越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

 次に、今後の見通しについてのお尋ねでございますが。現在作成しております素案につきましては、12月中の会議におきまして決定される予定でおります。その後は、1月15日に発行をいたします「広報こしがや季刊版」冬号や市のホームページ等に掲載し、内容についてのご意見を募集いたします。また、あわせて1月中旬から各地区センター等を会場とした素案の説明会が開催される予定となっております。そして、パブリックコメントや説明会で寄せられたご意見を踏まえてさらに検討が行われ、今年度中には答申がいただけるものと考えております。当初は、平成21年3月の定例会に条例案を提案できればと考えておりましたが、期限にとらわれることなく、必要な議論は十分にしていただくよう審議会にはお願いをしております。したがいまして、条例案につきましては、平成21年度のできるだけ早い時期の定例会に提案させていただきたいと考えております。
 なお、夏に開催された25回の懇談会のほかに、条例の内容について検討する3つの部会や審議会の進め方に関する会議など、11月末日までに合計67回の会議が開催されております。現在は、素案の取りまとめの最終場面を迎えており、まさしく寝食を忘れるほど熱心に議論をしていただいております。これらの多くの議論の過程を経て、より大勢の市民の皆様の思いや意見が反映された答申がいただけるものと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 私のほうからは以上でございます。

教育長答弁


 ただいまの菊地議員さんのご質問にお答えいたします。
 新型インフルエンザ発生時の学校、給食センター職員に対する市の対応策についてのお尋ねでございますが。まず例年発生している季節型インフルエンザの対応につきましては、児童生徒への指導とあわせて教職員に対しても手洗い、うがいの励行並びにマスクの使用等、予防措置を指導してまいりました。これまで教職員の集団感染は発生しておりませんでしたが、教職員が季節型インフルエンザに感染した場合には、児童生徒への感染防止や感染者本人の治療を優先し、授業等に支障の生じないように学校内で組織的に補完するなど対応しております。
 さて、新型インフルエンザ発生時の学校、給食センターの職員に対する対応策についてですが、今回話題となっております新型インフルエンザは感染力がとても強く、免疫がないことから、人から人へと急速に広がることが指摘されております。従来の季節型インフルエンザの対応とは全く異なる広範多岐にわたる対応が必要とされております。平成20年11月20日に開催されました厚生労働省の新型インフルエンザ専門会議の中で、感染者が発生した場合は都道府県単位で学校そのものを閉鎖すること、いわゆる学校閉鎖を検討しており、文部科学省とも協議を進めていると報道されております。本市教育委員会においては、これまでに越谷市医師会より寄贈いただきました「新型インフルエンザの学校対策」という書籍を各学校へ配布し、予防対策等についての理解を深めるよう指導を行っております。また、その著書の中で、感染者発生に備え、事前に教職員研修、児童生徒への指導、保護者への情報伝達・啓発といった3つの視点で対策を講じていく計画が示されており、今後本市教育委員会としてその具体化を図っていきたいと考えております。なお、県内で新型インフルエンザ感染者が発生した場合は、市内の全小中学校についても学校閉鎖の措置をとるよう埼玉県より指示を受けることが想定されます。その際、教職員については感染者発生前に全教職員で学校閉鎖への準備を整えたり、感染流行期には実働可能な教職員による施設の維持管理や感染状況の把握、さらには外部との連絡調整などの対応が求められると考えられます。また、学校閉鎖に伴い学校給食も停止することとなりますが、感染第1波終息後の対応として、給食に携わる職員は衛生的な環境を保ちながら施設の維持管理や給食再開に向けての準備等が必要になると予想されます。
 いずれにしましても、対応指針等が示されていないことから、今後とも国、県の動向に留意してまいります。また、今後は本市で策定を予定している新型インフルエンザ行動計画の中で具体的な対応策について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

消防長答弁


 それでは、菊地議員さんの新型インフルエンザ発生時における消防・救急の対応策についてのお尋ねでございますので、消防機関における新型インフルエンザ対策につきまして申し上げます。
 救急、救助業務に携わる消防職員は、救急活動での傷病者に対する救命処置や搬送、救助活動での負傷者等の救出救護等にも当たることから、新型インフルエンザが発生して流行するようなことがあれば、消防職員にも感染するおそれは大きいものと想定されます。あわせて消防機関における消防業務の遂行上の機能低下も考えられるところでございます。これらのことにより、平成20年9月には総務省消防庁から消防機関における新型インフルエンザ対策中間取りまとめとして当該対策検討委員会報告書として示されてございます。この報告書では、新型インフルエンザ発生時に消防、救急業務が継続できるよう、職員の感染防止対策の徹底を図り、勤務可能な職員の確保に努めることや、その流行時における救急業務体制の強化並びに消火、救助体制の維持を図ること、さらには流行状況に応じての強化すべき業務、縮小、停止する業務の特定、消防機関内での流行を念頭に置いた業務、人員体制の立案等を必要とすることが示されております。したがいまして、この報告書や関係機関からの情報等を踏まえまして、当市消防本部といたしましては日常の救急、救助等の活動における感染防止対策の励行はもとより、新型インフルエンザ感染防止対策の強化に対しましても感染防護資材の計画的備蓄に努めることや、職員の感染防止策の周知徹底等、その強化を図ってまいりたいと考えております。
 また、新型インフルエンザ発生、流行時の消防機関としての対応につきましては、感染拡大の防止や被害の最小化に努めることはもちろん、消防、救急、救助活動に当たる職員には感染防護衣の着用並びに消毒、滅菌作業等の徹底、庁舎内での感染防止、職員みずからの体調管理等を図るなど、組織の維持と業務の継続に努め、火災や救急、救助活動を最優先に体制の確保をしてまいりたいと考えております。さらに、プレパンデミックワクチンの先行接種等についても関係機関と連携しながら、この対応に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問(2回目)


 ご答弁ありがとうございました。それでは、何点か再質問をさせていただきます。
 まず、新型インフルエンザ発生時の対応でのただいまいろいろとご答弁いただきましたが、その中から幾つか細かい点も含めて再度質問させていただければと思います。まず、危機管理体制の中から関連しましてお伺いできればと思いますが、いざというときには既に越谷市危機管理計画、そういうものが作成されておりまして、いろいろとまた今後マニュアルも整備されるということでございますけれども、危機対策本部を設置するための訓練というものは現状行われているのかどうか、風水害その他さまざまな危機管理対策本部設置に準用していろいろやられているのかもわかりませんけれども、危機対策本部、この新型インフルエンザに関連いたします危機対策本部設置のための訓練が行われているのかどうか、それについてお伺いできればと思います。
 また、職員への危機意識の啓発について現状どのような対応を図っていらっしゃるのか、お伺いできればと思います。
 また、職員の感染に伴う各部署の機能低下についていろいろと今後マニュアルを作成されるというようなご答弁でございましたが、具体的にはどういったぐらいの時期をめどにそういったマニュアルを作成されるのか、それをお伺いできればと思います。
 それから、病院に関連することですけれども、いろいろと対応を図れるということでございますが、病院について実際の医師、看護師の方々、非常にもう新型インフルエンザについて認識されていることだと思うのですけれども、具体的にどういった形で研修といいますか、そういったことが行われているのかをお伺いできればと思います。
 また、あわせまして市立病院内におけます患者さん向けの分、またさらにはそういった医師、看護師さん向けのワクチンですね、そういったものがどのような形で現在備蓄されているのか、それをお伺いできればと思います。ここまでは、市長に対してお伺いいたします。
 それから、これは教育長へですけれども、実際に新型インフルエンザが発生した場合、都道府県単位で、例えば埼玉県内でどこかの町発生した場合には、県内基本的には全県的にそれぞれ学校が学校閉鎖するということのようでございますけれども、そういった中で例えば隣県の千葉県、武蔵野線が走っている関係で、例えば千葉で発生してウィルスが武蔵野線等を通じながら埼玉県内に入ってくるという可能性もあるのかなというふうに思っておりますが、隣の県で発生してすぐ埼玉県でということもなかなか難しいのかもわかりませんけれども、そういったことも十分想定され得る中で、県の指針ではなくて、市独自で対応を図るお考えがあるのかどうか、その点についてお伺いできればと思います。
 それからまた、これ先日ですけれども、荒川区の小学校で新型インフルエンザに対応した一斉下校の訓練というものを恐らく全国に先駆けて、一番最初ぐらいなのではないかなと思いますが、行われたようでございます。そういった対策を荒川区の学校ではやられているようですけれども、越谷市内の小中学校でもそういった訓練を行う予定があるのかどうか、お伺いできればと思います。
 それから、これは消防長へですけれども、答弁の中でありました防護衣ですか、これが既に現状備わっているのか、それともこれから整えるのか、聞き漏らしてしまったものですから、それについてのご答弁を再度いただければと思います。これから整える、もしくはもう既にあるということであれば、その数量等具体的に、既にあればその具体的な数量、今後整えるということであれば、整える予定の数量、それをお示しいただければと思います。
 それから、保養施設の利用促進に関連してですけれども、いろいろ先ほど数字いただきましてありがとうございました。約700人ぐらいの方が両神荘含めていろいろな施設を利用されているということでございますけれども、年間の計画では2,000円掛けることの1,500人分で予算をたしか計上されていたかというふうに思っております。1,500に対して現状700ぐらいですと、今12月、11月までの数字だったと思いますが、やや利用の促進が見込みからすると少ないのかなというような気もしております。そういった中で、先ほどもお示ししましたけれども、いろいろな保養施設の案内等を、例えばこの秩父鉄道ニュースというのは駅の構内の中そのものにもう既にあるのですが、東武鉄道沿線の各駅のところに「広報こしがや」その他市のPR紙を置くためのブースといいますか、それが設置されておりますので、そちらに両神荘ほかさまざまな施設があるというようなことをPRするために何か、直接これを置いてもよろしいかと思いますし、もしくは市独自で改めてつくり直して置いてもよろしいのかなというふうに思っておりますが、そういったものを置くお考えがあるかどうか、それをお伺いできればと思います。
 以上で再度の質問を終わります。よろしくお願いいたします。

 

 
 
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