越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

質問(再度1回目)


 ご答弁ありがとうございました。
 それでは、順次再度の質問をさせていただきたいと思います。まず、1項目めの予算編成についてですけれども、先ほどいろいろとご答弁もありました。予算編成、予算ができ上がった後の予算については、6月1日から市のホームページで公表を始めたという話でございますけれども、質問の趣旨としては予算編成の過程という部分でございまして、予算案の段階、その変遷も含めて、場合によったら、先ほどお話ししましたけれども、新規事業だけを取り上げてもいいのかもわかりませんが、その予算案が予算として確定するまでのタイミングで市民の方々に、より多くの方に内容をご理解していただきたい、そういう趣旨で質問をさせていただきました。
 そこで、質問ですけれども、例えば先ほどお話をいたしました我孫子市の実際のホームページへの掲載の日程もご案内をさせていただく中で、越谷市の執行部における予算編成の過程が、実際どのタイミングで、いつぐらいのところで何ができ上がっているのかをお示しいただければと思いますが、我孫子市ですと市民の方に対しては、22年度の予算案ですが、昨年の21年12月の話になりますけれども、12月の10日に各部署から出されたすべての新規事業の一覧表をまず掲載しております。その後、12月の下旬に事業の優先度を精査した一覧表を掲載と、年が改まって22年1月中旬には事業採択の一覧表、さらに1月下旬には最終結果を公表するというような形となっておりまして、すべて予算案の段階ですけれども、議会に上程をする前の形のものが一連の流れとして公開がされています。そういった中で、越谷市の予算案の執行部の中での具体的なスケジューリング、22年度の案を例にして、大体12月のどのタイミングで、どのような形でなっているのか、そういった部分をまずご説明いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

市長答弁


 ただいまのご質問につきましては、企画部長から答弁いたさせます。

 

企画部長答弁


 それでは、菊地議員さんからご質問ありました予算の編成の日程についてのお尋ねでございますが、これにつきまして平成22年度の当初予算編成の過程を例にして挙げますと、まず6月に翌年度財源等の検討を行いまして、8月から9月にかけまして政府予算の動向などの情報収集を行うとともに、各部に編成をゆだねる配分対象経費の算出作業を行います。その後10月に、既に作成されております総合調整方針を踏まえまして、予算編成の基本的考え方となります予算編成方針と要求基準を策定しまして、庁内での周知を図っております。これを受けまして、各課ではこの予算編成方針のほか、それぞれの事業部署で把握をしております市民の皆様からの要望、あるいは総合振興計画の実施計画に位置づけられております事業などを踏まえまして、11月中旬までに要求書を作成し、提出をしていただいております。その後、財政課におきまして国の地方財政計画等の動向を見据えながら、財源調整や歳入歳出予算の内容を精査いたしまして、1月の上旬に財政課長内示を行っております。さらに、各部署の復活要求を中心に部長調整、市長査定を経まして、1月下旬には新年度の予算編成作業が終了となります。このように編成しました予算案につきましては、予算特別委員会等で議員の皆様の十分なご審議をいただき、議決をいただいたところでございます。
 以上でございます。

 

質問(再度2回目)


 ご答弁ありがとうございました。1月の下旬には作業が終了するということがわかりました。ありがとうございました。
 1月の下旬に終わって、議会に出すというわけでございますけれども、最終的には予算案は議会において議決をした後に正式に決定という形になりますので、あくまでも議決するまでは予算案なわけですが、逆に言えば予算案の段階でも市民の方に対してそれを示す、公開するということに対して差しさわりがあるとは思っていないのですけれども、そういった部分において、もちろん我々議員に対しても予算案の説明はいただくところですけれども、市長としてやはり市民の方々に対して、自分がつくった予算案がどのようなものであるのかということは、市長としても市民の皆様方に示す、公開をするというような必要性があるかなというふうに考えておりますけれども。そういった中で、例えばマニフェストにさまざまな項目が掲げられて、その中で新規事業というものも、当然マニフェストによるものというのも出てくるかと思いますけれども、マニフェストというものが市民との約束というような形でできている中での新規事業であれば、それは当然市民の方々に、議決はあくまでも議会を経ないといけないわけですけれども、市長としてこのように考えているということは、やはり市民の方々に公表をするというのがいいのではないかというふうに思っておりますが、そのあたりの考え方についてお伺いをいたします。

 

市長答弁


 ただいまのご質問にお答えいたします。
 私もことし初めて予算編成というものを経験いたしました。これまでは議員という立場で予算を見てまいりましたけれども。先ほど企画部長から説明がありましたように、予算要望を取りまとめて、課長の段階で数字を整理します。そして、政策的にどれを行うかというようなことをさらに財政担当のほうと部長が内容を精査しながら、いわゆる部長査定も踏まえた上で、最終的に市長査定という段階で来ます。ですからその段階で、私も改めて感じたことは、いかに要求と、いわゆる各課から出ている要望と、歳入確保の面でどれだけの、いわゆる乖離があるか、歳出オーバーの、予算オーバーがあるか、この辺で財政担当のほうが苦慮していることを改めて理解いたしました。入りを図って出るを制するということで、いかに歳入歳出の整合性を合わせてやっていくか、こういうことで大変苦労しているのを本当に察しました。
 菊地議員さんがおっしゃるように、できるだけ早く数字を整理して市民の皆さんのご意見を聞いて、採用すべきもの、あるいは先送りすべきもの等々あることは十分承知しておるのですけれども、作業的にかなりの労力を要するということを感じたところでございまして、ことしの22年度の予算編成につきましては、おおむねの歳入に対して歳出は112億円からの予算要求オーバーということで、これをどうやって圧縮していくかということに苦慮されていることが明らかになりました。
 それと、もちろん私が政治的にお約束をしたマニフェスト、いかに実行あらしめんかということにつきましては、大まかな面では指示はしてございますけれども、なかなか今厳しい財政状況の中で、素直に編成が難しいと、今回も財政調整基金を11億円ほど取り崩して予算編成をする、あるいは歳入、市税の見込みをどのくらいにするかということで、もう少し高く見込めないのかというようなことも、査定の中で最終調整しながら予算編成しているというのが現状でございまして、おっしゃることは十分わかるのですけれども、なかなかその辺の状況が難しいと。いわゆる必要性のあることについては私も十分認め、研究もこれまでの経過の中で視察をしたりして聞いたりはしていますが、現実は厳しいなということを感じたところでございまして、できるだけ菊地議員さんがおっしゃっているようなことを実現していくかということについては、冒頭お答えしたように調査研究をさせていただきたいというのが、私の今の状況でございます。よろしくお願いします。

 

 
 
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