を交わしているわけですけれども、この86億何がしというのはもちろん大変大きな額ですが、一方、この額にとどまらずにライフサイクルコストというのは全体のボリュームではかなり多くかかるのだというふうに言われています。それは最初の建設コストのみならず、その先の修繕の費用ですとか、途中途中その先使っていきますと、大規模修繕ですとかという費用もあるでしょうし、さらには今ほどもありましたけれども、さまざまな費用、光熱水費ですとかさまざまな管理費も含めると、たくさんお金がかかるというふうに言われています。
そこで、いわゆるライフサイクルコストというものは、建設時のコストに比べてどのくらいかかるのかというふうに認識されているのか、その辺についてお伺いをしたいと思います。
市長答弁
ただいまのご質問につきましても、政策担当部長から答弁申し上げます。
政策担当部長
それでは、お答えさせていただきます。
一般的にライフサイクルコストにつきましては、建設費に比べまして4倍から5倍程度かかるというふうに言われてございます。以上でございます。
質問(再度4回目)
今ライフサイクルコストというものについて、最初の建設費に対して、その後どのくらいかかって、何倍かかっているのか、何倍かかるのだろうかということを確認をさせていただきました。建設費のコストに比べて、一度施設をつくり上げていくと、従来ですと50年、60年使っていくわけですが、今後はこのアクションプラン等を見ますと、中規模修繕、大規模修繕というのを行い、さらには80年使っていくということで長寿命化工事もいずれは行っていくのだというようなことが示されています。もちろんそこがどういうふうにコストがかかっていくのかというのは、施設ごとによって違ってくるのだと思うのですけれども、現状では各施設の維持管理ということについてはそれぞれのその建物を所管する部署とかが担っているという形になっています。
例えば本庁舎、第二庁舎、第三庁舎ですと総務部ですし、地区センターですと市民協働部、保育所ですと子ども家庭部、老人福祉センターですと福祉部、学校施設は教育委員会というふうに、それぞれの部署が管理をしているということになっています。その意味では、それぞれの所管課のところでライフサイクルコストということの認識をより深めていく。さらには、全庁的にこういったライフサイクルコストということについての認識の共有を一層深めていくということが必要だというふうに認識していますが、この現状ではライフサイクルコスト、建設コストに比べると4倍も5倍もかかるのだというような話、今ご答弁ありましたが、そういったことの認識は庁内でどのように共有されているのか、その点についてお伺いをしたいと思います。
市長答弁
ただいまのご質問につきましても、政策担当部長から答弁申し上げます。
政策担当部長
お答えをさせていただきます。
このアクションプラン案につきましては、現在パブリックコメントを行っております。その後、早ければ来月には策定をし、公表する予定でございます。その暁にはしっかり周知徹底をいたしますし、そして庁内につきましてもしっかりと情報の共有、認識の共有を図ってまいりたいというふうに考えてございます。以上でございます。
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