越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成29年6月定例議会


質問(再度2回目)


 それでは、引き続き再質問を続けさせていただきます。
 先ほど新地方公会計、公会計改革についての目的と意義ということをお伺いさせてもらいましたが、その中で資産の区分というものが変わっていくというような話がございました。こちらはちょっと小さくて恐縮なのですけれども、市のほうで平成27年度の決算をもとに公表を、これは市のホームページにも公表されていますが、公表されております財務諸表のうちの貸借対照表、それを本当に大ざっぱな形なのですが、こちらにまとめさせていただいています。簿記の世界でいいますと、左側を貸方、右側を借方というふうな表現をさせてもらっていますが、通常は左側にある欄と、左側にある欄の合計の数字、ここでいえば、資産のところの合計約6,908億円、これは済みません。越谷市単体の分と、また水道企業団ですとか、東埼玉資源環境組合ですとか、ほかのものも含めた連結ベースの数字なのですけれども、資産の合計は6,908億円というふうになっています。それに対して負債が1,897億円、それに対して最終的には資産から負債を引いた数字という形になりますけれども、純資産として5,011億円あるというのが越谷市の連結ベースの現在の数字ということになっています。
 先ほどの話ですと、こちらの事業用資産とインフラ資産に合わせて、今度物品という部分が入ってくるのだと、その順番は多分この若干順番も含めてそこの入れかえがあるのだと思いますが、まず物品というような項目も入ってくるのだというようなお話だったというふうに思っています。先ほどの町田の市長さんのお話の部分を受けてですけれども、6,908億円連結ベースで越谷市は資産を有していますが、そのうちの事業用資産、そしてインフラ資産、事業用資産というのは、市のホームページの説明では、庁舎、保育所、学校、福祉施設などということの建物と、そしてまた土地ということになっています。また、インフラ資産ということについては、道路、公園、上下水道などと、市の事業としてでは水道事業は水道企業団ですから、直接市の事業ではないのですけれども、連結ベースでは当然入ってきますので、そのような説明ということになっているかと思います。
 こういった事業用資産あるいはインフラ資産のところの土地は老朽化、劣化はしないと思うのですが、そこに付随をしている建物とか、施設とか、そういったものは老朽化をしてくる。それに対して今後更新費用が物すごいかかってきますね。別に6,908億円が老朽化して、この分のお金が改修費用かかるというわけではありませんけれども、相当な額が今後必要になりますねということで、町田の市長さん、ではここのところをうちのまちはどうやっていくか、他市はどうやっていくのか、そういうことを比較検討ができるようにしていこうというようなことでの話でございました。
 その上で、こちらを質問したいと思いますが、貸借対照表の中での負債の部分に、公債、実際借りているお金ですが、それ以外にもここの負債の部分でいいますと、退職給付引当金ですとか、いろんなものがあるのですが、現状公債、つまり今後返していくお金の償還分、元金分というのが、通常はここの負債のところに入っています。ところが、利子ということについては、この貸借対照表の中には入っていません。当年度幾ら利子として公債費で償還、払っていったのかというのは別の資料の中の行政コスト計算書というところの中に、当該年度で幾ら利子を払ったのかということは出てくるのですが、今後利子をこの公債の分として元金を返すときに、幾ら利子を合わせて払うのかということの数字は、この貸借対照表の中にありませんし、それ以外のところにも基本的には数字は出てきません。しかしながら、この負債というところの説明が、市のホームページでは将来の世代が負担する金額というふうになっています。将来の世代が負担をするものの中には、当然元金を返すときに支払う利子というものも入ってくるはずで、これはそれなりの金額になってくるかと思います。
 そこで、この貸借対照表の中に入れるかどうかは別にしてですけれども、利子ということについても見える形にしていくということは好ましいと考えますが、その点についての市長の見解をお伺いしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましては、行財政部長から答弁申し上げます。


行財政部長答弁


 それでは、お答えいたします。
 公債費ということで今後返す分の地方債の元金につきましては、貸借対照表上載ってくるような形になります。先ほど議員さんのほうからもお話ございましたが、それに伴う利子、こちらにつきましては、貸借対照表を含めまして、財務書類上は将来についての利子については記載がございません。これにつきましては、統一的な基準のほうのモデルにおきましても、そういった起債のほうが今のところそのモデルの中にありませんので、これにつきましては、今後近隣他市の状況を勘案した中で、必要性等を検討させていただいた中で、今後考えていきたいと思いますので、ご理解賜りたいと存じます。


質問(再度3回目)


 確かに貸借対照表にないですし、あるいは新しい統一的な基準の中でもそれは示されていないので、直接財務4表の中でそれを入れていくということは難しいのだろうなと、そこは理解をしています。しかしながら、こういった形で、これは平成27年度の越谷市財務書類ということで、市のホームページにも公表されているものをプリントアウトしていますが、ここの中には説明文も入っていますので、この説明文の中にも入れていくということはぜひ今後検討していただければというふうに思っています。
 参考までにご承知おきいただいていると思いますけれども、病院の会計の決算ですとか、あるいは越谷松伏水道企業団の決算の書類の中には、今後償還をしていく今借りているもの、今後いつ、どのタイミングで幾ら返していくのかという元金を償還をしていく額に合わせて、そのタイミングでいつ利子をそれに合わせて払っていくのかということも数字上は記載をされていますから、ぜひそういうことも勘案する中でご検討いただければ、そのように思っております。
 その上で、それでは2点目のシステム改修と仕訳方法というところで再度お伺いをしたいと思います。先ほどシステムの改修ということについては、国から示されている無償ソフトではなくて、もともと行っているシステムを改修する形で対応するのだという話でした。それでは、その改修をするということでの費用がどのぐらいであるのかということについてお伺いをしたいと思います。


市長答弁


 ただいまのご質問につきましても、行財政部長から答弁申し上げます。


行財政部長答弁


 それでは、お答えします。
 システム改修につきましては、28年度の予算を試算するに当たりまして、総務省から無償で提供される標準ソフトウエア、それと既存で入っております財務会計システムを改修した場合との比較をさせていただきまして、その結果といたしまして、既存システム、こちらを改修したほうが安価にできると。中身の仕様につきましても、いろいろとその統計上の数値とか、そちらのほうも既存システムの改修のほうが非常にすぐれているというような結果が出まして、今回その改修費につきましては約1,000万円をかけて改修をしております。


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