越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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●平成22年12月定例議会

Q3-①.質問


 3項目めに、地域通貨についてお伺いします。1点目として、導入についてお伺いします。地域活性化の手法として、地域通貨やそれに類似するものが現在さまざまな地域で導入されています。枠組みとしてはそれぞれの特性に応じていろいろあります。商店街活性化に力点を置いているもの、ボランティア活動の活性化を図るもの、またボランティアの中でも特に介護ボランティアに軸足を置いているものなどさまざまです。また、実際の通用としても小判やコインなどを形取ったものや、金券、チケットのようなもの、ポイントの形となっているものなどさまざまです。この中で、介護ボランティアにポイントを付与する仕組みを全国で最初に取り組んだ東京都稲城市の例を模範にマニフェストにあります助け合いの仕組みをつくるの手法として越谷市でも現在導入に向けて検討がなされているということは先日の資料の中で拝見をさせていただいて、理解をしております。
 さて、この件で東京都稲城市、まさにその介護ボランティアポイント制度をスタートさせている稲城市と、同じ埼玉の戸田市に調査に行きました。調査に行った後で、マニフェストの中の助け合いの仕組みづくりがその稲城市の介護ボランティアポイント制度をモデルにしていると思われるということがわかりましたので、その観点からの質問を割愛をいたしまして、戸田市のモデルを事例として質問したいと思います。
 戸田市では、戸田オールという地域通貨があります。これは、ボランティア活動に商店街の活性化をリンクさせた仕組みとなっています。戸田オールの由来は、戸田にはボート場があり、以前イケチョウガイの調査で私も2回訪れたことがありますけれども、市民に広く認知されていることからその名称となっております。半券のようなもので10オールが10円、100オールが100円つくられていて、それが通用をしております。この戸田オールは、ボランティア活動の対価として手に入れます。時々戸田オールだけ欲しいという方がいるようですが、あくまでもボランティア活動の対価として手に入れることができるという形になっております。制度設計として最初に導入したときに、子供も使うということを想定していたので、10円相当の小額のものがあるのが特徴と言えます。この手に入れられた戸田オールは、戸田市内の協賛している商店約200店くらいありますが、そこで使うことができます。ボランティア活動に子供のうちからかかわらせるという発想で戸田市はスタートしていますが、介護ボランティアとの連動はできないかという検討も現在なされているようです。
 さて、県内でもいろいろなまちで現在ボランティアに対しての対価として商品券やポイントを付与するところがふえてきていますが、市として地域通貨の導入についてどのようにお考えであるのか、お伺いします。


Q3-②.質問


 2点目に、地域通貨「アースデーマネー」との連動についてお伺いします。アースデーマネーとは、渋谷周辺で主に通用している地域通貨です。チケットとモバイル口座の2種類がありますが、通貨としては「アール」という名前のもので使われております。英語の川、Riverですね、その頭の文字Rから来ています。ちなみに、渋谷を流れております渋谷川という川がありますけれども、その上流部分は有名な唱歌の春の小川の舞台となっているそうです。そのアースデーマネーは、各種NPO法人主催によりますボランティア活動を通じて手に入りますが、手に入れたアールの利用は渋谷を中心とした商店などで使うことができます。実は、これが広がっていて、渋谷のみで使えるのではなく、使えるところが全国に広がりつつあります。若者のまち渋谷で使えるとなれば、若い人たちのボランティア参加意欲の向上につながりますし、またそこと連動することにより外部から越谷の商店に来る人を呼び込むことも可能で、商店街の活性化にも寄与することになるかと考えております。
 そこで、若者のボランティアの参加促進や商店街の活性化の観点から、地域通貨やそれに類するものをつくるのが前提かもしれませんけれども、アースデーマネーとの連動、乗り入れについてのお考えをお伺いします。


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