越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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教育長答弁


 それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問に順次お答えをいたします。
 まず、鉄道に対する安全指導についてのお尋ねでございますが。越谷市内では東武鉄道の高架が終わる北越谷駅から大袋駅、せんげん台駅周辺にある学校の中で、小学校では大袋東小、大袋北小、大沢北小、鷺後小の4校、中学校では北中、大袋中、栄進中の3校において学区内に踏切がございます。その中で踏切を通学路として指定している学校は、大袋東小、大袋北小、大沢北小、鷺後小、北中、大袋中の6校でございます。これらの学校を含め、市内の小中学校では朝の登校指導や一斉下校等を年間指導計画に位置づけ、意図的、計画的に安全指導を実施しております。特に踏切を通学路として指定している学校の中には、一斉下校時に踏切まで教員が引率し、踏切の安全な渡り方等を直接指導している小学校もございます。また、毎朝、校門での登校指導の延長として、踏切を渡って登校する生徒の安全指導を行っている中学校もございます。さらに、学区内に踏切のあるなしにかかわらず、各学校では学級指導において、警報音が鳴り、遮断機がおりている間は絶対に線路内に入らないことを繰り返し指導しております。その他、対向歩行者や対向車等への注意などにつきましても、児童生徒の状況に応じて指導しております。加えて、電車等の公共交通機関を使っての校外学習や部活動等の実施の際には、公共の場での適切な過ごし方やマナーについて事前指導を十分に行っております。具体的には、公共の場では広がらない、走らない、押さない、しゃべらない等、ホームでの待ち方、並び方や電車内での過ごし方等を指導し、ホームからの転落事故等の鉄道事故防止に努めております。
 以上のように、各学校におきましては、児童生徒の状況に応じ、具体的かつ適切な指導を行い、みずから安全に配慮し、行動できる児童生徒の育成に向け、取り組んでおります。同時に、校外学習などの際には教員を適切に配置し、ホームや電車内における児童生徒の安全確保を図っております。教育委員会といたしましても、各学校から安全マップを提出させ、危険箇所を把握するとともに交通安全教育推進の集いや学校安全研修会等を開催し、各学校における安全教育の推進に努めております。
 いずれにいたしましても、児童生徒がみずからの行動を見直し、自他の安全に配慮するとともに、危険を予測し、危険を回避し、的確に行動できる態度や能力を身につけることできるよう指導してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、学校現場における防災の取り組みに関する防災教育の日の制定についてのお尋ねでございますが。教育委員会といたしましては、東日本大震災の教訓を踏まえ、防災意識を高める教育を推進していくことが必要であると認識しております。
 そこで、市内全小中学校では、昨年度から9月1日の防災の日を中心とする防災週間前後で緊急地震速報を利用した避難訓練を実施しております。なお、実施日については、各校の学校行事等の実態に合わせて設定しておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、震災時対応シミュレーションの整備についてのお尋ねでございますが。昨年度、埼玉県教育委員会の学校防災マニュアルの見直しが実施され、それを受けて市内全小中学校においても学校防災マニュアルの見直しが行われました。その際、教育委員会といたしましても、各校の学校防災マニュアルを点検し、必要に応じて見直しを行うよう指示したところでございます。
 これにより、市内全小中学校において震度5弱以上の地震が発生した際には、原則として保護者への児童生徒の引き渡しが行われることになります。また、各校の実態によって必要とする防災訓練の具体的な取り組みが異なることから、各校がそれぞれ防災訓練を計画的に実施し、学校防災マニュアル及び実施計画の検証を重ねることで、より完成度の高い学校防災マニュアルを構築していくことが重要と考えております。
 次に、一斉防災訓練の実施についてのお尋ねでございますが。大袋地区において幼稚園及び小中学校が一体となった合同引き取り訓練を実施しております。兄弟姉妹が異なる学校等に通っている保護者が合同引き取り訓練に参加することによって、より実践的な取り組みとなっております。今後このような先進的な事例について積極的に紹介し、各校の防災訓練を充実させてまいります。
 いずれにしましても、大規模災害が発生した場合において、広く児童生徒、教職員が適切な行動をとり、命を守ることができるよう今後とも取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。



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