越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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 次に、企業と団体との交流の場を設けて双方を発展させることについてのお尋ねでございますが。企業と市民団体とのマッチングの取り組みは、企業側の人材育成や地域貢献、事業活動などの要望と、企業との連携により活動の場を広げたい、発展させたいという市民団体の要望を行政が調整役となり、企業と市民団体との連携、協働を促進し、双方の発展を図っていくものであります。こうした取り組みは、埼玉県や神奈川県などにおいて実施されており、埼玉県では平成23年度から市民団体が企業への事業提案を行うマッチングフォーラムを開催し、市民団体と企業の連携促進を図っており、一定の成果を上げていると伺っております。本市におきましては、産業フェスタやビジネス交流会などを開催し、農・商・工や企業間の連携促進に取り組んでおります。特に今年度の産業フェスタにおいては、新たにビジネスゾーンを設けるなど一層の連携強化を図ったところでございます。企業と市民団体との交流の場を設けることにつきましては、助言や指導などを行う支援体制も重要となります。今後は先進事例の実施体制や成果などについて調査研究してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。


教育長答弁


 それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問に順次お答えをいたします。
 まず、学校における読書の取り組みの現状についてのお尋ねでございますが。いきいきとだれもが夢に向かって輝く越谷教育プラン、越谷市教育振興基本計画において、基本目標1、生きる力を育む学校教育を進めるの施策の方向1、自立して生きていくための基礎となる確かな学力を育むの中で、学校図書館の充実を掲げており、学校図書館の活用は読書活動において大変重要であると認識しております。
 学校図書館は、読書活動を通じて児童生徒の想像力を培い、学習に対する興味、関心等を呼び起こし、豊かな心を育む読書センターとしての機能と、児童生徒の自発的、主体的な学習活動を支援し、教育課程の展開に寄与する学習情報センターとしての機能を果たすことが期待されております。こうした中、教育委員会では、平成21年3月に策定しました越谷市子ども読書活動推進計画に基づき読書活動の推進に向け、司書教諭等の研修会や学校図書館支援員の配置等を通して各学校を支援しております。
 各学校では、児童生徒の実態に応じてさまざまな取り組みが行われており、主なものとしては、朝の読書活動、読み聞かせ及びブックトーク、読書週間の設定等がございます。朝の読書活動は、読書の習慣を身につけるため、小学校では週1回、中学校ではほぼ毎日取り組んでおります。読み聞かせ及びブックトークについては、児童の読書への興味、関心を高めるため、各小学校で取り組んでおります。また、4月23日の子ども読書の日並びに10月27日の文字・活字文化の日の前後に読書週間を設定し、読書コンクールなどに取り組んでおります。いずれにいたしましても、各学校の実態に応じて教育計画の中に読書活動を適切に位置づけ、意図的、計画的に読書活動の推進に努めております。
 次に、読書科の取り組みについてのお尋ねでございますが。これは平成24年度から東京都江戸川区の小中学校において文部科学省の教育課程特例校の指定を受け実施されており、本に対する興味や関心を高め、読んだ本を読書新聞にまとめる、友達に紹介するなどの事業が進められています。江戸川区の読書科が目標とする、読書を通じて生きていくために必要なさまざまな知識、能力を身につけることは、教育委員会といたしましても大変重要であると認識しております。
 本市におきましては、さまざまな読書活動に取り組むとともに、思考力、判断力、表現力等の能力を身につけるため、授業づくり、心づくり、規範づくりをキーワードとする、生きる力を育む越谷教育の推進を図っており、調べ学習などを通して、出された考えをもとに意見を交換し合い、個々の考えをより広い視野から深め合う機会を多く設定するよう指導しております。
 次に、読書と調べ学習についてのお尋ねでございますが。調べ学習は、さまざまな教科領域で年間指導計画に位置づけられ、意図的、計画的に各学校の実態に応じて行っております。例えば社会科では歴史上の人物について学習する際に、児童生徒の疑問を解決するために教科書の内容をさらに詳しく掘り下げる学習活動などがございます。また、総合的な学習の時間においても、みずから設定した課題を解決するために調べ学習に取り組み、調べたことをレポートにまとめたり、新聞にまとめたりしております。その際、担当教員は学校図書館を学習情報センターとして捉え、児童生徒の課題を解決するための適切な資料の見つけ方や資料の活用方法等を個に応じて指導しております。また、このような調べ学習を通して、本に親しむことが、読書活動の契機ともなっているところでございます。
 なお、図書館を使った調べ学習コンクールについては、当初コンクールに参加予定の学校もございましたが、さまざまな教育活動とのかかわりの中で、本年度コンクールに応募しなかったと聞いております。いずれにいたしましても、教育委員会といたしましては、児童生徒の生きる力を育むため、読書活動の推進は大変重要であると認識しております。今後も読書活動のさらなる推進に向け、各学校を支援してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

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