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■議会報告

次に、環境への取り組みに当たっての基金整備については、関連がございますので、一括してお答えいたします。
まず、越谷しらこばと基金の改善についてのお尋ねでございますが。越谷しらこばと基金は、越谷市を愛し、応援しようとする市民や企業の皆様からの寄附金を活用し、快適で活力ある魅力的なふるさとづくりに資するため設置された基金でございます。この基金は、ふるさと創生事業の1億円をもとに、市民や企業の皆様からの寄附と一般会計からの繰り入れとその基金を運用して得た利子により成り立っております。また、この基金では、寄附金の使徒指定により、市民活動への助成事業を初め、越谷市総合振興計画の6つの施策分野から応援したい事業を指定していただくことになっております。その中で運用益金を財源として、越谷しらこばと基金助成金制度を設置し、市民の柔軟な発想で活力あるまちづくりを行う市民活動事業に対し助成金を交付しており、平成22年度は23件、平成23年度には24件を交付いたしました。
お尋ねの環境への取り組みに当たっては、寄附金を財源としてこの総合振興計画の6つの施策分野に指定された事業の一つに快適環境と安全の確保に関する事業が位置づけられており、現行制度の活用による対応も可能と思われます。
ご提案のございました環境に関する事業を新たに使徒指定に追加し、基金改善することについては、その用途等に課題もあると思われますので、今後、調査研究してまいりたいと考えております。
次に、新たな基金の設立についてでございますが。東大阪市では、地球環境への負荷の低減、地域環境の改善など、豊かな環境を創造する事業を推進するため、平成20年度に「豊かな環境創造基金」を設置しております。基金の活用に賛同する市民や事業者からの寄附金や一般会計予算からの繰り入れなどにより積み立てを行い、市民団体等が行う環境啓発、改善活動や市内の小中学校等に行う環境教育の振興などに対して補助を行っております。
環境負荷の少ないまちづくりを進める上で環境改善活動などに特化した基金を設置する場合に、基金に賛同する市民や企業からの寄附金を初め、継続的、安定的な基金の運用を図るための課題もあると考えられますので、今後、基金の目的や活用方法などを含め、調査研究してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、東武スカイツリーライン開業に合わせた沿線活性化に向けた取り組みについてのお尋ねでございますが。まず東武スカイツリーライン沿線自治体間の協力については、これまでにもスカイツリーライン沿線の本市、草加市、春日部市等で構成する埼玉県東部都市商工行政連絡会議において、観光事業を含む産業施策等についての情報交換、研修会の開催等を行っております。この現状を踏まえ、今後はスカイツリーラインの開業を契機としてさらなる地域活性化、観光推進等を図るため、沿線自治体間の緊密な協力体制の構築が重要と考えております。
このような中、本年7月7日には越谷駅東口周辺の若手商業者が発起人となり、日光街道宿場町サミットが開催されました。このサミットには、沿道13自治体のうち9自治体の参加があり、パネルディスカッションでの事例紹介や意見交換、各宿場町の特産品販売、PRブースが設けられたほか、徳川恒孝氏の基調講演会も開催され、大盛況のうちに幕を閉じたところでございます。
今後につきましては、このたびの宿場町サミットを契機として、東京スカイツリーから日光までをつなぐ自治体の連携強化による沿線の地域活性化を目的とし、沿線自治体を初め、鉄道事業者を含めた組織づくりに向けた協議を進める予定でございます。
次に、東武鉄道との協力につきましては、市ではこれまで、市内各駅構内への観光イベントポスターの掲示、パンフレットの配布等を通じ、鉄道事業者との相互連携、協力等を行っております。
ご提案の越谷駅構内から高架下物産展示場等への案内、誘導や市の観光情報発信等の充実のため、駅構内に越谷情報発信コーナーを設置し、来訪者の利便性向上と観光推進を図ること及び沿線各駅への観光イベントポスター等の掲示については相当な効果が期待できると思われますので、沿線自治体や鉄道事業者と協議してまいりたいと考えております。あわせて鉄道事業者と自治体がタイアップしたイベントの企画開催などについても協力を働きかけてまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、東武スカイツリーライン沿線の自治体や鉄道事業者、観光協会、業界団体等とのさらなる相互連携、協力により、越谷の知名度向上とイメージアップが図れるよう積極的な連携強化に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、鉄道事故の防止及び自殺予防対策についてに係るホームでの安全対策についてのお尋ねでございますが。鉄道は通勤通学や買い物などにおける市民の主要な交通手段として大きな役割を担っており、市内には東武伊勢崎線6駅、JR武蔵野線2駅の8つの鉄道駅があり、1日平均乗車人員は約24万4,000人と、多くの方々が駅を利用しております。
現在大袋駅では、都市計画道路大袋駅西口線の進捗状況を踏まえ、東武鉄道株式会社と平成23年7日27日に大袋駅舎建設工事に関する基本協定及び大袋駅自由通路整備工事委託に関する基本協定を締結した事業に着手しております。進捗状況といたしましては、本年4月28日より仮駅舎を設置し、ご利用いただいております。現在、旧駅舎の解体工事が完了し、駅舎本体のホームに接続する階段やエスカレーター及びエレベーターの基礎工事を行っております。工事に伴い、ホームの一部に狭窄箇所がございますが、この箇所につきましては完成時の階段部分になることから、工事完成後も上下線合わせて4カ所では約2メートルの幅員となります。工事期間中で、ホームでの安全対策につきましては、ホームの狭窄箇所には警備保安員を配置して利用者の誘導や案内を施して安全性の確保に努めております。そのほか、駅舎建設工事事務所内に労働安全衛生法に基づき、駅や建設関係者で組織する災害防止協議会を設置し、安全対策について万全な対応と必要な措置を講じております。
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