■議会報告

次に、ふれあいミーティングについてのお尋ねでございますが。私は就任以来、市民と行政がともに考え、決定し、そして行動するというスタイルを確立していく必要があると考え、地域や各種団体の皆様などから広くご意見やご提言をいただく中で、市政に対するご理解とご協力をお願いし、市民力を生かした市民が主役のまちづくりを進めていきたいと考えております。こうしたことから、このたび、「なんでも話そう、市長とふれあいミーティング」を、自治会連合会各支部、地区コミュニティ推進協議会のご協力をいただきながら、7月29日からの約1カ月間において市内13の地区センターを会場に実施してまいりました。実施結果でございますが、全体で466名、男性345名、女性121名、1会場当たり平均で36名のご参加をいただきました。最大では51名、最少では8名という結果がありました。アンケートの結果、年代別では、40代、50代の方が合わせて全体の20%、60代が約40%、70代が約35%、その他の年代の方が約5%となっております。
次に、お寄せいただいた要望についてでございますが。地区全体の要望といたしましては、都市計画道路、土地区画整理事業などの都市基盤整備の推進のほか、地区センターの整備やバス路線の整備、ゲリラ豪雨時の治水対策、自治会の加入促進などがございました。また、参加者からの個別の意見、要望といたしましては、介護の問題、生活道路やU字溝の整備、保育所待機児童の解消、救急医療体制についての不安など、実にさまざまな声が寄せられました。お寄せいただきました要望等につきましては、現在整理しているところでございますが、国、県の事業にかかわるものもございますし、市が実施すべきものもございます。また、介護の問題や自治会加入率の問題など、地域にお住まいの皆様のご協力をいただかなければ改善が難しい問題もございます。市が実施していくものについては、内容を精査の上、第4次越谷市総合振興計画実施計画の中で検討し、早期に実施できるものについては来年度当初予算へ計上するなど、可能な限り市政に反映させてまいる予定でございます。国、県の事業にかかわるものにつきましては、引き続き要望活動を行い、対応してまいります。また、地域で解決しなければならない課題につきましては、市民のご協力をお願いするとともに市として支援してまいります。このふれあいミーティングの結果につきましては、現在要旨等の取りまとめを行っており、できるだけ早い時期にホームページ等で市民の皆様に公表してまいりたいと考えております。
このたびのふれあいミーティングでは、市政報告や意見交換を通じ、予算を初め市政の取り組み状況などについて少なからず参加者の皆様にご理解いただけたものと感じており、このような懇談会を今後も実施してほしいというご意見も数多くいただいております。市民との協働のまちづくりを進めるという観点からも、来年度以降も実施してまいりたいと考えております。今後、懇談の対象やテーマ等につきまして検討を進めてまいりたいと存じます。いずれにいたしましても、開かれた市政運営を目指し、越谷市自治基本条例に基づき、市民を主人公にした自治のまちづくりを進めてまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
先ほどご答弁申し上げましたふれあいミーティングの最高、最低の件でございますが、最高51名と先ほど申し上げましたが、65名でございます。訂正をさせていただきます。
次に、市民満足度向上に向けての市民に期待される職員像についてのお尋ねでございますが。本市においては、平成15年3月に中長期的な人材育成の柱となる越谷市人材育成基本方針を策定いたしました。この基本方針におきまして、市民との協働、市民満足度向上の視点、説明責任の明確化などを基本姿勢とし、時代の変化に対して柔軟に対応できる人材育成を行うこととしています。また、基本方針において、求められる職員像として、市民とともに考え、行動する職員、みずから考え、責任を持ち、挑戦する職員、広い視野と先見性を持った職員、市民に対し、公正公平、誠実に対応し、信頼される職員の4つを掲げてございます。基本方針を策定して7年余りが経過し、この間、行政を取り巻く環境は目まぐるしく変化をしておりますが、この求められる職員像を柱としつつ、その時々の行政課題を把握し、積極的に職員研修の実施などに取り組んでいるところでございます。
市民満足度に関する研修といたしましては、市民満足度の向上を図るため、真の行政サービスとは何かを理解するとともに、現場に即した対人関係能力を身につけることを目的とした接遇研修を毎年実施しております。さらに、新任の副主査研修におきまして、これまでのリーダーシップやマネジメントなどに関する内容に今年度は市民満足度の向上をプログラムとして新たに加え、実施をしたところでございます。これは、監督職である副主査が、それぞれの職場において率先して市民満足を意識して業務を行い、さらには部下に対して指導するといったことを期待したものでございます。引き続き、こうした研修などの取り組みを通じ、常に市民の満足を考え、そしてそれを高める視点に立てる職員、さらには市民に期待される職員の育成に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。私も、行政は市民のためにあるということを基本といたしまして、常に職員の指導に当たってまいる決意でございます。
次に、市民満足度向上に向けた具体的な取り組みとして、CSの推進や業務改善運動など各市の実例を挙げて、その導入についてご提案をいただきましたが、各自治体ではさまざまな形で市民満足度の向上に向け取り組んでいることと思います。本市におきましても、市民満足度の向上を行政運営の目標に、限られた財源と人的、物的資源を有効に活用し、最少の負担で最大のサービスが提供できるよう、平成18年2月に職員提案制度として職員提案コーナー「アイデアどっと込む」をスタートいたしました。具体的には、庁内LANのチームウエア上に職員提案コーナーを設けて、職員が身近な事務や作業についてのちょっとした工夫から全庁的、政策的な提言まで自由に提案できるようにしております。なお、これまでの実績ですが、制度導入から平成21年度末までで72件の提案があり、うち採用したものは48件となっております。これまでに採用となったものとしては、公用車のカーシェアリング、各課で策定した計画等を容易に閲覧できるようにするための計画集等の作成、資料の事前配付などにより会議をより実のあるものとするための会議の見直し、市民参加に関するホームページの改善などがあります。
また、職員の事務改善への意識を高め、創意工夫の実践を促すため、平成19年度から職員研修として事務改善研修を開催しており、本年度におきましても、6月29日、30日の2日間で、おおむね入所七、八年目の33人の職員を対象に実施したところでございます。なお、同研修では、受講者に対して研修終了後に原則1人1提案を求め、研修の成果を高めるよう工夫をしております。今後におきましても、ご提案のありました取り組みを含め、他団体の状況も参考にしながら、本市の職員提案制度の充実を図るなど、市民満足度の向上に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、職員のモチベーションアップの施策、職員のスキルアップについてのお尋ねでございますが。それぞれ関連がございますので、一括してお答えさせていただきます。行政課題が多様化、複雑化する中、良質な行政サービスを安定的に市民に提供するために、組織において、職員のモチベーションややる気、個々の能力を最大限に引き出し、職員のスキルアップを図ることは大変重要であると認識しております。本市においては、職員のモチベーションアップやスキルアップのため、若手職員には、採用から一定期間、できるだけ多くの異なる職場を経験させ、やる気を促し、また多様な視点や知識、技術を習得させることとしております。さらに、その後については、さまざまな職務経験から導き出された職員の能力、適性に配慮しつつ、適材適所の人事配置に努めております。
また、職員のモチベーションアップやスキルアップのため実施しております職員研修の実施方法につきましても、近年では、講義を聞くだけでなく、グループ演習なども積極的に取り入れることとしております。これは、参加者の理解度を高めることもさることながら、研修をきっかけに、その後職員みずからの意欲による自己啓発、自己研さんにつながるといった効果も期待するものでございます。さらに、各職場においては、課長を初めとした管理職が、業務に対する考え方、方向性をきちんと明確にし、そして的確に指示をするといったマネジメントが重要であると考えております。このことにより、部下職員みずからが目標を立て、納得して職務を遂行することが可能となり、また補助的業務を担う臨時職員、非常勤職員についてもモチベーションアップが図られ、事務効率の向上につながるものと考えております。引き続き、時機をとらえ、こうしたマネジメントの重要性について管理職に対する指導徹底をしてまいりたいと存じます。
いずれにいたしましても、今後ともさまざまな取り組みを通じ、職員のモチベーションアップ、スキルアップに努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。
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