越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

Q5-①.質問


 最後、5項目めとして、郷土意識の醸成についてお伺いいたします。越谷市は、地理的要因から東京近郊のベッドタウンとして発展を遂げ、現在人口は32万7,000人強となっております。この中には、古くからの住民の方もいらっしゃいますが、新たに転居された方も多数おり、結果として市民の越谷というまちへの帰属意識、あるいはまちそのものへの興味、関心が余り高いとは言えない部分もあるように見受けられます。
 そこで、1点目の質問ですが、市民の郷土意識を高めるに当たって、現状ではどのような取り組みを行っているのでしょうか。市長、教育長にお伺いいたします。

 

Q5-②.質問


 2点目として、教科書についてお伺いいたします。市内の小学校では、社会科の時間にそれぞれの学年に応じた教科書、今手元に持ってまいりましたけれども、教科書、また副読本などを使用しております。3、4年生を例に挙げますと、2学年一緒の教科書、5年生、6年生はそれぞれ単独なのですが、3、4年生の場合ですと、この教科書のほかに「わたしたちの越谷」という副読本を使用しているとのことですが、授業の中ではそれらを活用し、どのように自分たちが住んでいる越谷を理解し、郷土意識を高めているのでしょうか。また、これは一部保護者の方からの話ですけれども、一年を通じて余り教科書自体は用いていないというような話も聞きました。教科書ではなく、いろいろな資料を使っているという部分での話で、どこかに誤解があるのかもわかりませんけれども、その点も含めて教育長にお伺いいたします。

 

Q5-③.質問


 3点目として、「越谷いろはかるた」等の活用について、市長、教育長にお伺いいたします。越谷いろはかるたというのは、こちら手元に持ってまいりましたけれども、民間のボランティア団体が先ごろ製作したもので、越谷市内のさまざまな自然や風物、名物などを取り入れて、越谷というまちを理解することができるように工夫をされています。先月5月15日には、このかるたを大きく引き延ばした大判を使って、愛・越谷(ふるさと)まつりというイベントの一部として、大判越谷いろはかるた大会がレイクタウンの見田方遺跡公園で開催されました。これには、市内の多くの子供、大人が参加をし、かるたとりに熱中をしておりました。その模様は、さきの学生議会の様子が放送された地域情報番組の中でも取り上げられていましたので、ごらんになられた方もいらっしゃるかと思います。
 さて、郷土意識を醸成するに当たり、必ずしも民間のボランティア団体が製作した越谷いろはかるたが最適だと主張するわけではありませんが、せっかくつくり上げ、また大判サイズのものも1組ありますので、これを活用する考えがあるかどうか、あるいはもっとこれ以外にも適切な材料があれば、それも含めてですが、今後どのように活用する考えがあるか、市長、教育長にお伺いいたします。

 

Q5-④.質問


 最後、4点目として、仮称「越谷地図の日」制定について教育長にお伺いいたします。6年生が学ぶ教科書の中に、江戸時代に日本全土を測量して地図をつくり上げた伊能忠敬の記事が載っております。測量に使った器具ですとか測量の様子の絵図、そういったものなども掲載されています。その伊能忠敬が最初に測量の旅に出たのが55歳のとき、奥州や蝦夷地の測量を行ったそうですが、江戸を出てすぐに泊まったのが越谷で、寛政12年うるう4月19日、今埼玉新聞にその特集記事が載っておりまして、そちらの記事に載っておりますけれども、これが西暦では1800年、この日付を今の暦に直すと6月11日になるそうです。越谷に泊まったのはそのときだけのようですが、都合4回、日光街道を行き来したと記録が残っています。
 4点目の質問としては、伊能忠敬が地図づくりの旅に出て越谷に泊まった6月11日を「越谷地図の日」と定めて、いろいろな場面で活用をしてはどうかということです。例えば学校教育の場では、市内全校統一的に、社会の時間では日本の地図、地理、江戸時代の歴史を勉強したり、国語の時間では関連する作文を書いたり、英語の時間では英語で越谷の地理などを紹介できるように勉強したり、また生涯学習の場としても歴史を学ぶ、あるいは旧日光街道を訪ねるウオーキングを企画したりと、いろいろと幅を持たせて全市的にまちを盛り上げるということもできるかと思います。そこで、6月11日を「越谷地図の日」と定める考えについて教育長にお伺いいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。

 

 
 
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