■議会報告

次に、生涯学習に関しての都市宣言についてのお尋ねでございますが。埼玉県内では春日部市や八潮市を初め6市町で生涯学習都市宣言を行っております。多くの宣言は、主に生涯学習を推進する上での理念を掲げているものでございます。本市におきましては、先ほど申し上げましたとおり現在策定中の教育振興基本計画において、「生涯学習社会の実現を目指して」を基本理念に掲げるとともに、この基本理念をもとに「生きる力を育む学校教育を進める」、「生涯にわたる学びを充実し、地域の文化を創造する」、そして「生涯にわたりスポーツ・レクリエーションに親しめる環境をつくる」の3つの基本目標を掲げ、各種施策を着実に実施してまいります。
なお、生涯学習都市宣言はできないかとのお尋ねでございますが。ご案内のとおり生涯学習につきましてはテーマ、学習手段、方法、年齢などの観点からも、広範多岐にわたっており、その推進に当たっては教育委員会部局はもとより、庁内各関係課や関係団体との連携が必要であると考えております。したがいまして、ご質問の生涯学習都市宣言の制定につきましては、越谷市全体の問題としてとらえ、他市町の宣言状況や宣言文などを参考に調査、研究してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、「地球のステージ」を小学校で開催するという案についてでございますが、本市では今年度新栄中学校が創立30周年記念講演会として実施いたしました。学校からは、生徒も保護者も戦争の悲惨さや平和の大切さについて考えるよい機会となったと伺っております。国際平和の発展に寄与する児童生徒を育成することは、教育基本法等に規定されており、社会科や総合的な学習の時間、道徳などの授業を充実させることが肝要でございます。
一方、平成23年度から小学校、平成24年度から中学校において新学習指導要領が完全実施となり、学習内容が増加するため、授業時間の確保が大きな課題となります。このような現状の中で、新たな行事等の時間を確保することは難しい現状がございますが、地球のステージで語られる貧困、紛争、地域の子供たちの姿を知ることは、平和を希求する児童生徒の育成に大変有意義であると考えます。
このような地球のステージで扱う内容は、中学校社会科でも触れておりますことから、授業の中で平和について考えられるような場面を設定する等の工夫を促してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
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