■議会報告

消防長答弁
それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問に順次お答えをいたします。
まず、病院への持ち物リストを手渡すことについてのお尋ねでございますが。さいたま市消防局では、救急出動に際し、救急隊が到着して傷病者と接触した後、口頭での対応のほか、緊急性が高いときなどには病院への持ち物リストをご家族などにお渡しをするもので、本年3月から開始したと伺っております。この効果といたしましては、動揺されているご家族などにも持ち物を確実に伝えることができるとのことでございました。本市では救急隊員がご家族などに、医療機関で必要となる保険証、診察券、お薬手帳等について口頭でお伝えをしておりますが、今後は確実性を増すために病院への持ち物リストを作成し、活用してまいりたいと考えております。
次に、救急車の段差解消についてのお尋ねでございますが。さいたま市消防局では職員から踏み台利用の提案があり、踏み台を作製したとのことでございます。しかし、安全面の確保などの理由から、救急自動車に備えるには至っていないとのことでございました。本市では高齢の傷病者等を救急自動車に収容する際には、転倒事故を防止するため、ストレッチャーを使用しております。また、付き添いのために高齢者などが救急自動車に乗りおりすることもございますので、救急自動車後部のグリップを大型で握りやすい形状のものに順次仕様を変更しております。さらに、高齢者などの安全を確保するため、救急隊員が必ず介添えをして事故防止に努めております。したがいまして、踏み台を備えることにつきましては、高齢者などが救急自動車への乗りおりがしやすくなる一方で、地面の段差により踏み台が不安定になることや、踏み台に必要な強度の確保など安全面の課題もあることから今後調査研究してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
|